オーディオ評論家の江川三郎氏が今週亡くなられた。その方面の雑誌、オーディオアクセサリーや、ステレオ誌などでさかんに活躍されていた方だった。まあ、僕が語れることはあまりないのだけど・・。
個人的に、オーディオ関連の雑誌を良く買っていたのは、90年代の初め頃から10年ほどだ。アクセサリー誌ではコラムを持っていたが、ずいぶんと自由な研究というか実験をしているなあ、という印象だった。手元に雑誌がないので恐縮だが、かすかな記憶では、たとえばCD盤面の回転方向と垂直に切れ込みを入れると音が良くなる(帯電か何かを防ごうとした?)、とか、かなり安価な、一般用ミニコンを改造して音質向上をはかる、みたいなことをしていたと思う。
こんにち一般化している、ケーブル類を変えると音が変わるとか、電源コードの極性を変えると音が変わる、と提唱されたのは江川氏だという。氏のアイデアで開発した商品を販売もしていたと思うが、その辺までは縁がなかった。
僕は途中からオーディオに興味を持ったので、通りすがりのような感じでオーディオ雑誌を読んでいた。当時既にオーディオはブームを過ぎていて、評論家の方々も高齢化が進んで(^^;いた。雑誌ではあまりフォトジェニックとは言えないおじさんたちが、なにやら楽ししそうに遊んでいる写真が載っていて、なにやら自由なというか、不思議な世界を見ているようだったな。
江川氏も、本業の傍らそば打ちにも凝っておられるとか、紹介されていて、年配の方だが趣味が広いなあ、などと思っていた。
ネットの発達したこんにちでは、江川氏のような方はなかなか現れないかもしれない。まあ、それも時代の流れか。
ご冥福をお祈りします。長い間、お疲れ様でございました。