”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

野菜ソムリエクラブ(ブロッコリー、カリフラワー)

2017-01-26 15:58:07 | 食育

磐田市の向笠交流センターで

第37回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。

 

今回のテーマは、「ブロッコリー、カリフラワー、そしてその仲間たち」。  

受講生の方が我が家に巨大なカリフラワーを届けてくれて、

その時に、「カリフラワーって茹でて食べる以外、食べ方がわからない。」

と言われたことがきっかけで、講座のテーマが決まりました。

  

では、今日のために集めた野菜をご覧ください。

  

ブロッコリー(磐田産)

 

  

  

●カリフラワー(磐田産)

 

ブロッコリーが突然変異で白くなったもの。

  

 

●ロマネスコ(磐田産)

 

 

ずっと、ブロッコリーとカリフラワーが交雑してできたものと言われていましたが、

ブロッコリーよりも以前からあった野菜とも言われています。

来歴がミステリアスです。

  

  

●スティックセニョール(磐田産)

 

ブロッコリーと中国野菜のカイランを掛け合わせたもの。

  

 

●アレッタ(周智郡森町産)

 

ブロッコリーとケールを掛けわせたもの。

葉、茎、蕾、すべて食べられるため、

店頭に並ぶ時の姿が、その時によって変わります。

右は葉と茎の状態、左は葉だけの状態で売られていました。

 

そこで、アレッタの育ちがわかるように、鉢植えも用意しました。

 

  

  

●オレンジカリフラワー(袋井産)

 

オレンジ色は、β-カロテンの色です。

加熱すると、オレンジが濃くなります。

  

 

●紫カリフラワー(袋井産)

 

紫色は、アントシアニンの色です。

  

  

●カリフローレ(袋井産)

 

一般的なカリフラワーが花蕾を食べるのに対し、

カリフローレは、花梗(蕾の下の軸)の部分を食べる品種です。

 

花梗の部分をばらしてスティック状にしたものが

パック詰めで販売されていますが、

写真のような状態で売られていると、

たいていの人は、「育ち過ぎたカリフラワー」と思うようです。(^^;

売り方って大切ですね。

  

さて、今日の主な目的は、カリフラワーの食べ方です。

そこで、試食は全部で4品ご用意しました。

 

1 甘酢漬け

  茹でたものを甘酢に漬けました。

 

2 カリフラワーとソーセージのトマト煮

  生のままのカリフラワーを鍋に入れて、コトコト煮込みました。

 

3 カリフラワーのポタージュ

  生のままのカリフラワーをスープで煮て、

  ミキサーにかけ、牛乳でのばしていきました。

 

4 ライスサラダ

  オレンジカリフラワーと紫カリフラワーを生のまま使用。

  コリコリとした食感です。

  加熱していないので、紫色もきれいに保てます。

 

  

受講生の皆さま、

これでカリフラワーのレパートリーが増えたでしょうか?

「茹でてマヨネーズ」から一歩進んでいただけるとうれしいです。(*^-^*) 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田んぼの白いロールケーキ

2017-01-25 15:20:28 | “農”

稲刈り後の田んぼに、毎年白いロールケーキが並びます。

こちらは、積み上げられていますが、

 

   

袋井から掛川に向かう電車の窓から北側を眺めていると、

この白いロールケーキが田んぼの中に転がっているのを

よく見かけます。

  

ずっと、「何なんだろう?」と思っていましたが、

ある時、この白いビニールが破れているのを見ました。

中には、枯れたような草が入っていました。

  

これが、WCS

Whole Crop Silage(ホールクロップサイレージ)

つまり、稲発酵粗飼料です。

  

  

農家の補助金について勉強した時に、

このホールクロップサイレージという稲のことを知りました。

お米を収穫するのではなく、稲の穂と葉と茎を丸ごと刈り取って、

牛の餌にするという程度の理解でした。

 

だから、田んぼに転がるこの白いロールケーキ

まさか、そのWCSだとは思いも寄らなかったのです。

  

刈り取った稲をこのようにビニールでラップすることにより、

中で乳酸発酵が始まり、飼料が出来上がります。

昔で言うところのサイロの役割を果たしています。

  

  

直径が1メートルくらいあるこの白いロールケーキは、大迫力。

近くに寄ると、甘酸っぱい匂いがします。

 

  

今度、田んぼに転がる白い大きなロールケーキを見かけたら、

「あれは、牛のご飯なんだ。」と思い出してくださいね。 (*^-^*)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不幸の手紙を思い出した

2017-01-24 15:17:57 | ブログ

今朝、知り合いの女性からLINEに

チェンメールと思われるものが送られてきました。

 

ネールランド由来の幸福を招く諺がどうこうとか

この内容をコピーして20名に送れとか

送らなかった場合に起こる不幸などが書かれていました。

このようなメールを受け取った人、

きっと他にもたくさんいらっしゃるのでしょうね。

  

これって、まさに私が小学生の時に流行った「不幸の手紙」ですね。

その時は、はがきで送られてきました。

 

そして、2011年3月には、

「関西電力で働いている友人からのお願い」という

節電を呼び掛けるメールが届きました。

これもできるだけ多くの人に送信するように書かれていました。

 

不幸の手紙は、はがき→メール→LINE と形を変えて

いまだに続いていることに驚きました。

 

もちろん、私はこのメールを人に送ったりはしません。

  

なぜ、知り合いの女性は私にこんなものを送ってきたのでしょう。

私と彼女は、同じ団体に所属し、活動をしています。

私が、彼女の栽培している農作物について問い合わせた頃から、

LINEでのやりとりも始まりました。

と言っても、クリスマスやお正月に

ご挨拶のメッセージをいただく程度で、

プライベートで食事に行ったりなんてことはありません。

 

このようなものを送ってきたことで、

彼女の印象も良くないものに変わってしまいました。

これこそが不幸・・・。(@_@。

 

誰が何のために始めたものなのかわかりませんが、

何十年にも渡って、こんなことが続いていることに

朝から不快な気分になりました。

 

暗い話題で、失礼しました。

最後に、磐田市竜洋の風力発電風車を見て、気分をスカッとさせてください。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドライ見付かぼちゃ

2017-01-23 15:13:29 | 干し野菜

とても興味深いものをいただきました。

 

   

磐田の伝統野菜、見付かぼちゃを機械乾燥させたものです。

   

番号順に説明いたしますね。

 

 

1.皮付き 厚めスライス 

  乾燥温度:45℃

  乾燥時間:180分

 

2.皮なし 厚めスライス

  乾燥温度:45℃

  乾燥時間:240分

  

3.皮付き 薄めスライス

  乾燥温度:45℃

  乾燥時間:150分

 

4.皮なし 薄めスライス

  乾燥時間:45℃

  乾燥時間:150分

 

  

この中の3番を使って、パンプディングを焼いてみました。

 

 

卵液をぐんぐん吸い込むので、

途中で液を追加したほど…。

 

見付かぼちゃに限らず、かぼちゃは干す時間が長くなればなるほど、

「日向臭さ」みたいなものが強くなります。

このドライ見付かぼちゃも、その匂いが気になりました。

  

見付かぼちゃは、日本かぼちゃなので、

西洋かぼちゃのようなホクホク感はなく、

ねっとりした食感です。

 

私はこの食感が大好きなのですが、

ここが好みの分かれるところ…。

そこで、干せばもっとみんなに使ってもらえるのでは・・・

と考えたということなのですが。

 

味とか香り以前に、こうやってスライスしてしまうと

見付かぼちゃらしさがなくなってしまう気がして、

少し寂しい気持ちになります。

 

だって、見付かぼちゃの最大の特徴は、この外観だと思うので!!

 

 

 

※見付かぼちゃについては、こちらの記事をご覧ください。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

磐田で干し野菜料理教室

2017-01-22 15:26:30 | 干し野菜

磐田市の池田交流センターで

干し野菜の料理教室をやらせていただきました。

 

今の時期にたくさん採れる大根、白菜、キャベツ、ネギを中心に

お料理を考えました。

 

まず、干してきた野菜や果物を見ていただきました。

 

もとの野菜や果物が何だったのか、

皆さんに考えてもらいます。

   

今回は、細かく切ったものだけでなく、

大きく切ったセミドライのものも用意しました。

 

  

干し野菜のメリット、作り方、干す時の注意、活用法などを

お話させていただきました。

  

やはり、皆さんが悩まれているのは、

「切り干し大根や乾しいたけは、干し加減がわかるけど、

 それ以外のものは、どこまで干したらいいのかわからない。」

ということと、

「干すまではできるけど、活用法がわからない。」

ということでした。

   

そこで、大根の干したものを3種類お見せしました。

 

切り干し大根も、いちょう切りの3~4日干した大根も、

たった一日だけ干した大根も、

みんな正解!!

みんな干し野菜だということをご理解いただきました。

  

さあ、いよいよ調理実習です。

 

 

調理をしながら、

「干し野菜って、すでに切った状態で干されているから、

 調理の手間が省けるし、生ごみもあまり出ないね。」

という声が聞こえてきました。

そう、それも干し野菜の魅力です!! (^^♪

   

 

完成したお料理は、こちら。

 

 ・干しネギと生姜の炊き込みご飯

 ・干しキャベツとツナの煮込み

 ・干し白菜の甘酢漬け 干し柚子入り

 ・干し大根と豚肉のオイスターソース煮

 ・干し金柑入りパウンドケーキ

  

皆さんが作られた干し白菜の甘酢漬けは、お土産に持って帰ってもらい、

試食の時は、昨夜、私が漬けたものをお出ししました。

干し金柑のパウンドケーキも、昨夜焼いたものです。

  

皆さんの感想は、

「野菜がより甘く感じられる。」

「干した白菜とキャベツを見た時は、色が汚いと思ったけど、

 こんなにおいしくなるなんて!!」

「調味料が少ないのに、味がしっかりしみている。」

「調理時間が短くて済むので、休日にまとめて干して

 活用していきたい。」

  


今回も、干し野菜の魅力が伝わったようで、とてもうれしいです。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

毎日の食卓に、よく噛む音が響き渡りますように!! (*^-^*)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする