乱鳥の書きなぐり

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壽初春大歌舞伎 夜の部  「八陣守護城」「吉田屋」「江戸宵闇妖鉤爪」 (7枚)

2011-01-14 | 歌舞伎





           大阪松竹座 壽初春大歌舞伎 夜の部




















一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)

  湖水御座船の場

                  佐藤正清  我 當
                  斑鳩平次  進之介
                  正木大介  薪 車
                  鞠川玄蕃  錦 吾
                    雛衣  秀太郎




 音声のせいか、演目に配慮してか、声が少し通りにくかったよ。

 狂言終了後、周りの人も聞こえにくかったという声が聞こえてきたよ。

 なぁんだ!わたしだけじゃなかったんだ。



 真正面から見たので、最後迫力。






二、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)

  吉田屋

                藤屋伊左衛門  藤十郎
                  扇屋夕霧  扇 雀
                 女房おきさ  吉 弥
               吉田屋喜左衛門  我 當



 待ってました!の「吉田屋」

 この芝居は好き。

 藤十郎さんの伊左衛門は名人の域にとうに達しておられるなと感激。

 左袖から真っ赤な襦袢を少し除かされた時は浮世絵そのもの。美しかった。

 紙衣をかばうようすは素晴らしい。

 藤十郎さんのご年齢から考えて、今回 おこた(こたつ)の上にはあがって渡られなかったが、満足満足。

 会場中、拍手喝采だったよ。

 もう一度見たいな。『玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)』



 正月らしい演目で、ハッピーエンドなこの芝居は、楽しい気分になった。

 めでたしめでたし







三、江戸川乱歩「人間豹」より

  江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)

  ─明智小五郎と人間豹─

  第一幕第一場 不忍池、弁天島の茶屋の前
     第二場 江戸橋広小路の支度小屋
     第三場 ウズメ舞の場
     第四場 隅田河畔の茶屋
     第五場 浅茅ヶ原
  第二幕第一場 団子坂、明智小五郎の家
     第二場 笠森稲荷
     第三場 団子坂近くの一本道
     第四場 洞穴、恩田の隠れ家
     第五場 浅草奥山の見世物小屋
     エピローグ 同 見世物小屋裏手

  市川染五郎大凧にて宙乗り相勤め申し候

                 明智小五郎  幸四郎
  商家の娘お甲/女役者お蘭/明智の女房お文  扇 雀
                 目明し恒吉  錦 吾
                 老婆百御前  吉 弥
            同心小林新八/娘お玉  高麗蔵
            恩田乱学/神谷芳之助  染五郎




 おもしろくて満足。

 ある意味、江戸時代に江戸で新作歌舞伎を観た気分を味わえる。

 現在における現在のハイテクを使用して見事に描かれた気がしたよ。



 歌舞伎をふまえ、新しさを取り入れた『江戸宵闇妖鉤爪』

 歌舞伎が固執した歌舞伎である前に歌舞伎とは芝居(狂言)であるという事を把握した表現に拍手。

 古典歌舞伎も好きだが、こういった表現の新作歌舞伎なら、大歓迎。
 
 やはり幸四郎さんは素晴らしい役者さんだ。

 舞台にあがられると、ぴしっとひきしまる。



 染五郎さんの奮闘はいつも見ていて気持ちがいい。

 舞台に関して、まじめだ。

 

 今回は劇中劇が二種出てきた。

 仲でも見世物小屋は目をひいた。

 1970年代後半(って、ぎりぎり最終の頃ですが)に見たアングラ劇のような衣装や化粧に、どこか懐かしさを感じた。



 土佐の『絵金』のような場面あり。

 『百鬼夜行』という台詞の通り『百鬼夜行絵巻』を意識してつくられていて、なんだかドーパミンがバンバン出てきそうな舞台づくりで、おもしろさ満載。



 良かった良かった、これでおしまい。

 
      




平成23年1月2日(日)~26日(水)



夜の部    松竹株式会社より ▼



一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
 主君小田春永の嫡孫・春若の代理として上使と会うため、佐藤正清は北畠春雄の館を訪れました。その帰り、嫁の雛衣を伴って安土へ向かう船上で正清は寛いだ様子を見せますが、実は北畠の館で跡目争いの計略により毒酒を飲まされていたのでした。平然を保つ正清の元に、北畠の使者が迫ります―。
 加藤清正が毒殺されたという伝説を描いた通称「毒酒の清正」。湖面に浮かぶ朱塗りの御座船という舞台装置をはじめ、大時代な歌舞伎の様式美が堪能できる一幕を、我當の佐藤正清、秀太郎の雛衣でご覧戴きます。


二、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)
  吉田屋  新町の傾城夕霧太夫と深い仲になり、実家の藤屋からも勘当された伊左衛門ですが、恋しい夕霧が病に伏せっていると聞き、落ちぶれた身も省みず正月準備で慌ただしい吉田屋の店先までやって来ます。吉田屋夫婦の好意で夕霧には会えたものの、嫉妬のあまり心にもないつれない態度をとってしまう伊左衛門のもとへ朗報が届きます―。
 華やかでお正月らしさに溢れた舞台面に、藤十郎の伊左衛門、扇雀の夕霧で、「傾城買狂言」の伝統を今に伝える上方和事の魅力溢れる舞台をお楽しみ下さい。


三、江戸川乱歩「人間豹」より
  江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
 色男で道楽者の下級武士神谷芳之助の恋人がたて続けに何者かに殺されます。これらの事件には、ともに目をつけられてからちょうど百日目に殺され、肩には鋭い咬まれたような傷という共通点があったことから、隠密廻り同心の明智小五郎は、それらを同一犯の犯行とにらみ、人を食い殺す人間豹の仕業と見極めます。次の狙いが自分の女房であると知った明智は、人間豹・恩田乱学の挑戦を敢然として受けて立つ決意をするのでした。
 妖しげな見世物ショーや大凧の宙乗りまで、妖しくも恐ろしい、江戸川乱歩の世界を歌舞伎に取り込み、九代琴松こと松本幸四郎の演出により東京で初演され、大きな話題となった作品の大阪初上演です。
 幸四郎の明智小五郎と染五郎の神谷芳之助、恩田乱学の二役による怪奇の世界を存分にご堪能下さい。






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JR難波から道頓堀に向かう    (5景)

2011-01-14 | お出かけ






      JR難波から道頓堀に向かう









 大阪っぽくないですね。でも下に行く程、写真も大阪らしくなってきますよ。




 OCAT




 大阪名標語「チカンアカン」ではなく二枚のポスターで「アカンアカン」




 道頓堀といえば、思い浮かべるのはこの景色かも…




 こちらはこいさん通り



  


 見て下さいまして、ありがとうございます。

 今回も別段これといって説明はありません☆

 1月13日に見た大阪道頓堀でした。





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