167:『頬焼阿弥陀縁起・不動利益縁起』より「不動利益縁起」続々日本絵巻大成 伝記・縁起篇 4 中央公論社(4枚)
小松茂美(編)
続々日本絵巻大成 : 伝記・縁起篇
中央公論社
1995.5
159ページ
定価 ¥48,422(税込)
『頬焼阿弥陀縁起・不動利益縁起』より「不動利益縁起」を読む。
文字が美しく難なく読める。
「不動利益縁起」「頬焼阿弥陀縁起」を読んでいて、難しいなと感じる…がある。
「不動利益縁起」では、なぜ師が病の身替わりを求めるのか…
「頬焼阿弥陀縁起」では、なぜ頼まれて頬に金箔を張ろうとした仏師を九日目に死なせてしまうのか…
わたくしの様に仏教知らずの者にとっては無情だとは感じるが、拝む、唱える、お布施する)と救われるようだ…
釈然としないわたくしは友人に電話をする。と、詳しく教えてくれた。 会話省略
仏教は難しいわ!
絵巻物をノホホンと読んで見て楽しんでいたが、絵解きやその意味合い等を考えると頭がこんがらがってきた(泣)
話しの展開は仏教のお話に多いもののようだ。とても面白い。
これは芝居にも仕立てられるぞ!と、かってな解釈でほくそ笑む。
特に不動明のお軸から涙が流れはらりと落ちる場面
不動明王が身替わりに成って下さり、閻魔の前へ連れて行かれる場面等
上は衣装や大道具等が目に浮かび、橋之助さんにぴったりではないかと、阿呆(わたくし)は本書を読んでいてさえ脱線する。
今は「頬焼阿弥陀縁起」のはじめの方を楽しんでいるが、この話しのパターンも聞たか読んだか…。有名だと思う。
「頬焼阿弥陀縁起」も舞台が目に浮かぶ。
坊に近づく疫病神
祈る異形たち(右下)
陰陽師(荒こもを敷き、祓の祭壇。祈じょうを行う)
疫病進(右上)