”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

天然に近づけるのか?

2014-07-08 07:37:44 | ブログ

昨日、お友達から

「養殖の鮎は、黄色がはっきりしていない。

 また、背骨も天然のものに比べると弱いので

 骨抜きをしていると途中で折れてしまうことが多い。

 養殖業者は、鮎の骨の健康を考えていないのではないか?」

という質問をいただきました。

  

そこで、天然と養殖の鮎について、じっくり調べてみました。


●天然鮎はアスリート?

 川で生まれた鮎は、いったん海に出て、

 海水温と川の水の温度が同じになる5月頃になると、

 生まれ故郷の川に遡上してきます。

 海から川に上って来るのですから、かなりの力が必要。

 必然的に筋肉質で、骨格のしっかりした、

 アスリートのような体形になります。

 


●鮎はなぜ黄色くなるの?

 鮎の黄色は、ゼアキサンチンという色素によるもので

 この色素は、石垢の藍藻(らんそう)に含まれています。

 藍藻を食べる鮎は、黄色味が出てきます。

 

 ところが、ゼアキサンチンは珪藻(ケイソウ)には含まれていません。

 ですから、天然の鮎でも珪藻ばかり食べている鮎は

 黄色くはなりません。

  

 一方、養殖の鮎ですが、

 ゼアキサンチンを含むマリーゴールドの花びらを粉末にしたものを

 飼料に添加して与えると、体は黄色味を帯びてきます。

  

 つまり、鮎の体色は、エサの影響を大きく受けるのです。

 

  

●養殖は天然に近づけるのか?

 エサによって、天然の色に近づけることはわかりました。

 それに加え、近年では天然に近い体形に育て上げる養殖法も

 開発されているそうです。

 アスリートのような養殖鮎も登場するのでしょうか?

  
    
   

では最後に、夫が中部天竜で釣った

正真正銘、天然鮎をご覧ください。 (^_^)/

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コメント
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