乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

2011年度 観月祭 薪能    能楽『鉄輪』 シテ 金剛流 植田恭三     (13景)

2011-09-25 | 能楽・狂言





 2011年度 観月祭  能楽『鉄輪』 シテ 植田恭三





          




























 2011年9月22日 奈良県の斑鳩町 上宮遺跡公園にて観月祭 薪能が行われた。

 演目


   仕舞    『舎利』   金剛流 植田恭三

   狂言    『魚説教』  茂山七五三、茂山一平

   能楽    『鉄輪』   豊島幸洋、豊島晃嗣


 


『鉄輪』は何度か楽しませていただいたことがありますが、今回も迫力を感じ、見入ってしまいました。

 生憎の曇りで観月とはいきませんでしたが、切なさと燃え上がるような愛憎に寒空もまたいいものです。

 薪の歩能の中に女の情念を感じさせて『鉄輪』でございました。



 


 関係者のみなさま、

 素晴らしい時間を過ごさせていただきまして、心より御礼申し上げます。

 ありがとうございました。


 

 

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天神祭2011  宵宮祭能船  半能「石橋」  (7景)

2011-09-25 | 能楽・狂言








 

         





 








 随分記録が遅くなり、申し訳ございません。

 天神祭2011  宵宮祭能船  半能「石橋」を楽しませていただき、有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

 白色があり、親の子に対知る厳しさと愛情が迫力という形で伝わってきました。

 歌舞伎では何度も楽しんでおりました「石橋」ですが、能楽となると、そのすごさは相当なものです。

 是非能楽堂で見たい、聴きたいと感じました。

 関係者の皆様方、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。




   2011 天神祭 宵宮祭能船 演目

           三番叟、羽衣、石橋(半能)


     天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟  (6景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  「羽衣」  (15景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  半能「石橋」(7景)




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天神祭2011  宵宮祭能船  「羽衣」  (15景)

2011-09-23 | 能楽・狂言





































 二ヶ月も前のことで申し訳ございません。

 天神祭2011  宵宮祭能船  「羽衣」を楽しませていただき、有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

 とても美しく、薪の光が表情を幽玄の世界へと導いてくれるようです。

 お声や動きが素晴らしく、たいへん貴重で楽しい時間を過ごさせていただ来ましたことを感謝いたします。

 観る度聴く度に引き込まれる「羽衣」です。

 関係者の皆様方、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。




   2011 天神祭 宵宮祭能船 演目

           三番叟、羽衣、石橋(半能)


     天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟  (6景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  「羽衣」  (15景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  半能「石橋」(7景)









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天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟    (6景)

2011-09-23 | 能楽・狂言



        天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟



















 もう二ヶ月も前のことですが、天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟を楽しませていただき、有意義な時間を過ごさせていただきました。

 ありがとうございました。

 三番叟は歌舞伎ではいろいろな演目で演じられておりますが、毎年 宵宮祭能船で拝見させていただきます三番叟もまた素晴らしく、年々魅力を感じる心は大きくなります。

 素晴らしく心にはしみ込む伝統芸能のひとつでございますが、五穀豊穣 しいては子孫繁栄まで通じる縁起の良い三番叟でもあります。

 夏の訪れに合わせて楽しませていただきました三番叟のおかげでございましょうか、今は実りの秋、そしてわたくしたち家族も健康に過ごさせていただいておりますことを、心から感謝しております。

 関係者の皆様方、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。




   2011 天神祭 宵宮祭能船 演目

           三番叟、羽衣、石橋(半能)


     天神祭2011  宵宮祭能船  三番叟  (6景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  「羽衣」  (15景)

     天神祭2011  宵宮祭能船  半能「石橋」(7景)




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南都春日・興福寺古儀2011薪御能(たきぎおのう) 「岩舟」「鬼瓦」「花月」(7景)

2011-05-22 | 能楽・狂言



        「南都春日・興福寺古儀2011薪御能(たきぎおのう)」 奈良県庁前



 南都春日・興福寺古儀 薪御能を楽しんでまいりました。




 咒師走りの儀は11時から 春日大社舞殿

          金春流能「翁」 金春穂高 ほか


 南大門の儀  17時半~ 登大路園地(奈良県庁前)
 
          金春流能「岩舟」金春安明 ほか
          火入れ 興福寺衆徒
          大藏流狂言「鬼瓦」茂山千五郎 ほか
          観世流能「花月」観世喜之 ほか


          料金 4,000円(協賛証) 




 わたくしは17時半から奈良県庁前の無料席にて、立ち見で拝見させていただきました。

          金春流能「岩舟」金春安明 ほか
          火入れ 興福寺衆徒
          大藏流狂言「鬼瓦」茂山千五郎 ほか
          観世流能「花月」観世喜之 ほか











 『舞台あらため・外僉議(げのせんぎ)』


 ただでさえ格好の良い僧兵(写真は東大寺聖武祭の僧兵さまたち)により、能楽が行えるかどうかを調べる儀式、『舞台あらため・外僉議(げのせんぎ)』が行われました。

 和 紙三枚を踏み、湿り気があれば 公演を中止するという古儀だそうです。

 薪御能は、野外の芝生で行われたので、紙を敷き踏んで芝の状態をみたということです。

 その後別の僧兵が、観客に上演有無の結果を伝える外僉議文が読み上げられます。

 これらの儀式は他では見ることのできない薪御能だけの特色だと言うことです。

 この儀式を見ることができ、喜びはひとしお。

 興奮いたしました。

 
 ♡


 はじめて聴く「岩舟」「花月」は素晴らしく、このよるは興奮気味で明け方まで眠ることが出来ません。

「岩舟」の金色の面や龍冠は姿よく、「花月」のシテやワキ、言葉と曲の美しさに魅了されたのでした。




 



 翌日の21日は有料・無料席共に見ることができませんでしたが、演目等を記録しておきたいと思います。


 春日若宮拝の舎 14時~ 登大路園地(奈良県庁前)


          御社上がりの儀 春日若宮拝の舎 14時~

          金春流能 葛 城(かつらぎ) 金春欣三ほか


 南大門の儀 17時30分~

          金剛流能 羽 衣(はごろも) 金剛永謹ほか
          火 入 れ 興福寺衆徒
          大蔵流狂言 土筆(つくづくし) 茂山茂ほか
          宝生流能 鵺(ぬえ) 辰巳満次郎ほか







 とても素晴らしい  南都春日・興福寺古儀 薪御能

 将来は昼の儀から、両日晴れの日分を本来の地で楽しみたいと思います。





 今回は上演中の写真撮影禁止でした。

 始まる前と、大蔵流狂言 土筆(つくづくし)と宝生流能 鵺(ぬえ)の幕間の15分間の休憩に、景色を写しました。

 ここからは写真のみにて失礼申し上げます。

 見ていただければ、嬉しいです。

































   
     


 おつきあい下さいましてありがとうございます。とても嬉しいです。



 
 又、親切にしてくださいました関係者のみなさま、

 楽しいひとときを過ごさせていただきましたお知り合いになった方々、

 心からお礼申し上げます。ありがとうございました。










コメント (4)
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東大寺 聖武天皇祭 慶讃能奉納 観世流能『歌占』 聖武天皇の御心を偲び、能楽を奉納 (13景)

2011-05-12 | 能楽・狂言



        東大寺 聖武天皇祭 慶讃能奉納


            聖武天皇の御心を偲び、伝統芸能の能楽を奉納







 国家の安泰と人々の幸せを願い、大仏造像の偉業を成しとげた聖武天皇の御心を偲び、鏡池の水上能舞台で聖武天皇祭で能楽が奉納されました。

 


       観世流仕舞    『花筐』

                『野守』



       金春流仕舞    『船弁慶』



       観世流能     『歌占』









 須田国太郎画伯は能楽モチーフの作品が数多く野芥されていますが、『歌占』を描いたデッサンがありましたので、記録しておきます。

 須田国太郎 能・狂言デッサンによると、『歌占』は観世元雅作。

【「歌占」は、父の行方を尋ねる子が、一度頓死して地獄を見た恐怖で白髪となった男の歌占いがあたると聞いて占ってもらうが、実はその占いの男こそが父であったというあらすじの能。しかし、父子の再会よりも、最後に歌占の男が所望されて舞う〈地獄の曲舞〉が見せ場で、地獄の有様を語るうちに次第に神がかる激しい舞が舞われる。】と説明されている。

 あらすじを読んでもわかるが、実際に舞台を見聞きしてもわかりやすい内容。

 前半から

【神風や。伊勢の濱荻名をかけて。神風や。伊勢の濱荻名をかけて。………】などの素敵な言葉が連なっていく。








 いただいたパンフレットの『歌占』筋書き要約も合わせて記録しておきたい。三角


 旅の途中で急死した伊勢二見の神職は3日後に蘇生。

 今は和歌で吉凶を占う(歌占)男巫女(シテ)となって諸国を回る。

 加賀の国白山の麓にやってくる。

 里人(ツレ)が別れた親を探す子供(子方)を連れてきて占ってもらう。

 親の病は治り、すでに再会していると答えが出る。

 男巫女が不思議に思い身の上を問うと、親子だとわかる。

 再会を喜び、所望され「地獄の曲舞」を謡い狂乱。

 やがて狂乱から覚め、親子は連れ立って故郷に帰って行く。




 



 後半のシテの「地獄の曲舞」は迫力があり、お語気を見逃すまいと目で追って見入ってします。

 写真がへたなのでぶれているが、「地獄の曲舞」でたった一度飛び上がられた場(下から二枚目)を写すことができたのはありがたい。







 歌舞伎は相変わらず例年程度には通って見ているが、最近演目や役者によってはどうもしっくりと来ないこともある。

 比べて能楽は何もわからないにもかかわらず、音楽も謡も舞も面も能装衣も見事で、わくわくする。

 そろそろどこかの定例会でも見たいなと考えている。

 能楽は本当に興味深くて楽しい。


































































 見て下さいまして、ありがとうございました。

 とても嬉しいです。



 わたしは能楽鑑賞の初心者です。

 お気づきの点や間違い窓がございましたら、教えていただければ嬉しいです。

 よろしくお願いいたします。








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能楽 『田村』    (19景+観世流百番集から田村7枚)

2011-03-30 | 能楽・狂言
            

            能楽 『田村』







  
  






  



 











 



































  



 



 







 かなり遠かったのとへたなため、ブレブレの写真ですがお許し下さい。

 みなさま
 
 見て下さいましてありがとうございます。

 心から感謝しています。








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「第33回なら芝能」演目 記録だけ

2011-03-24 | 能楽・狂言


 芝生舞台で楽しむ能や狂言 県庁前広場  19日 奈良



 3月19日

 芝生舞台で能や狂言を楽しむ「第33回なら芝能」

 奈良市登大路町の県庁前芝生広場で催された。







 黙祷



 金春流 金春穂高

    仕舞「桜川」


 大蔵流 茂山茂 茂山宗彦
  
    狂言「呼声」


 金春流 桜間右陣

    能「田村・白式」

 







 第1部

 同日午後1時から県文化会館小ホール(同市)で鑑賞講座

 第2部

 午後2時半~同4時に芝生広場で鑑賞会。



 第1部の参加費は2千円、第2部の立ち席は無料。定員800人

 NPO法人奈良能((電)0742・22・2660)







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東大寺 大仏様の秋祭りの日に 6 鏡池にて (6景+3枚+3景  写真のみ)

2010-10-19 | 能楽・狂言





          東大寺 大仏様の秋祭りの日に 6 鏡池にて (6景+3景)













 以上の写真は前回東大寺 大仏様の秋祭りの日に 5 一の鳥居から鏡池までで記録した物です。

   


 KEISAN-NOH
 


 順番の入れ替わりはあったものの、番組(演目)は次の通りです。






                     『 観世流百番集 上』  




















 『 観世流百番集 上』

 決めのポーズが同じでございます。




                   2010年 KEISAN-NOH 東大寺鏡池にて
               

                          




   

 見て下さいまして、ありがとうございます。

 今回は写真のみにて失礼申し上げます。


   












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第30回記念 大阪城薪能   『翁』&『安宅』

2010-08-28 | 能楽・狂言







             第30回記念   
           
             

             大阪城薪能









 



  



 以前から見たい聴きたいと思っていた『翁』と『安宅』が、今年の大阪城薪能の演目として選ばれた。

 能楽初心者のわたしは、上二演目とも、まだ楽しんだことが無かった。

『三番叟』と『神歌』の好きな私だが、『翁』の進行がピンとこなかった。

 色々調べてはいたがもう一つしっかりわからないので、珍しく番付(パンフレット)を購入。

 何を隠そうわたしは歌舞伎などでは番付を買ったことが無い。

 もとめて良かった。

 大阪城薪能の番付は、初心者のわたしにも分かりやすい。

『翁』の進行が手厚く説明されている。

 この本で、やっと『翁』のガードラインが把握できた。

 よかったよかった!



『翁』は面箱持ちがシテの前に行き面を箱の裏にのせる。

 緊張した他面持ち。

 会場に緊迫感が走る。

 やはり、これは神事だと感じた。 



 白面から赤面に変わる。

 翁の舞い、『神歌』【とうとうたらり たらりら たらりあがり ららりとう】の言葉

 三番叟の動きや声。

 全体を通して興味深い『翁』は、今後のわたしの課題の一つにしたい。





『安宅』は歌舞伎でいえば『勧進帳』 

 歌舞伎ではなじみの『勧進帳』

 元となる能楽『安宅』を見聞きするのは、わたしの夢の一つだった。

 歌舞伎と比較しながら見た『安宅』

 同じところもあり、また 違うところもあった。

 全体に考えて芝居では細やかなところを膨らませていた。

 例えば、酒を一献また一献、しまいには徳利を開けるところ何ぞは、歌舞伎の方がおもしろい。

 能楽はかいつまんで大切なところを強調している感じがした。



 能楽では作り山伏総勢十二人、歌舞伎では五人。

 立ち位地も違うし構図も違う。

 何もかもは初めての能楽『安宅』

 この舞台は一生忘れることは無いだろう。

 そして今後 歌舞伎『勧進帳』を見る度に、大阪城の薪の燃え上がる炎を思い浮かべることであろう。

 そんな薪能だった。


 
 


 最後までおつきあい下さいまして、感謝申し上げます。

 今回も記録のみにて失礼致します。






              2010年8月25日   大阪城西の丸庭園にて


                 演目


                    能  『翁』

                    狂言 『貰聟』  (もらいむこ)

                    能  『安宅』  (歌舞伎でいう『勧進帳』)











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『石橋』  半能    (7景)

2010-07-29 | 能楽・狂言



       『石橋』  半能




















 

『石橋』  半能を楽しむ。

 半能だったので、寂昭法師が中国に修行に行った展開はなく、速攻、後シテ。

 白頭と赤頭の獅子舞は飛び跳ねたり空を見上げたり、歌舞伎の見得のような仕草。

 型が決まり、迫力の連続。

 大船なら良いが、一献のあてに 情緒ある小舟で一つ『石橋』などを舞ってやろうと思う阿呆は、いくら素人とていないはず。

      【小舟揺れ波に浮かぶる獅子頭】  乱        であろう。



 白頭は父で動きが優雅。赤は子どもで、動きがはげしく早い。

 その動きの違いも見ていると面白い。
 
『石橋』は興奮する。歌舞伎もいいが能楽もいい。

 こんなに好きなものが多いわたしって・・・。






                         2010年7月24日

                         大阪天神祭 船能にて

 
       












 

 





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『羽衣』      (7景)

2010-07-28 | 能楽・狂言




              『羽衣』









     











 大阪の天神祭で船能を聴いたよ。

 めでたい『三番叟』に続いて『羽衣』が舞われた。

 

『羽衣』を初めて楽しんだのは中学生の頃。

 学校から授業の一貫として、京都観世会館に二度連れていただいたことがある。

『羽衣』はその時が初めてだったな。

 能楽自体、次に見たのは平安神宮の薪能。

 ミニバイクで大学から直行。学生の頃、何度か見たっけ。

 

 初めの頃は『羽衣』よりももっとアップテンポのものが好きだったな。

 例えば『小鍛冶』とかね。

 最近『羽衣』のような優雅な曲を見聞きしいても感情移入して心がじんじんとこちらに響いてくるんだけど、わたしも大人になったのかな?

 少しは なかみも、ね^^

         よかったよかった これでおしまい
         







                        2010年7月24日    大阪にて











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大神神社後宴能「神歌」「福之神」「三輪」「源氏供養」「杜若」「船弁慶」2010年 

2010-05-19 | 能楽・狂言


 
 

 




        大神神社後宴能



 もう一ヶ月以上も前のことになるが、四月十日、奈良の大神神社(三輪神社)後宴能にいった。

 珍しく家族も一緒。

 旧友たちも含め、大人数での鑑賞。




 演目は

 観世流素謡 「神歌」 大月文藏
    大藏流狂言 「福之神」 茂山千三郎

     仕舞 「源氏供養」 上野朝義
    
     金春流能 「三輪」  櫻間右陣

     仕舞 「杜若」 松野恭憲

        「船弁慶」 伊藤真也
       
     金剛流能 「黒塚 白頭(くろづか しろがしら)」 金剛流宗家 金剛永謹




「神歌」 は言葉が興味深く、リズムも楽しい。

 何度聴いても素敵だ。

 
 三輪の後宴能では毎年「神歌」「福之神」「三輪」が演じられる。

 聴く度にわたしの中では面白さが増してくる。

 初心者故の、わかりつつある方向に進む過程の小野白坂。

 毎年素晴らしい舞台を堪能させていただいている。

 そういうと今年は金春流能だった。

 わたしには流派の好みは全くわからない。

 ただただもうに見とれてしまう。



 仕舞は以前はわからなかったが最近は好きで仕方がない。

 今回は「源氏供養」「杜若」「船弁慶」 

「源氏供養」と「杜若」は内容と言葉が面白い。

「杜若」は最近個展で何度も慣れ親しんでいたので、嬉しい。

 また、「船弁慶」は何度見ても嬉しい。

 動きが歌舞伎の荒事のようで燃える。わたしは能楽など初心者なので、未だに来んな見方をしていることは少々恥ずかしい。



「源氏供養」を舞われたのは上野朝義さんという方。
 
 このかたは以前拝見させていただいたことがある。

 今回の仕舞は心に響いた。

 ゆっくりとした上品な舞いにわたしはのめり込んで見ていた。

 仕舞も面白いなと感じた。



 今回わたしは「黒塚」を楽しみにしていた。

 苦労かはいわゆる安達ヶ原、これはわたしも初めてであり、また、以前から見たい聞きたいと切望していた演目の一つ。

 良かった。

 前シテも後シテも素晴らしかった。

 山伏も素敵だ。

 物語の展開もわかりやすく、楽しかった。

 

 今回、全ての番組に感動した。

 能楽は素晴らしい。

 後は申し越しわたしが理解を深める時期に来ているということだろうか・・・。






 最後になりましたが楽しい時間をありがとうございました。

 関係者の皆様に感謝申し上げます。
 





        4月10日12時から
  
        場所 奈良県桜井市三輪 大神神社
     
        無料



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2010年度 『桜祭能』 「田村 長床几」「杜若」「春日龍神」「神鳴」 斑鳩ホール

2010-04-06 | 能楽・狂言


       『斑鳩 桜祭能』






 4月4日、家族と『斑鳩 桜祭能』に行く。

 会場に着くと能楽で知り合った友人がわたしたちの席を取ってくれていた。

 ありがとうございました。



 仕舞は「杜若」 豊嶋晃嗣さんと「春日龍神」豊嶋幸洋さん。

「杜若」は伊勢物語で暗記を要求される カキツバタ・・・である。

『伊勢物語』はここ最近本を替えては三、四回読んでいたし、『仁勢物語』とも比較して読み、『伊勢物語』の素晴らしさを痛感していたところなので、嬉しくてたまらない。

 舞われる情景がすんなりと受け入れることできる。

 素晴らしかった。

 左に座る友人も右に座る家族もうっとり。



 余談だが、今年の古典の講義は幸運にも『伊勢物語』が何コマかあるらしい。

 今回私の机には角川の日本古典文学5『伊勢物語・大和物語』もおいている。
 
 最近同じ古典を違う解釈で読むのもマイブームである。



 仕舞二つ目は「春日龍神」

 能楽「春日龍神」は以前鑑賞したことがある。

 衣裳や面や冠を思い浮かべ、楽しむ。

 歌舞伎でいうと荒事のような「春日龍神」

 私は能楽を全く知らないので、どのような言葉が適当かは知らない。

 しかしこういったものは、わくわくする。

 飛び跳ね、見得を切り(?能楽ではどういうのだろうか...)、形を作る。

 素晴らしく格好が良い。

 私の心にはきらりと光る春日龍神の冠が輝きうつっていた。

 

 狂言「神鳴」は狂言の中でもかなり好きなもののひとつかもしれない。

 面が素晴らしい。

 動きも好きだ。

 あまりに面白いので帰宅後小学館の日本文学全集『狂言集』から「神鳴」を読み楽しむ。

 若干今回見た部たちとは部分的に違うところもあったから、よけいに楽しく感じる。

 狂言というよりも歌舞伎の松葉目ものに近い感じがして、親しみが枠といった愚か者の私。

 私は能楽や狂言は好きだが、それらを全く知らない。



 悪い癖で「神鳴」を見ると「鳴神」と頭にかすめる。

 狂言を見ながら、何度も何度も見た歌舞伎を思い浮かべ、比較しながら見るのは正しくない見方だと思うが、こればかりはどうしようもない。

 芝居中毒か・・・。

 能や狂言ももう少し良く知りたいと痛感する。



 最後は待ってましたの 能「田村 長床几」

 今回も能楽師の植田恭三さんがシテ。

 旅僧(ワキ)の村山弘さんのお声も響きわたる。

 能「田村 長床几」は初めての曲なので、いただいたパンフレットを何度も読み、舞台を楽しんだ。



 観世流百番集では「長床几」の記述は無く「田村 」となっている。

 説明によると
    【小書の長床几は、金剛流独特の演出で楽しめる。】
とある。

 パンフレットの「田村 長床几」と観世流百番集「田村 」ではで出し方言葉が異なっている。



 能「田村 」は清水寺縁起がもとになった演目だと言う。

 京都生まれ京都育ちの家族とわたしには知っている地名も多くその情景が目に浮かぶ。

 素晴らしく感動する能楽田村を楽しんだ後、友人と、そして家族と『田村』に盛り上がる。

 興奮は冷めず、斑鳩ホールから大和川へとそぞろ歩き、桜を楽しむ。

 大和の桜と桜井色に染まる空はまるで斑鳩の桜祭能の余韻をより長く確実なものにする。

 今年の桜祭能も楽しかった。



 最後になりましたが、

   関係者のみなさま、楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。

   感謝申し上げます。

 私は能楽を全く知りませんので、失礼があればお許し下さい。




 桜祭能案内ページより  ▼

4月4日(日)14:00~16:00
桜祭能
能「田村 長床几」  植田恭三
狂言「神鳴」    雷/安東伸元
           医者/井上放雲
          地謡/金久蒼汲 原斗轟 寺西将惺
仕舞「杜若」     豊嶋晃嗣
   「春日龍神」 豊嶋幸洋
場所  :いかるがホール・大ホール(奈良県生駒郡斑鳩町)
入場料:前売2000円 当日2500円
チケット販売場所:法隆寺iセンター・いかるがホール
            斑鳩町内公民館・斑鳩町観光産業課
            (社)奈良県ビジターズビューロー
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芝能 第三十二回 金春流能 「葵上」 金春欣三

2010-03-26 | 能楽・狂言





         芝能 第三十二回 金春流能 「葵上」 金春欣三



                         奈良県県庁前 3月22日(祝日、月)
















 午後2時半始 第32回芝能

   場所 奈良市登大路町30 奈良県庁エントランス広場

    金春流能 「葵上」 金春欣三

    大藏流狂言 「土筆(つくづくし)」 茂山千三郎

    金春流仕舞 「笹の段 」 金春穂高




 3月22日。

 奈良に帰ってきていた息子と『エッシャー展』を観る。

 時間を合わせて奈良県県庁前に向かうと、丁度解説が始まるところ。

     金春流仕舞 「笹の段」 金春穂高

     大藏流狂言 「土筆(つくづくし)」 茂山千三郎

     金春流能 「葵上」 金春欣三

 上の順で演じられた。



 わたしは何を隠そう『葵上』が初めて。かねてから聴いてみたかったので、嬉しさはひとしお。



 今回の芝能は魅力的だった。

 舞台造りが真近で能を大きく見ることができる。

 芝能は以前系敬したときは遠すぎたのと新聞関係者の大声の無駄話で敬遠していた。

 今回も覚悟していたが、以前とはようすが違っていい感じに楽しめた。



 能楽師の方の直声はスピーカーの大音量でかき消され、聞こえなかった。

 元々能楽を全く知らないわたしには、こういった音量では言葉がかえって聞き取りづらいのが難点。

 帰ってからいただいたパンフレットと観世流百番集と『源氏物語』をぱらぱらめくって遊んでいた。

  

 芝の上を摺り足するのは容易なことではないらしい。

 動きが普通の舞台とは少し異なっていた。

 この日は前日から晴れていて、芝の状態は悪くはなかっただろうと感じる。



 芝能の場合は能装束のタイプ(?)が舞台とは少し異なっていたと言う気もしないでもない。

 また衣裳を気持ち程度短めに着られていたような気が下画、写真では普通か....。

 実際のとことはよくわからないが、いろいろと工夫されているのだなと感じた。



 金春欣三氏の『葵上』は美しく、また、迫力があった。

 もう一度能舞台で味わってみたい。金春欣三氏のお声を楽しみたい。

 その気持ちはふくれあがった今回の芝能だった。



 わたしは子どもの頃(小学生・中学生)から能装束と面が好きで、博物館や城などで(破れた)能装束を見かけるとわくわくしていた。

 歌舞伎でも俊寛の立派なタイプの衣裳などにあこがれを感じる。



 歌舞伎でも能楽でも人によって好きな場所というのがあるようだ。

 わたしも歌舞伎では演目によって好きな席が違う。例えば『本朝廿四孝』なら二階画好きといった具合。

 能でも小芝居でも好きな場所が二三あり、そこにいると落ち着く。

 当然息子とわたしは好きな場所が異なり、本番中は別れて楽しんでいた。



 今回も能楽の前にワークショップが一時間あったようだ。2000円で椅子席が用意されていた。

 わたしは立ち見だったので、無料。申し訳ない感じがした。






 とりとめも無い記録をお読み下さいまして、ありがとうございました。

 心より感謝申し上げます。

コメント (5)
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