先週、だし講座のために
名古屋市 栄中日文化センターに伺った時のこと。
とっても美しいお寿司のお相伴に与りました。
伊藤華づ枝先生の生徒さんがお作りになったもので、
岐阜県の郷土料理とのこと。
写真でお寿司の下に敷かれているのは、朴の葉で、
朴葉寿司と言います。
写真では、見たことはありましたが、
いただくのは、これが初めてです。 (*^_^*)
ただ、岐阜県の郷土料理とは言っても、
共通するのは、朴の葉を使うということ。
地域によって作り方は、異なっているそうです。
●飛騨地方(高山市・下呂市)
旧端午の節句に、昔から作られてきました。
主な具は、鮭、みょうが、たけのこなど・・・。
比較的、具の数が少ないのが特徴です。
●東濃地方(中津川市、恵那市、瑞浪市、土岐市、多治見市)
中濃地方南部(美濃加茂市、賀茂郡、可児市、可児群、関市、美濃市)
昔から農林業が盛んな地域で、昼食を畑や山でとることが多く、
携帯食、まかない食として広まっていきました。
具は、鮭、川魚の甘露煮、舞茸、わらび、きゃらぶき、紅生姜、
しめさば、きゅうりなどバラエティに富んでいます。
最後に包んだ朴葉を四角くたたんで
ひもで結ぶのが特徴です。
●中濃地方北部(郡上市)
具は、じゃこ、鮭、煮付けたにんじん、ごぼう、椎茸などで、
酢飯にのせるのではなく、混ぜてしまうそうです。
それを朴葉に包み、寿司桶に並べ、
上から軽く重石をのせます。
さて、私がいただいたものは、
このようになっていましたので、
東濃地方、あるいは中濃地方南部の方が
作られたものですね。
朴葉と言えば、10年ほど前に、ご近所さんに
「これが、朴葉味噌に使われる朴の木だよ。
好きなだけ葉っぱを持っていっていいよ。」
と言われ、たくさんいただいて帰ってきたことがありました。
朴葉味噌に使われる葉と言えば、
茶色のイメージがあるので、
「干して使うものなんだろうなぁ。」と勝手に判断。
茶色くなった頃を見計らって、
朴葉味噌に挑戦してみたら、
ただ葉っぱが燃えただけ・・・という悲しい出来事がありました。 (T_T)
ちょっと考えれば、わかりそうなものなのに・・・。^_^;
この美しいお寿司を作られた方は、
私のようなガサツな生き方ではなく、
きっと丁寧に暮らしを紡いでいらっしゃる方なんだろうなぁ・・・。
とてもおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。