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漫画の「魔女入門書」というものを見つけました。
http://www.furuta.com/manga/majomanga/majomanga1.html
どなたが描かれたのかは存じませんが、絵と内容が可愛らしい
一方、示唆に富んだ箇所もあるように感じました。
画像の方は昭和63年に大陸書房から出版された本です。
この中は「魔法」についての初歩的な教えや考え方が多く
掲載されています。
その中に「魂は飢えたままでいる」という、個人的に特に関心を
抱いた箇所がありました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
伝統的な既成宗教は心の中の自己の訴えに応えてくれないと、
現代人の多くは不満を抱いています。
人々の魂は飢えたままで、それが何だかわからない欲求不満に
つながっていくのです。
せっかく良い家庭を持ち金銭にも恵まれ、20世紀に相応しい
暮らしをしているのに、愛されていないと感じ、何か物足りなく、
虚しい気分になります。
何かが欠けているのです。
心理学者のカール・グスタフ・ユング博士は、人間の心理分析を
現在認められているよりはるかに進歩させ、「魂を探し続ける
現代人」という本を発表しました。
博士は肉体面の欲求を満たすと同時に、私達の心も満たされ
なければいけないと述べました。
もしその心が無視され放置されたままであれば、その存在を
知らせるための手段があり、さまざまな精神病などが発生する
根源だと云うのです。
これらの多くは心の病気であり、落ち込み、分裂症、恐怖症、
躁鬱病などが挙げられます。
きっと忘れられていた魂が自分に寄りかかって、その孤独感
から落ち込みを起こしているのでしょう。
ユング博士は、全ての人は自分と正反対の性の内面を持って
いると言います。
自己の内面をもっと理解出来れば、他の人の事ももっとよく
理解出来て、他人が何の意味で行動するかがわかるように
なります。
これは、もっとよく観察していくべきもう一つの課題でしょう。
ユング博士の考えの多くは錬金術や東洋の易経、人間の観察に
基づいており、寛容なオカルト研究家や魔術師達に認められて
います。
(後略)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
この本が出版された当時と違い、今は21世紀になりましたが、
精神的な探求をすると言っても実は80年代よりもより一層商業性が
強まっており、情報の多くも薄く軽くなってしまったように感じます。
また現在は精神的な探求、研鑽というよりも、現世的な幸福を得るとか、
「癒される」とか、そうした向きの方に焦点が当てられているように
感じます。
この「魂は飢えたままでいる」という言葉に共感を覚えられる方は少なからず
いらっしゃるだろうと思いますが、精神世界の方に目を向けてみても結局
「金の切れ目が縁の切れ目」的なものも少なくなかったり、それぞれの
「スピリチャアル・カウンセラー」だとかいう肩書きの人々の独特のクセや
胡散臭さについていけなかったり幻滅したりして「自分が精神的な面で
何をして良いかわからない」という方もいっらしゃるのではないかと思います。
精神世界に関する情報や物は非常に多く氾濫していますが、単なる商売や売名や
搾取も多く、この本のあとがきには幾つかの店の名前を挙げ、次のような
注意の喚起があります。
「魔術師でも何でもない商売人が、ただ商売のために店を開いている
だけである。
質問に対して専門的知識が返ってくるか、霊的汚染の心配がないかどうか
よく考えてみて欲しい。」
漫画の「魔女入門書」というものを見つけました。
http://www.furuta.com/manga/majomanga/majomanga1.html
どなたが描かれたのかは存じませんが、絵と内容が可愛らしい
一方、示唆に富んだ箇所もあるように感じました。
画像の方は昭和63年に大陸書房から出版された本です。
この中は「魔法」についての初歩的な教えや考え方が多く
掲載されています。
その中に「魂は飢えたままでいる」という、個人的に特に関心を
抱いた箇所がありました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
伝統的な既成宗教は心の中の自己の訴えに応えてくれないと、
現代人の多くは不満を抱いています。
人々の魂は飢えたままで、それが何だかわからない欲求不満に
つながっていくのです。
せっかく良い家庭を持ち金銭にも恵まれ、20世紀に相応しい
暮らしをしているのに、愛されていないと感じ、何か物足りなく、
虚しい気分になります。
何かが欠けているのです。
心理学者のカール・グスタフ・ユング博士は、人間の心理分析を
現在認められているよりはるかに進歩させ、「魂を探し続ける
現代人」という本を発表しました。
博士は肉体面の欲求を満たすと同時に、私達の心も満たされ
なければいけないと述べました。
もしその心が無視され放置されたままであれば、その存在を
知らせるための手段があり、さまざまな精神病などが発生する
根源だと云うのです。
これらの多くは心の病気であり、落ち込み、分裂症、恐怖症、
躁鬱病などが挙げられます。
きっと忘れられていた魂が自分に寄りかかって、その孤独感
から落ち込みを起こしているのでしょう。
ユング博士は、全ての人は自分と正反対の性の内面を持って
いると言います。
自己の内面をもっと理解出来れば、他の人の事ももっとよく
理解出来て、他人が何の意味で行動するかがわかるように
なります。
これは、もっとよく観察していくべきもう一つの課題でしょう。
ユング博士の考えの多くは錬金術や東洋の易経、人間の観察に
基づいており、寛容なオカルト研究家や魔術師達に認められて
います。
(後略)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
この本が出版された当時と違い、今は21世紀になりましたが、
精神的な探求をすると言っても実は80年代よりもより一層商業性が
強まっており、情報の多くも薄く軽くなってしまったように感じます。
また現在は精神的な探求、研鑽というよりも、現世的な幸福を得るとか、
「癒される」とか、そうした向きの方に焦点が当てられているように
感じます。
この「魂は飢えたままでいる」という言葉に共感を覚えられる方は少なからず
いらっしゃるだろうと思いますが、精神世界の方に目を向けてみても結局
「金の切れ目が縁の切れ目」的なものも少なくなかったり、それぞれの
「スピリチャアル・カウンセラー」だとかいう肩書きの人々の独特のクセや
胡散臭さについていけなかったり幻滅したりして「自分が精神的な面で
何をして良いかわからない」という方もいっらしゃるのではないかと思います。
精神世界に関する情報や物は非常に多く氾濫していますが、単なる商売や売名や
搾取も多く、この本のあとがきには幾つかの店の名前を挙げ、次のような
注意の喚起があります。
「魔術師でも何でもない商売人が、ただ商売のために店を開いている
だけである。
質問に対して専門的知識が返ってくるか、霊的汚染の心配がないかどうか
よく考えてみて欲しい。」