乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

Freddie Mercury Queen - I Was Born to Love You

2011-01-30 | 舞台・音楽 雑感メモ





 ボンジョビのあとはクイーンのフレディちゃんですか?

 それにしても見事な吹き替えです^^

                 by カップヌードル















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14; 『説経節』「信徳丸」東洋文庫(『弱法師』『摂州合邦辻』『文楽瑠璃集 』の「摂州合邦辻」比較)

2011-01-30 | 説経節、幸若舞、舞の本等


  
 

 記録だけ   2011年度 14         



    『説経節』から 「信徳丸」

    
      
  
 

 昭和44年3月10日 初版

 平凡社

 東洋文庫 248

「信徳丸」   115-160

「信徳丸」解説 328-330

 361ページ ?+税   


    


 テレビで通し狂言『摂州合邦辻』を見たので、その元となった謡曲『弱法師』(観世流百番集)を読んだ。

 これは楽しい!と思い、次に『文楽瑠璃集 』の「摂州合邦辻」

 この際だからと、本日『説経節』「信徳丸」と解説を読む。



『説経節』の「信徳丸」は謡曲『弱法師』に内容は近い。

 謡曲『弱法師』の前後があり、内容はふくらみがある。

 その分謡曲『弱法師』は心情の深みが読みとれる。

 能楽では弱法師と共に歩むとされる女性の説明はない。

 おそらく義母だとされているが、当時皆が知っていたという「信徳丸」の無駄な説明は省かれたといわれているようだ。



『説経節』では信徳丸の出生や名付け詳しく、乙姫との出会いのおもしろさにも目を惹くものがある。

 義母の呪いの方法はアワビの貝に毒を盛る(摂州合邦辻)のではなく、木打ちの数の多さに驚く。

 この呪術には呪術を持って解決し、義母のお涙(摂州合邦辻=信徳丸の種に自害)といった話の展開はない。

 木打ちを羽箒で払い、信徳丸の目を払うと、眼病は失せ、目が開く。

 民俗学的には箒は呪術的な性格を持っているとされる。

 現在でも皇室が繭を育て絹織物をつくる行事を『正倉院展』で知ったが、その繭を育てる前に、繭部屋(?正式名不明)を皇后様が玉などを施した特別な箒でお払いになるとされている。

『説経節』「信徳丸」では箒は再生の意味で用いられている。

 

 信徳丸は眼病(ライ病)となって、天王寺に捨てられる。

 あとで偶然父と出会い連れ帰るというのが謡曲『弱法師』

『説経節』では乙姫が自分の身は美しすぎると巡礼の身に変装して信徳丸を探すといった、深い愛情を感じる。

 この部分は歌舞伎の『摂州合邦辻』よりも趣を感じる。

 歌舞伎の『摂州合邦辻』と『説経節』の「信徳丸」では膨らます部分が違う。

 これは興味深い。

『説経節』「信徳丸」はどのような声色で語られたのだろう。

 これを芝居仕立てに読むおもしろさも、捨てがたい。

『説経節』は口調が良くわかりやすいので、イメージは歌舞伎舞台となって広がる。

 


 話は飛ぶが『源平盛衰記』で「漆を湯を沸かして身にあび、ほちょうして癩病(ライ病)のごとくになって」という記述がある。

 詳しくは誤解を招くといけないのでここでは省く。

 癩と盲目からの救済の物語の背景には、乞食芸能者であった説教の徒の願望と共感が織り込まれていたと、東洋文庫で荒木繁氏は説かれている。


  
             



 最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。

 心より感謝申し上げます。



 間違いやお気づきの点がございましたら、教えていただけましたらうれしいです。

 宜しくお願い申し上げます。      乱鳥








 
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13; 『文楽瑠璃集 』から「摂州合邦辻」 日本古典文学大系 昭和40年

2011-01-30 | 説経節、幸若舞、舞の本等




 2011年度 13



        『文楽瑠璃集 』から「摂州合邦辻」
                



『文楽瑠璃集 』から「摂州合邦辻」

 日本古典文学大系 99

 P、303~328

 岩波書店

 昭和40年 1000円(P,472)



 昨日夜中テレビで歌舞伎「摂州合邦辻」を見たあと、『観世流百番集』「弱法師」を読んだので、今回は日本古典文学大系の中から『文楽瑠璃集 』から「摂州合邦辻」を読む


『文楽瑠璃集 』から「摂州合邦辻」は娘が俊徳丸の後を追って実家に帰ってきた部分だけが載せられている。

 娘(俊徳丸の義母)の真意を知り、せつなくて涙を誘う部分。

『鳴神』の場合は内容や表現が大きく変えられていたが、『文楽瑠璃集 』の「摂州合邦辻」は原作に忠実。

『文楽瑠璃集 』を読むと 娘(俊徳丸の義母)の母親の重要性が感じられる。

 皆の橋渡し的存在で、テレビでは今回東蔵さんだったが、この役はべなところでは 東蔵さん、田之助さん、竹三郎さん以外は思い浮かない。


 俊徳丸といえばわたしが読み始めようとしている東洋文庫の『説教節』にも載っている。

 せっかくだから、ここに三日は俊徳丸で楽しむことにする。
 




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