NHK文化センター浜松教室で、
「夏バテを防ぐ!最強みそ汁いろいろ」という講座を
やらせていただきました。
これは、夏バテ防止がテーマなのですが、
そのためには何を食べたら良いのか?
それを「お味噌汁」というシンプルなお料理で形にしてみようという
体験型の講座です。
まず、夏バテを防ぐためには、
どんな栄養成分を摂ったらいいのか?
具体的には何を食べたら良いのかを説明しました。
そして、それらを栄養成分ごとに並べてみました。
たんぱく質、ビタミンB群、ミネラルを含む食材
(さすがにうなぎはご用意できません。私が買える範囲です。)
ビタミンC、クエン酸、ムチン、アリシンを含む食材と香味野菜
これらをこんなシートに沿って、
受講生さんに選んでもらいます。
選んだ食材で、グループごとにお味噌汁を作ってもらいます。
こちらのグループは、このような食材です。
お味噌汁作りに大切なのは、だしですね。
かつお、昆布だしをとってもらいました。
美しく、香り高いだしがとれました。
用意しておいたお味噌を見た時、
「これじゃ、少ないかも!!」とおっしゃる受講生さんも。
しかし、どのグループも半分~2/3しか使いませんでした。
きちんとだしをとると、お味噌の量が抑えられること、
そして、具だくさんのお味噌汁は具材からもだしが出ることを
実感していただけたようです。
これが、受講生さんが考えた夏バテを防ぐ最強みそ汁です。
左が、油揚げ、豚肉、乾しいたけ、小松菜、赤パプリカ、いんげん、みょうが入り。
右が、トマト、シーチキン、枝豆、もち麦、わかめ、みょうが、モロヘイヤ、玉ねぎ入り。
今回は、ワークシートに従って必要な食材を選んでいきましたが、
「パプリカのお味噌汁、おいしい!」
「トマトが入ると、爽やかになるね。」
「モロヘイヤ、初めて食べました。」
など、色々な驚きや感動もあったようです。
今度は、各ご家庭で最強みそ汁を作ってくださいね。
この夏は、ご家族そろって夏バテ知らずですよ~♪
受講生の皆さま、限られた調理道具の中で、
今回も工夫して、お料理してくださって、ありがとうございました。
先日のブログに、「うれしいことにゴーヤが!!」と
喜びの記事を書いてしまいました。
こちらです。
しかし、コメントで友人からの指摘が合った通り、
あのゴーヤと思ったものは、今はこんなふうに・・・。(^-^;
立派なきゅうりになってしまいました~♪ ヽ(^o^)丿
でも、今度こそ本当にゴーヤができたのですよ。
ゴーヤときゅうりの位置関係はこんな感じです。
もう、フェンスにつるが絡まって、
きゅうりとゴーヤがごちゃごちゃになっています。(>_<)
でも、うれしい!!
あとは、太陽さえ照りつけてくれれば、もっと元気になるのに。
野菜も、
私も・・・。
在来蕎麦たがたで開催された
第7回オクシズの夕べに参加しました。
今回のテーマは「井川、初夏の野菜を楽しむ会」。
井川の一番奥 小河内地区に6年前に移住した
西川さんご夫妻のお話を伺いました。
まず、井川在来茶をいただきました。
上坂本のお茶を手摘みしたものです。
こちらをご覧ください。
右が井川在来茶、左がやぶきた。
丈にずいぶん差があることがお分かりいただけるかと思います。
在来茶は、やぶきたの畑のように整列してはいません。
うねうねとお茶の木が植えられているので、
収穫しづらく、収量も少ないのです。
でも、このお茶の味は、緑の香りがして、苦みと渋味が十分。
まさに、私好みのお茶でした。
ここからはお料理をいただきながら、在来作物について勉強していきます。
●素材を味わう 井川在来きゅうりと固定酒のズッキーニ
在来きゅうりは、みずみずしさと同時に、
へた付近はしっかりと苦みも含んでいました。
ズッキーニは、肉質がふわふわ。
でも、種の部分は甘くておいしかったです。
●井川在来 塩らっきょう
これは、私は食べられないので、食べていませんが、
周囲からは、甘酢漬けのらっきょうとは全く違うとの声が・・・。
大変小粒なので、皮をむく作業に手間がかかるそうです。
井川の人たちは、瓶にこのらっきょうと塩を入れ、
転がしながら漬けていくのだそうです。
●たがた×オクシズ そば粉の和風ガレット
そば粉に用宗産のちりめんじゃこを合わせたガレット。
ちりめんじゃこの塩気とそば粉の素朴な味がよく合います。
●井川野菜の信州揚げ ぶっかけ蕎麦
使っている野菜は、井川在来茶、井川在来きゅうり、イノコズチ。
イノコズチは野草の一種で、右の大きな葉っぱです。
そして、お料理名の信州揚げって初めて聞いたのですが、
そば粉で揚げた天ぷらのことだそうですよ。
●ちゅるりん蕎麦
静岡のお茶とそば粉を合わせた麺です。
●結縁家(ゆうえんち)の雑穀クッキー
結縁家とは、西川さんご夫妻が営む加工施設です。
この3種のクッキーに使われているのは、
・シコクビエ(一番手前のレーズンのように見えるもの)
・井川在来茶
・井川在来大豆のきなことごま
バター、卵は使わず、菜種油で作ってあります。
西川さんご夫妻の井川での暮らしは、
この地に暮らすお年寄りの知恵がベースとなっています。
その知恵を守り伝えていくことと、井川で生活していくことが
うまくつながっていけばいいなと思います。
私は、このような勉強会に参加し、お野菜を買うことしかできませんが・・・。
昨日の、掛川市中区の保健講座での出来事。
夏野菜のお話が中心でしたので、
おいしいきゅうりの選び方についても触れました。
選び方・・・というよりも、
選び方にも変化が出てきているというお話をしました。
2本のきゅうりがあります。
これまで、きゅうりの選び方のポイントとして
イボがピンと尖っているもの
というのがありました。
それに従うと、上のきゅうりはイボがはっきりしています。
下のきゅうりはイボが目立ちませんね。
では、下のきゅうりが鮮度が落ちているのかというと
そうではありません。
下は、フリーダムというイボなしきゅうりなのです。
イボがピンと立っているきゅうりは、箱詰めされて出荷する際、
イボ同士がぶつかり合って、傷つき、
そこから雑菌が繁殖することがあります。
家庭用に使う分でしたら、調理前に洗うだけで十分なのですが、
困ったのはきゅうりを加工する業者さんです。
1日に何万本というきゅうりを扱います。
食の安全が厳しく言われる中、
きゅうりの殺菌、洗浄にかかる手間と時間が増えていきます。
そんな業者さんの負担を減らそうと開発されたのが
いぼなしきゅうり フリーダムです。
差別化を図るために、フリーダムには
「いぼなしきゅうり フリーダム」というシールを貼ってくださればいいのですが、
直売所ではただ「きゅうり」として販売されることが多いのです。
昨日も、参加者の方の中から
「そんな品種があるとは知りませんでした。
てっきり古いきゅうりかと思って、買わないようにしていました。」
とのお声が上がり、会場から笑いが!!
長い時間をかけ、改良されて生まれた品種です。
ぜひ、出荷される時は「フリーダム」のシールをお願いいたします。
そして、「朝採り」「新鮮」が売りの直売所で、
イボのないきゅうりを見たら、「フリーダム」を思い出してください。