いつも講座用の野菜で困った時には、
必ず助けてくださる松本自然農園さん。
今回も、今朝になって急なお願いをしたのにも関わらず、
笑顔で迎えてくださいました。
松本自然農園さんと知り合ったのは2年前。
袋井市の事業で、ある飲食店を会場に
「野菜を食べよう講座」をやらせていただきました。
その時、そのお店のオーナー、E子さんが使ったお野菜が、
松本自然農園のものだったのです。
しかし、E子さんは去年の秋に、突然お店を閉めてしまいました。
びっくりして、私も連絡を取ろうとしましたが、
返事は返ってきませんでした。
ずっと、気になっていたのですが・・・。
今朝、松本自然農園さんに行った時に、
E子さんが今年の4月に亡くなられたことを知りました。
病気が見つかった時、すでに数ヶ月と余命宣告され、
お店を閉めたのだそうです。
「あの葉っぱ、E子さんの友人のフィリピンの人に頼まれて
植えたんですよ。」
と、松本さんは指をさしました。
フィリピンの友達?
あっ、そう言えば、講座の打ち合わせ中に、E子さんの携帯が鳴り、
突然、タガロフ語で話し始めたことがありましたっけ。
この植物は、マルンガイというそうです。
マルンガイは、山の中ではなく、人の多い街中で生息します。
というのは、一般の植物に比べると、
20倍の二酸化炭素を吸収するからだそうです。
だから、他の植物と密植させた場合は、
他の植物の二酸化炭素を奪わないように、
自らの葉を落とし、共存できるように工夫をするのだとか・・・。
この植物の健康効果は、私にはよくわかりませんが、
アーユルヴェーダにも使われてきたと言いますから、
そのお友達は何としても
E子さんの病気を治してあげたかったのでしょう。
また、大切な人が遠くに逝ってしまいました。
E子さんの元気な笑い声も、もう聞くことはできません。
丁寧にだしを取った野菜たっぷりのあのお料理・・・。
私でも再現できるでしょうか?