うさぎくん

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ダウントンアビー 新たなる時代へ

2022年10月15日 | 映画


ここのところ元気なかったですし、2時間映画見る気にもなかなかなれず(映画館で映画見るのは5月のシン・ウルトラマン以来。家でもあまり見てない)・。秋口に体調崩してからは余計だったのですが、これはなんとか見なければと、重い腰上げて映画館、行ってきました。。



テレビ・シリーズは2010年から6シーズンにわたり放映され、映画版は2019年に第1作(いずれも本国。日本ではテレビ版2014-2017,映画の日本公開2020年1月)、今回の続編は映画としては2作目です。

映画第1作目はかなり絢爛豪華なお話でした(国王がハイクレア城を訪れるという)。今回はそこまでの派手さはありませんが、物語としてはよく練られており、地元ハイクレア城と南仏の別荘を舞台にして交互に話が進んでいきます。

印象としては、テレビ、映画を含め、これまででは最もカジュアルなお話の展開(ラストのエピソードを除く)という感じがします。テレビ版では毎回そこまでするの?という大胆な展開が時にしんどかったですし、映画第1作もちょっとサスペンス的なストーリー展開もありました。

今回はそれらに比べるとずっと安心できるというか、かなりゆるいホームドラマ展開になっていて、見ていて楽でした。。

既に公開から2週間経過していますが、地元のモールでは上演は1日1回(字幕版)、終演後にさっと数えたら、観客は自分を含めて10人ほどでした。。

今回舞台設定は1928年となっています。
テーマの一つは映画のトーキー化です。前年に「ジャズ・シンガー」がヒットしたのを機会に、トーキーへの変換が一気に進みます。

エピソードの中に、役者がセリフも話さなければならなくなることに伴うトラブル(ちょうど「雨に唄えば」みたいな)、が盛り込まれています。

話は女優が貴族風の英語で発音すべきところが、出自の関係でそれが・というものです。こんかい字幕版で見ましたが、しょうじきその辺のニュアンスをセリフから聞き取ることはできませんでした。。

そのうちブルーレイが出たら、吹き替え版にして、日本語でどう表現しているのか聞いてみたいです。まあ日本でも、方言と標準語のもんだいとか、いろいろありますよね。。

ドラマの世界では16年、現実の世界でも10年以上、時間が進んでいます。さいしょは小娘だったデイジーも、今は所帯持ちで相応に落ち着いた感じになっています。メアリーもイーディスもいい感じに齢をとりました。アンナも落ち着いた奥さんになりました(子供生まれた?)。

こういうのを見ていると羨ましいというか、日本でもこういうドラマができたらな、と思うのですよね。。

日本の俳優さんてエイジング=悪と思ってるのか、いい感じで年をとれない。
大河ドラマなど、ライフスパンが長いから仕方ない気もしますが、ドラマの後半になると自分の子供と本人が同世代みたいに見えてしまいます。

実はそれ、現実の親子もそんな風なんですよね。。おやじとかおばはんに一生なれない。。

以前、キャロライン・ケネディ氏が大使として日本に赴任した時、少し年配の(僕より10くらい上)の女性と話をしたことがあります。
(ケネディ氏が)、美人なんだけどちょっと皺がめだつ感じなのを見て、あの感じが大使としての風格と年輪を感じさせていい、と言いました。
すると彼女は「・ああ、やはり男性と女性では感じ方がちがう。私だったらあの皺を何とかしたいと思うのに。。」とのこと。
・なのか。まあ、なんとかなるんでしょうね今は。。

前作映画の感想でもたしか書いたけど、このドラマでは若い人は若いなり、年配者は年配者なりに生き生きとして、他人を思いやったり、相手に恋したり、いろいろ喧嘩したり、自由にやっている姿が描かれていて、そこが良いところです。そういうのを見ていると、なんかほっとします。

日本では、還暦過ぎの人がガンプラやったりエヴァのことで語り合ったりすることには市民権があって、そこはいいのですけど、どっちを向いても「永遠の17歳」みたいなところがちょっとね。。ロリコンがすぎる。
南沙織さんは、さいしょは17歳だったけど、次第に良い感じの大人になっていく過程があって、あれが魅力なのかな、と。

話、飛びました。
現実世界のイギリスでも、女王は逝かれましたし、トラス氏も大変そうです。
クローリー家もこれから、(1930年代という)時代の洗礼をうけるぎりぎりのところまで来ました。ここまで来たら、この先どうなるのか、見せてほしいなあ。


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