春を告げる山菜の中で、一番よく買うのはうど。
ちょっと前まで、スーパーに並ぶうどと言えば、
軟化栽培の白く長いものが多かったように思います。
最近は、「山うど」と書かれたものを
よく見かけるようになりました。
あの色白美人さんに比べると、
茎はずんぐりと太く、びっしりと産毛が生えています。
やっぱり、自生するうどは違う?
いえ、これは野生種のうどではありません。
あの色白美人さんと途中までは、全く同じように育てられます。
栃木県の大田原市や那須塩原市は、国内有数のうどの産地。
うどの栽培は、1年以上に渡ります。
●3~4月
休耕田に種株を植える。
●11月
株をいったん掘り出して、ハウスや地中に伏せこむ。
「伏せこみ方」によって2種類のうどができる。
・もみ殻を30cmほどかぶせて芽をのばし、
先端に光を当てて緑化させる → 山うど
・地中に室を作って株を伏せこみ、
真っ暗な状態で白い芽を長く伸ばす → 軟化うど
●12月~5月
順次、収穫していく
つまり、光を当てるか当てないかによって、
「色白美人さん」と「無骨な彼」に分かれてしまうのです。 (*^_^*)
無骨な彼(山ウド)のほうが、
香りや渋みが強いと言われています。
こんなふうにして食べてみました。
山うどの皮を剥いたものを、
1cm×5cmくらいに切り、しゃぶしゃぶ用の豚肉で巻きます。
沸騰したお湯の中で、豚肉に火が通るまで加熱します。
器に盛りつけて、好みのタレでいただきます。
山うどの先端の芽は天ぷらに、
剥いた皮はにんじんとかき揚げにしました。
ほろ苦さとシャキシャキ感、
野生種でなくても、季節感があふれていましたよ。(*^_^*)