ここのところ、湿気が多く気温が高くなる日が増えて来ました。
木の芽時とは、心身の疲労を感じやすくなる時期でもあります、今日は体も心も癒すお酢のお話しです。
酢は世界最古の発酵調味料と言われていて、万葉集にも登場します。
味噌、醤油と並ぶ日本の食文化を支えてきた伝統的な発酵調味料。
いろいろな国で、その土地に根付いたお酒から作られており、名前の由来も判りやすい。
例えば日本の酢は酒から作られるので酒編で酢、フランスの vinegar(ビネガー)はvin(ワイン)、イギリスの(malt vinegar)のモルトは麦芽から出来ているというように。
果物や野菜から作られているものには、みかんや玉ねぎ、紅芋など多様にあり、アップルビネガー(林檎酢)は世界中にありますね。
私は料理の基本には米酢を愛用していますが、手作りしている柿酢や赤酢をここぞという時に使いますし、きび酢、黒酢、バルサミコ酢など赤いコクのある風味やとろみをパチンと効かせて楽しむ。
日々料理やドリンクに何かしら使っています。
10年ほど前から実践している昆布酢活用もお勧めです。
昆布にはカルシウムが含まれていますが、酢に漬けると酢酸カルシウムになって、体に摂取しやすくなります。
清潔な瓶に食べやすく切った昆布を入れ、酢を注ぐだけ。
昆布の旨味で酸味もまろやかになり、常温でずっと日持ち出来るのも良いころです。
シニアの父は納豆や豆腐、揚げもの、麺類料理の仕上げにひと垂らししていますが調子が良いようです。
酢には血液をきれいにし血行をよくする効果や、内臓脂肪を燃焼させる、便通作用を促す、疲労を回復させるなどの効能が期待できます。
料理に活用したり、水や炭酸で薄めたりして日常的に摂取する。
ただし、ストレートでいただく時は胃に負担がかかるので、大さじ1〜1半までにと留めます。