”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

さよなら、NOTE

2017-05-06 17:35:38 | ブログ

11年間、私の仕事を支えてくれたNOTEと今日、お別れをしました。

 

昨日は、感謝を込めて、ピカピカに磨き上げました。

 

   

何度も重たい荷物を運んでくれた。

本当によく働いてくれたけど、私は不思議なほどこの車に特別な感情を抱かなかった。

  

この車の前は、真っ赤なマーチに乗っていました。

とてもかわいくて、今でもその車のことを思い出すと涙が出てくる。

 

野菜ソムリエになったばかりの頃、私はマーチに荷物を積み、

自宅と講座が行われる会場を何往復もしていました。

小さな車だったので、荷物を一度に運ぶことができず、

自宅と会場を行ったり来たり・・・。

でも、その度に、「さあ、行くよ!」とか「一緒に頑張ろうね!」

と、マーチに声を掛けていました。

  

でも、2006年の11月、その日野菜ソムリエになったばかりの女の子に

私の仕事のことを馬鹿にされるという出来事が・・・。

彼女は私よりも10歳以上も年下、しかも初対面。

私の何を知っているというのだ。

 

悔しくて、名古屋から静岡の自宅まで泣いて帰った。

そして、JRの中でこう思った。

「私は、もう絶対に馬鹿にされたくない。

 人から後ろ指をさされないような仕事をしてやる。

 だから、マーチを捨てる。

 もっと、一度にたくさんの野菜を運べる車に変えて、良い仕事をしてやる。

 こんなに大切なあなたを捨てるのだから、私は絶対に良い野菜ソムリエになる!」

  

そして、買い替えた車がNOTEだった。

とにかく、効率だけを考えて乗っていたから、何の感情も沸かなかった。

私と荷物を無事に運んでくれれば、それで満足だった。

  

そんな冷たい私にも関わらず、NOTEは本当によく働いてくれた。

最初は、料理講座用の野菜と調味料を運んでいたのに、

そのうち、調理道具や試食まで運ぶようになり、

最近ではペットボトルに入れた大量のだしまで運んでくれた。

 

夫の海外出張用のスーツケースも何度も何度も運んでくれたね。

 

 

冷淡に「道具」としてしかあなたを見てこなかったけど、

支えてくれてありがとう。

今日からは、あなたの兄弟分と一緒にまた頑張るよ。(^O^)/

 

 

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まさか、今の時期にこの野菜が!

2017-05-05 14:57:37 | 野菜

磐田原は、新茶のシーズン真っただ中です。

 

 

 


しかし、同じ磐田原に、この時期に信じられないような野菜が植えらていました。

 

   

拡大してみましょう。

 

  

  

これは、紅芯大根です。

そう、皮が緑がかっていて、丸い形、そして中の肉色が鮮やかな赤い色をした・・・。

あの紅芯大根。

 

  

 

紅芯大根の種まきの時期は、8月中下旬~9月の上中旬。

そして、70日~80日で収穫できますから、

毎年、11月の公民館まつりの頃には、紅芯大根のお漬物をいただいていました。

これから寒くなる時期に食べる野菜というイメージでした。

  

それが、八十八夜を過ぎたこの時期に植えられているなんて!!(@_@。

生産者様にお話を伺ってみると、種まきは3月下旬~4月の上旬。

つまり、桜が咲く頃に種まきをすると、6月には紅芯大根ができるとのこと。

 

そして、昨年もこの夏場の紅芯大根づくりに挑戦されたそうなのです。

ただし、圃場は海岸近くの砂地。

気温がかなり上昇し、念願の紅芯大根はできたものの、中に空洞ができ、商品にならなかったそう・・・。

 

そこで、今年はもう少し気温の低い磐田原の台地で育てているそうです。

 

今度はうまく育つといいなぁ。

6月の紅芯大根の鮮やかな赤色は、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばしてくれそうな気がします。

 

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納豆のタレ(お醤油)を入れるタイミングとその理由

2017-05-04 13:23:24 | 食・レシピ

何度聞いても、その理由を忘れてしまうので、備忘録として書かせていただきます。

それは、納豆にタレ、またはお醤油を入れるタイミングのことです。

  

  

 

「美味しんぼ」第27巻 第1話「本当のご馳走」の中でも、

納豆にいきなりお醤油をかけようとした富井副部長に対し、

山岡さんはこう言っています。

「納豆にいきなり醤油をかけてどうするんです?

 まずよくこねて、白い糸が全体を包むようになって、初めて醤油を入れる。

 いきなり醤油をかけちゃったら、納豆のうまさなんて出ませんよ。」

    

そう、タレは後からと言われているのに、

私は、納豆がパック入りになり、タレと辛子が付くようになってからというもの、

いち早く、納豆を覆うビニールとタレと辛子の入った小袋を捨てたいという思いから、

先に混ぜてしまうようになっていました。

 

納豆自体おいしいものなので、先に混ぜた味に不満を感じることもありませんでした。

  

でも、たびたび論争?になる納豆のタレを入れるタイミング。

どうして後入れの方が良しとされるのか、その理由がわかれば納得できます。

糸引きが強くなるからおいしい。

とか

味がまろやかになる。

とか言われていますが、その理由だけではちょっと納得できません。(^^;

 

   

さあ、調べてみましょう。

 

こんな説が見つかりました。

食文化史研究家の永山久夫さんによると、

先にタレを入れてしまうと、うまみ成分のアミノ酸が流されてしまうので、

先に混ぜておいてからタレを入れた方がうまみが増す

とのこと。

  

めざましテレビの中で、先にタレを入れた納豆と混ぜた後にタレを入れた納豆の

うまみ成分を比較していました。

わずか2%くらいの差でしたが、

後からタレを入れたものの方が、うまみが強いという結果になっていました。

   

思えば、子供の頃の納豆はわらに包まれており、タレなど付いていませんでした。

だから、まずわらから納豆を取り出し、器に移すと、

だーっと糸を引くまでかき混ぜたものです。

そして、それからお醤油を加えていました。

  

改めて、タレを後から入れた納豆を食べてみると、

糸引きが強くなっている分、タレをしっかり受け止めて、

ご飯との絡みも抜群。

お茶碗もあまり汚れませんでした。

 

理由もはっきりわかったので、これからは後入れにします。(^◇^)

 

 

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セージの使い方

2017-05-03 21:19:39 | ハーブ

セージというハーブに関しては、肉の臭みを取るために使う

という程度の知識しかなく・・・。

これまでも、手作りソーセージを作る時に主に使ってきました。

   

今回、岡山のハーブ研究家さんから送っていただいたセージも

まず、豚肉料理に使いました。

 

豚ヒレ肉のトマトソース煮です。

 

その横のお皿は、ズッキーニとインカのめざめのオリーブオイル焼き。

こちらにもセージが使われています。

  

  

で、この時思ったのです。

お肉だけでなく、青魚にも合うのではないかと・・・。

セージの爽やかさは、お魚の臭みと脂っぽさを消してくれるはず!!

で、こんなソースを作ってみました。

 

酢醤油に刻んだセージを加えました。

これが、鯖のソテーとよく合うんです。

  

 

そして、今日はこんなものまで。(^^♪

 

セージ入りキムチ風漬物・・・と名付けましょうか?

 

 

作り方は簡単です。

用意するものはこちら。

 

大根 5cm・・・1cm角に切る

きゅうり 1本・・・種を取って、1cm幅に切る

にんじん 5cm・・・千切り

白ネギ 10cm・・・千切り

セージ 1枝(葉っぱは10枚くらいでした) 適当に細かくする

  

これらを、

 ・醤油 大さじ2

 ・みりん、酒 各大さじ1

 ・豆板醤 小さじ1/2

を合わせた中に2時間ほど漬ければ食べられます。

  

セージもシソ科なので、大葉を使うような感覚で使えば

応用範囲が広がる気がします。

 

ぜひ、お試しくださいね。 (^^)/

 

 

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昭和の七間町へ行ってきました

2017-05-02 20:39:54 | アート・文化

静岡市中心部の七間町かいわいのかつての写真やジオラマを展示する「七間町物語」を観に

同市葵区の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)に行ってきました。

 

   

小学生時代の私にとって、七間町や呉服町というのは、

電車に乗って行かなければたどり着けない「おまち」でした。

両親と一緒にお出かけしても、迷子にならないように緊張して歩いていました。

  

ところが、中学生になって「おまち」の学校に通うようになり、

七間町にも参考書を買いに行ったり、映画を見に行ったり・・・。

わくわくしながら歩ける街に変わっていきました。

  

この「七間町物語」というイベントでは、昭和45年前後の七間町が

ダンボールジオラマで表現されていると聞き、どうしても見たくなりました。

   

制作されたのは、造形作家のたたらなおきさん。

 

 

    

 

では、私の思い出の詰まった昭和の七間町をご一緒にどうぞ。

 

学校指定の教科書は、吉見書店に買いに行きました。

どさん子ラーメンでは、塩バターラーメンなるものを初めて食べました。

  

  

現在の伊勢丹は、その昔は田中屋というデパートでした。

屋上には遊具があり、ボールを当てると大声を出す鬼がいたのを覚えています。

 

  

  

江戸屋さんというお菓子の問屋。

遠足のお菓子はここに買いに行きました。

 

  

   

中学生になると、洋画に興味を持つようになり、映画が2本立てで観られるミラノ座にはよく通いました。

ロミオとジュリエットは、何十回も通って観た映画です。

  

  

   

今日のお昼にも伺った天文本店さん。

中学生の頃は、前を通り過ぎるだけでした。

 

  

  

そして、火事で焼けてしまったお煎餅屋さん。

復活を望む声がたくさん聞こえてきます。

 

  

   

ショーウィンドウに飾られたお料理を見ているとワクワクしました。

この頃は、硬めのプリンとホットケーキが食べられれば、幸せでした。

 

   

 

このジオラマが展示されている部屋には、付箋が置かれていました。

みんな思い思いの感想を書き、作品に貼っていきます。

 

  

  

そして、このお店は今も残っていますが、父がよく帽子を買っていたお店も・・・。

 

   

 

会場には、トワエモアや朱里エイコさん、渚ゆう子さんの曲などが流れ、

本当に昭和にタイムスリップしたようでした。

 

何時間でも居たくなるすてきな空間。

5月7日まで開催しています。

 

 

 

 

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