本を読みながら調べ物をしていて、人類が一時期絶滅しかけたという話を知った(トバ・カタストロフ理論)。今から7万~7万5千年ほど前の話だ。
インドネシアの火山が大規模な噴火を起こし、火山灰の影響で日光が遮られて気温が低下、作物の生育に大きな影響を与えた。旧人類はほぼ死滅し、現代のヒトも、推計で1000組から1万組程度の夫婦にまで激減した。
人類はそこから再び徐々にその数を増やしていった。遺伝子学的に、現代のヒトが比較的均質なのは、この時代にボトルネックを経験した影響が強いのだそうだ(以上ウィキペディアより)。
なるほど。人類皆兄弟と言うが、本当だったのだな。
いままで、そういうことにとんと関心を持たずに生きてきたものだから、とても新鮮に感じられる。。
人口動態というのにもとても関心があって、いつかここで書こうと思っているのだけど・・。
この正月に聴講したセミナーで見た、日本の総人口のグラフ。戦国末期には1200万くらい、その後江戸中期からはほぼ横ばいで、明治初期には3300万程度だったものが、2010年には1億2千万人にまで増えた。百数十年で3.6倍。街の風景も変わってきて当然だろう。
逆にいうと、今の3分の1、4分の1の人口でも、日本はそれなりの文化と経済を保ちながら、徳川300年を過ごしてきたことになる。
世界的にも、人口が爆発的に増えたのは19世紀頃以降、特にこの100年くらいがすごいらしい。
資本主義の浸透、科学技術の発達などと、人口増加は歩調を一にしているようだと、素人目にはおもえるが、長い目で見た場合、やはり今は特異な状態なのかも知れない。無制限に増えていけば、いつかは。。
調整が避けられないとして、なにか災厄が訪れて、死滅してしまうよりは、皆自然に生を全うして、少しずつ減っていった方がいいのかも。。
まあ、単なる雑感です・・。