”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

美しい郷土料理

2015-06-08 12:50:00 | ブログ

先週、だし講座のために

名古屋市 栄中日文化センターに伺った時のこと。

とっても美しいお寿司のお相伴に与りました。

  

  

  

伊藤華づ枝先生の生徒さんがお作りになったもので、

岐阜県の郷土料理とのこと。

写真でお寿司の下に敷かれているのは、朴の葉で、

朴葉寿司と言います。

写真では、見たことはありましたが、

いただくのは、これが初めてです。 (*^_^*)

  

  

ただ、岐阜県の郷土料理とは言っても、

共通するのは、朴の葉を使うということ。

地域によって作り方は、異なっているそうです。

  

●飛騨地方(高山市・下呂市)

旧端午の節句に、昔から作られてきました。

主な具は、鮭、みょうが、たけのこなど・・・。

比較的、具の数が少ないのが特徴です。

  

 

●東濃地方(中津川市、恵那市、瑞浪市、土岐市、多治見市)

 中濃地方南部(美濃加茂市、賀茂郡、可児市、可児群、関市、美濃市)

昔から農林業が盛んな地域で、昼食を畑や山でとることが多く、

携帯食、まかない食として広まっていきました。

具は、鮭、川魚の甘露煮、舞茸、わらび、きゃらぶき、紅生姜、

しめさば、きゅうりなどバラエティに富んでいます。

最後に包んだ朴葉を四角くたたんで

ひもで結ぶのが特徴です。

  

  

●中濃地方北部(郡上市)

具は、じゃこ、鮭、煮付けたにんじん、ごぼう、椎茸などで、

酢飯にのせるのではなく、混ぜてしまうそうです。

それを朴葉に包み、寿司桶に並べ、

上から軽く重石をのせます。

  

  

さて、私がいただいたものは、

このようになっていましたので、

 

  

東濃地方、あるいは中濃地方南部の方が

作られたものですね。

 

  

  

朴葉と言えば、10年ほど前に、ご近所さんに

「これが、朴葉味噌に使われる朴の木だよ。

好きなだけ葉っぱを持っていっていいよ。」

と言われ、たくさんいただいて帰ってきたことがありました。

  

朴葉味噌に使われる葉と言えば、

茶色のイメージがあるので、

「干して使うものなんだろうなぁ。」と勝手に判断。

茶色くなった頃を見計らって、

朴葉味噌に挑戦してみたら、

ただ葉っぱが燃えただけ・・・という悲しい出来事がありました。 (T_T)

  

ちょっと考えれば、わかりそうなものなのに・・・。^_^;

  

 

この美しいお寿司を作られた方は、

私のようなガサツな生き方ではなく、

きっと丁寧に暮らしを紡いでいらっしゃる方なんだろうなぁ・・・。

 

とてもおいしくいただきました。

ごちそうさまでした。

  

コメント
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