昨日の「食農体験学習指導者育成講座」の続きです。
アグリロード美和 代表 海野フミ子さんのお話を伺いました。
テーマは「農村を元気に ~直売所を通じての女性の参画~」。
まず、アグリロード美和ですが、
これは一般的なJAの直売所とはちょっと違います。
平成8年に地元女性農業者が立ち上げ、
朝市での地元農産物や加工品の販売からスタート。
平成10年には直売所を開設し、通年営業となりました。
場所は、JA静岡市美和支店敷地内にあります。
海野さんたちの活動のベースになっているのは、
生消菜言(せいしょうなごん)の精神。
生産者と消費者が農産物(菜)を通して、
本音で語り合う(言)という意味です。
海野さんは、「女性のできる小さな活動」とおっしゃいますが、
●青大豆を育てて、安全な味噌を作る。
●藁科の給食センターで地元農産物を使ってもらえるようになった。
●お弁当の販売
●オリジナル商品の開発
など、パワフルな活動を続けています。
オリジナル商品「ほころぶっせ」をいただきながら、
お話を伺います。
これは紅ほっぺのジャムを使用。
パッケージのデザインは、静岡デザイン専門学校が手掛けています。
現在アグリロード美和のメンバーは、
70代後半~80代の女性が中心となっています。
デイサービスに行くより、ここに野菜を持ってくる方が
生き生きと暮らせるとおっしゃる方が多いそうです。
高齢化を心配したJAから
「JA静岡市に直売所の運営を任せらどうか?」
というアドバイスもあったようですが、
それに対しても、
「自分たちで始めた直売所ですから、
もう続けられないと思った時は、自分たちでたたみます!」
と、お断りになったそうです。
海野さんを始めとする皆さんの「覚悟」と「潔さ」を感じます。
この海野さんたちの活動が地域の女性たちを動かしました。
様々な分野の活動に女性の参画が増え、
たくましい女性が次々に育っているそうです。
昭和→平成→令和を生き抜く「清少納言」は、しなやかで強靭でした。
海野さん、素晴らしいお話をありがとうございました。(^-^)
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