視察研修の話が続きます。
こちらは、藤枝市の山口農園さん。
農薬と化学肥料は使わずに、種はなるべく固定種を使い、
種取りも積極的に行っています。
こちらのなすは、真黒なすの中から、
丸いものだけを選抜して育てたもの。
真黒(しんくろ)なすとは、埼玉県草加地方で発達した
やや小型の中長形なすで、
「千両二号」をはじめとする多くのF1品種の親となった品種です。
もともとの形は、こんなふうな小ぶりの中長なす。
【画像 お借りしました】
それが、毎年丸い実を付けるようになったなんて、
これはもう、新しい「山口なす」ですね。
有機農業を行う山口農園さんの一番の悩みは草刈り。
草刈りは、大変な作業です。
防草シートで覆ってしまうという方法もあるのですが、
そうすると、土が痩せてしまうのだそうです。
畑のすみに、トラクターが置かれていました。
このトラクターを購入するまでは、
手動のものを使っていたそうです。
「有機農業もある程度の効率化は必要。
そうでないと、趣味で終わってしまう。」
山口さんの言葉が印象的でした。