お茶処に住んでいて、
毎日、急須で淹れたお茶を飲んでいても
お茶について知らないことはいっぱいあります。
例えば、今の時期の茶畑の様子ですが、
ずっと疑問に思っていたことがあります。
一番茶(新茶)を刈った後の茶畑は、このようになっています。
後方の茶畑は、きれいに刈り取られ、青々として、
その姿は、床屋さんに行ったあとの坊ちゃんのようです。
でも、手前の畑は太い枝が見える状態までざくざくと刈り取られ、
巨大なたわしのようになっています。
どうして、お茶の木の刈り方が2種類あるのか、
ずっと不思議に思っていました。
で、近所のお茶農家さんにお聞きしました。
手前の枝が見えるまでに刈り取られたものは、
大きくなり過ぎた木なのです。
そこで、5~7年に一度、ばっさり刈りこむことによって
茶畑の若返りを図ります。
こうすることで、1本の木を30年くらいもたせることができるのだそうです。
お茶の木は成長が早いので、ここまでばっさり刈られても
約50日後には新しい茶葉が出てきます。
そして、秋にはお茶刈りができるまでに成長し、
その翌年には、また新茶の時期を迎えることができます。
後方の青々とした茶畑は、このあと二番茶、三番茶の
シーズンを迎えます。
やっと疑問が解決。
これからは、ばっさり刈り取られた茶園の様子を
近くを通るたびに観察したいと思います。(*^_^*)