11年間、私の仕事を支えてくれたNOTEと今日、お別れをしました。
昨日は、感謝を込めて、ピカピカに磨き上げました。
何度も重たい荷物を運んでくれた。
本当によく働いてくれたけど、私は不思議なほどこの車に特別な感情を抱かなかった。
この車の前は、真っ赤なマーチに乗っていました。
とてもかわいくて、今でもその車のことを思い出すと涙が出てくる。
野菜ソムリエになったばかりの頃、私はマーチに荷物を積み、
自宅と講座が行われる会場を何往復もしていました。
小さな車だったので、荷物を一度に運ぶことができず、
自宅と会場を行ったり来たり・・・。
でも、その度に、「さあ、行くよ!」とか「一緒に頑張ろうね!」
と、マーチに声を掛けていました。
でも、2006年の11月、その日野菜ソムリエになったばかりの女の子に
私の仕事のことを馬鹿にされるという出来事が・・・。
彼女は私よりも10歳以上も年下、しかも初対面。
私の何を知っているというのだ。
悔しくて、名古屋から静岡の自宅まで泣いて帰った。
そして、JRの中でこう思った。
「私は、もう絶対に馬鹿にされたくない。
人から後ろ指をさされないような仕事をしてやる。
だから、マーチを捨てる。
もっと、一度にたくさんの野菜を運べる車に変えて、良い仕事をしてやる。
こんなに大切なあなたを捨てるのだから、私は絶対に良い野菜ソムリエになる!」
そして、買い替えた車がNOTEだった。
とにかく、効率だけを考えて乗っていたから、何の感情も沸かなかった。
私と荷物を無事に運んでくれれば、それで満足だった。
そんな冷たい私にも関わらず、NOTEは本当によく働いてくれた。
最初は、料理講座用の野菜と調味料を運んでいたのに、
そのうち、調理道具や試食まで運ぶようになり、
最近ではペットボトルに入れた大量のだしまで運んでくれた。
夫の海外出張用のスーツケースも何度も何度も運んでくれたね。
冷淡に「道具」としてしかあなたを見てこなかったけど、
支えてくれてありがとう。
今日からは、あなたの兄弟分と一緒にまた頑張るよ。(^O^)/