連休中盤はひどい雨が続いたが、今日は晴れた。
この連休は全く外出の予定を入れていなかったが、せっかくなので出かけることにした。行き先は木更津だが、目的の久留里線は時間によっては2時間くらい列車が来ないようで、乗り換え案内を見ると普通列車ではえらい時間がかかってしまう。
仕方がないので特急に乗った。連休中なので指定は取れないと思ったが、そんなことはなく発車30分前でも取れた。それどころか、始発駅では指定席車はがらがらだった。不思議なことに、席はかなり空いているのに途中から乗った人は僕のとなりに座った。連休中は端から詰めて予約するようなシステムになっているのだろうか?知らない人がいたので、何となくトイレに行きそびれてあとで困った。
駅に着いてみると、ホームはカメラを持った親子連れでいっぱいである。10分ほどの接続で効率よく乗り継ぎをする。しかし、トイレには行けずじまい。
木更津には有名な證誠寺があるそうで(帰宅してから知った。行けば良かった・・)、車両にも狸のステッカーが貼ってある。駅の発車ベルも狸囃子のメロディだ。
冷房はなく、扇風機が回っている。今日は25度ぐらいまで気温が上がったそうだが、窓を開けて風を入れると、最高に気持ちが良い。僕は冷房が余り好きではないので、このサービスはうれしい!
この駅で下車。降りてすぐにトイレに入ったら、切符を渡しそびれた(ちゃんとこの駅まで買ったんだよ)。無人駅なのだ。ホーム上の建物は、比較的最近の作りだが2/3ぐらいはトイレで残りが待合室。トイレは比較的清潔だ。
田植えが始まった頃で、すがすがしい。ちょっと天気が良すぎるので、写真を撮るには影が濃くなってしまい、難しい。
午前中、上り列車は正面が影になってしまう。一つ上の写真はLumix G3をiAオートにして撮ったが、ちょっと濃すぎる。これは後から画像処理した。まだこのカメラに慣れておらず、現場に着くと色々四苦八苦してしまう。
こちらから撮るのが正解。
この路線は鉄道そのものが観光の目的になっているようで、列車には観光客がたくさんいるが、沿線は田園地帯で、特別な観光地はない。しかし、豊かに残された自然が心を和ませてくれる。
久留里線は開業100年を迎えるそうだ。特急列車の車窓から、田んぼの方に伸びていく線路を見ると軌道が草で覆われていて、期待させられたが、JRなので線路や施設はそれなりに整備されているようだ。所々煉瓦造りの橋脚なども残る。タブレット(通票を渡して、列車の行き来を管理するシステム)を使っていた数少ない路線だったが、3月に新方式に切り替えられた。
近くの道路沿いにあった、古い貨車を使った倉庫。卵を販売していた。
再び下り列車に乗って、終点の上総亀山まで行ってみた。この先延長する計画もあったようだが、ここで行き止まりになって終わっている。
終点まで観光客でいっぱい、多くは「乗り鉄」の人たちだ。
駅舎。乗務員の宿泊施設はあるが、この駅そのものは、3月に無人駅になったそうだ。
乗ってきた列車にまた乗って、とんぼ返りする。車両銘板を見ると「名古屋 日本車輌 昭和41年とある。今年46歳ということだ。そんなに古色蒼然と言う感じはしないが、相当丁寧に整備されているようだ。
出発直前の車内。中吊り広告には久留里線の古い写真などが掲げられている。
久留里駅辺りからかなりの乗車があり、乗車率はかなり良さそうだ。
無人駅なので、車掌さんに車内補充券を発行してもらう。車掌さんはここでも女性だった。
東京まで1,890円。
緑豊かな沿線風景。窓から吹いてくる風が気持ちいい。
途中2カ所で列車交換する。日本では鉄道も左側通行が普通だが、ここは右側通行になっている。タブレット交換の関係ではないかと思う。
木更津に到着。片道1時間の旅であった。帰りは普通列車でたらたらと帰った。