宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「火と水と風の契約」

2008年06月23日 | Weblog
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それは忌まわしい物語だが、運命の札がこうして開かれた以上、
語らねばならない。
愛する妃をペストに奪われた、ある狂王の物語だ。

王は妻の死後、恐るべき復讐を誓い、天と十字架に唾を吐きかけ、
一切の国務を放棄し、未だ幼い王子と共に塔に閉じこもり、
妖しげな魔術や錬金術に没頭した。
王は王子の前で、こう言い放った。

「神がわが王国から10万の命を奪うなら、私は100万の
命を創造してみせよう!」

王は秘術によって生命を創造するという悪夢にとりつかれたのだ。
忠臣らが政務に戻るように説得しても、王の狂気はその願いを
受け付けない。
その間にも、ペストの魔手は国中を這い回り、王国そのものが
死に絶えようとしていた。

その時だ。
塔の一室の、王が見守っていたガラス瓶に火と水と風の
精霊が宿り、戯れ始めたかと思うと、何と瓶の中に小さな
天地が現れたのだ。
そして更に声が聞こえた。

「救われるためには、滅ばねばならぬ。」

果たして王の生命創造の企みは成功したのであろうか?
しかしそれを確かめる事は出来なかった。
折りしも闖入してきた家臣らに王は暗殺され、声の予言
通りに、「国は救われた」。
臣民を顧みない暴君は倒されたのだ。

しかし謀反人達はまた、青白く光るガラス瓶が割れ、中から
悪鬼とも怪物ともつかない、腐った肉の色のホムンクルスが
現れるのを見た。

「哀れな愚か者よ!」

その化け物は青ざめた王の首を一瞥すると、目にも留まらぬ
速さで幼い王子をひっさらい、塔の窓から飛び去った。
ここに継承者を失った王権は、やはり予言通りに「滅んだ」のだ。
さらわれた王子の行方はその後知られる事はなかった。

………

(画像の)カードの象意は、『傲慢の罪』。
神に対峙すべく生命を創造しようとした王は、その不遜さ故に
破滅しました。
彼はまた、妻の死という運命を受け入れなかった点でも、
傲慢の罪に値すると占術家達は考えたのです。

人間は自我や知性を備えた結果、世界が人智を超えた存在で
あり、私達はより大きな法則によって生かされているという、
霊的な真実を失ってしまいました。
そこに私達の傲慢の原点があると、このカードは告げています。


………

(画像の)カードの絵をじっくりと見て下さい。
ガラス瓶の中の風景の中で、あなたが一番気になったのはどの
部分ですか?

a)赤々と燃える大地の炎
b)どこへともなく流れている水
c)不気味なほどに深い空の蒼

瓶の中の荒地は「傲慢の罪」の心象風景。
気になる部分にあなたの罪の部分が暗示されています。


a)
「炎」は過剰な自意識を表す答えです。
心の奥底では絶対的な自信を持っていて、達成できない目標はないと
考えている人でしょう。
そのため、自分に与えられた天与の使命を無視する傲慢の罪を
犯しがち。
すべき事ではなく、したい事に情熱を燃やし、人生を浪費しかねないと
告げられています。
人生の充実を望むなら、自分の使命は何か、それを考えて生きる
必要がありそうです。


b)
「水」は他者への愛情や関心を示します。
実はこれがあなたの傲慢の罪の源。
あなたは愛する恋人や家族、友人のための行動なら、何をしても
許されると思っていないでしょうか?
愛はあなたが思うほど絶対的な価値ではなく、むしろそれに拘り
過ぎるのは、エゴイズムであると告げられています。
あなたは、より広い愛に目覚める必要がありそうです。


c)
深い蒼は、旺盛な合理精神に感応する色です。
あなたは科学的・理論的に実証出来ないものは認めず、軽視するタイプ。
愛・美・真実(事実ではない)、信仰などを、あなたは認めないのです。
この傲慢の罪の背景には、実は人間の心への敵視が潜んでいると
告げられています。
あなたは人間を好きにならなくてはならないようです。

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