152:『桑実寺縁起・道成寺縁起』より「道成寺縁起 下巻」(続日本絵巻大成 13 中央公論社)
続日本絵巻大成13 中央公論社(6枚)
『桑実寺縁起・道成寺縁起』より「道成寺縁起 下巻」
(続日本絵巻大成 13 )
小松茂美(著者)
中央公論社
196ページ
定価 ¥22000(税込)
『桑実寺縁起・道成寺縁起』「道成寺縁起 上巻」(続日本絵巻大成 13 中央公論社)と同様、詞書部分をコピーし、文字を書きおこし意味を調べながら「道成寺縁起 下巻」を読む。
話しの展開が面白く明確。
1その話し、ほんとかいな?
2鐘に隠れられい
3悪女 蛇が鐘に巻き付き火を吹くこと三時
4まぁ、気の毒に。あの若き美男子が、まっくろこげの骸骨…
☆枕元には小さなヘビ二ひき 夢 悪女は経によって…… (☆写真無し)
5夢
………………みたいな…感じ。
左詞書 (下巻最初部分)
右詞書 (上巻最後部分)
1
ただおけ。きりがなくて見せむ。ものものしく
いかでか空事を申入候べき
2
3 (違時同図)
4
5
其の後老僧 夢に見る様
清浄の衣きたる二人………
「法華経」の功徳によって蛇道をのがれることができた悪女とそうの話しを聞いた人びとは、発心した。
「まこと、ありがたき『法華経』なるぞや」
なんだか内容が全く違うのに黒沢明監督の『こんな夢を見た』を思い浮かべる自分自身が不思議だ…
道成寺は父によく読んでもらいこどもの頃から慣れ親しんだ話し出し、歌舞伎でも諸道成寺を見ているので、それだけによけい絵巻物における「道成寺縁起」の意味合いを深く感じた。
今までに4、50の絵巻物を読んだとは思うが、ここに来て少し絵巻物の意味が感じられるようになった気がする。
のんびりのんびりマイペースで楽しみたい。
また「道成寺縁起」に少しは関係すると思われる龍谷大学 龍谷ミュージアム 『絵解きって、なぁに?』と、能楽『道成寺』を是非みたい!