乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

安部公房「天使」 (新発見・幻の最初期小説)1946、11  雑誌 新潮より  173

2012-11-29 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 

 173: 『天使』安部公房 (新発見・幻の最初期小説) 新潮より


『天使』
 8-18
 天使がかかれたノート 最初の部分
 19

(新発見・幻の最初期小説)

 1946、11

 安部公房  

 解説 加藤弘一
 20-23

 雑誌 新潮より

 

 22歳で執筆された安部公房先生の未発表作発見 題名「天使」を読む。

 高校生の頃のめり込んだいわばわたくしの青春とともに過ごした安部公房
 その日々を思い出す。

 わたくし今や感性が退化(笑)
「天使」を複数回読み楽しみ、記録する。

 先生曰く
「○○の人は難しく考えすぎて、笑ってくれないんですよ。もっと単純に笑ってくれえばいいのに…。」
 西武大津でのお言葉だが、小説にも当てはまる。

 あらすじは新聞社等が要約されているので、ここでは割愛。
 何しろわたくしのような者が感想を述べるのは、誠の安部公房のファンの方々にとって申し訳無く感じるし、おこがましい気持ちさえ芽生える。

 言えることはひと言…

   やはり、感覚的に、公房だ!面白い!


「天使」を読み、氏は言葉の美しい方だと再確認。
 最後の歌う「詩」の部分で、安部公房先生は詩人○○を愛していたことが伺える。
 が、反論を喰らうのはイヤなので、詩人名は省略(笑)

 比喩及び言葉の感覚的面白みが十二分に味わえる安部公房氏は、日本の言葉の美しさを充分に肌で感じ取った実は心やさしい人だったと、わたくしは再びみたびと感じるのである。
 
 
 なぜかしらん!
 レモンティで、かんぱ~い(爆)

 安部公房の小説とお人柄はやっぱり好き
 
 

 





コメント (4)
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『松浦の太鼓』平成22年1月・歌舞伎座 『御存 鈴ヶ森』平成24年2月・新橋演舞場

2012-11-29 | TVで 歌舞伎・能楽



  『松浦の太鼓』

出演:中村吉右衛門 中村歌六 澤村由次郎 中村松江 中村吉之助 中村種太郎(現・歌昇) 大谷桂三 中村芝雀 中村梅玉

 役者さんたちに
2010年
76分
カラー
討ち入りの太鼓の音が響き、いよいよその時が…忠臣蔵外伝の人気作。初代吉右衛門が当たり役とした松浦鎮信に当代吉右衛門、赤穂浪士の一人大高源吾に梅玉、俳人の其角に歌六、源吾の妹お縫に芝雀で。 師走のある日、俳人の其角は両国橋で煤竹売りに身をやつした赤穂浪士の大高源吾に出会う。其角が「年の瀬や水の流れと人の身は」と発句を詠みかけると、源吾は「あした待たるるその宝船」と付句して去る。翌日、同じく其角の門人の松浦鎮信は、其角を招き句会を催すが、大石内蔵助が吉良上野介を討たないと業を煮やしていた。そこで其角が源吾との句のやりとりを話す折しも、隣の吉良邸から山鹿流の陣太鼓が鳴り響き…。(2010年/平成22年1月・歌舞伎座)


 テレビで複数回楽しんだことのある平成22年1月・歌舞伎座の『松浦の太鼓』を見る。

 歌舞伎だ!

 今週は月曜から続けて、こなれた歌舞伎(笑)が続いている。

  東京さ、行て、芝居見てぇだ!!

  ……と、友人が申しておりまするw




  『御存 鈴ヶ森』

出演:中村吉右衛門 坂東彌十郎  中村錦之助  市村家橘 中村勘三郎

 役者さんたちに
2012年
40分
カラー
男と男の運命的な出逢いを描いた鶴屋南北の作品。 東海道品川宿の近く鈴ヶ森。夜は盗賊と化した雲助が多数出没している。ここへ通りかかったのは、はかなげな美少年・白井権八。暗闇から大勢の雲助が現れ襲いかかるところ、権八は見事な刀さばきで次々と斬り倒していく。その様子を窺っていた花川戸の侠客・幡随院長兵衛は権八に感心し、その腕に惚れ込んで権八を匿うことを申し出る。二人は江戸での再会を約束して別れるのだった。 吉右衛門の幡随院長兵衛に勘三郎の白井権八という好配役で。小道具を巧みに用いた立廻りに数々の名セリフなど、歌舞伎の楽しさが凝縮された一幕。(2012年/平成24年2月・新橋演舞場)


 平成24年2月・新橋演舞場ではられた『御存 鈴ヶ森』は、この月が初放送らしい。

 今月二入って平成24年2月・新橋演舞場『御存 鈴ヶ森』を二度見たが、これも満足のいくお舞台。

 こういった歌舞伎が見たい。


 幡随院長兵衛の入れ事(台詞)がある。

「長兵衛は五代目幸四郎(鼻高幸四郎)に当てて『鼻のたけえ長兵衛』。私も父の白鸚に当てて『柄の立派な長兵衛、あれはわしがとっつぁん』

 五代目幸四郎は鼻高幸四郎だったので、この言葉の上ではぴったしだが…。

 五代目だが「幸四郎」と聞いて、会場は沸く
 観客が笑うのも自然現象だし、台詞にあるのだからどうってことはないのだが…
 ご兄弟を今に置き換えると、若干引っかかる
 所詮芝居の絵空事と、聞き流す
                 …と、友人は苦笑い


 しかし、何と言おうが、吉右衛門さんの幡随院長兵衛はしびれるほどに上手い!

 幡随院長兵衛を通しで見たいが、関西では無理だろうな。




 データーは全て 衛星劇場HPより




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172: 『名作歌舞伎全集第十三巻』から「敵討天下茶屋聚 (天下茶屋)」

2012-11-29 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本


 172: 『名作歌舞伎全集第十三巻』から「敵討天下茶屋聚 (天下茶屋)」


「敵討天下茶屋聚 (天下茶屋)」

 東京創元社

 昭和44年

 『敵討天下茶屋聚』幸四郎 梅玉 魁春 錦之助 高麗蔵 錦吾 彌十郎 現又五郎 歌六 段四郎 吉右衛門が余りにも興味深い好きな舞台だったので、『名作歌舞伎全集第十三巻』の「敵討天下茶屋聚 (天下茶屋)」読んで楽しむ。

 しあわせ~☆

 今回は記録のみにて失礼致します。


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『敵討天下茶屋聚』幸四郎 梅玉 魁春 錦之助 高麗蔵 錦吾 彌十郎 現又五郎 歌六 段四郎 吉右衛門

2012-11-29 | TVで 歌舞伎・能楽


 『敵討天下茶屋聚』
  幸四郎 梅玉 魁春 錦之助 高麗蔵 大谷友右衛門 大谷桂三 錦吾 彌十郎 現又五郎 歌六 段四郎 吉右衛門

 『敵討天下茶屋聚』

出演:  データーは衛星劇場HPより ▼

 松本幸四郎
 中村梅玉 
 中村魁春 
 中村錦之助 
 市川高麗蔵 
 大谷友右衛門 
 大谷桂三 
 松本錦吾 
 坂東彌十郎 
 中村歌昇(現・又五郎) 
 中村歌六
 市川段四郎 
 中村吉右衛門

2011年
191分
カラー
幸四郎が天保年間以来となる一人二役を復活上演した話題の舞台。 江戸時代に大坂の天下茶屋で実際に起こった仇討の事件を題材にした仇討狂言の傑作。活躍する安達元右衛門という役どころは、四世大谷友右衛門が工夫を凝らし、以後多くの名優が演じ練り上げられてきた悪党ながら愛橋のあるキャラクター。今回はその安達元右衛門と、悪の首領である東間三郎右衛門という魅力的な悪の二役を幸四郎が初役で勤めた。幸四郎のほか、梅玉の伊織、錦之助の源次郎、段四郎の玄蕃頭、そして吉右衛門の人形屋幸右衛門という贅沢な配役で。(2011年/平成23年5月・新橋演舞場)



 以前にもテレビで見た『敵討天下茶屋聚』を十一月も見ることができて、感動した。

 この役は美しくうまい役者さんでなければ、芝居が持たないという、

 幸四郎さんは顔が似ているという人物二人を使い分け演じられる。また、酒が入った場合としらふの場合も見事な表現。

 実直な弟が初めて酒をのみといった、弟の人生もしみじみと伝わる。

 この芝居では何もかもが陰と陽、裏と表と言った風に対局にものごとを構成し、心理学的に考えても面白い設定で筋書きにうまさにも役者の力量にもドンドンと引き込まれて行く。


 劇中伊織が足を刺され、状態は悪く、おこもりの生活に身を落とす。

    壁はむしろに、戸はこもだれ、虫の鳴く音をよすがにして、
    露の雫の草枕、どりゃ夢なと結ぼうか


 先日歴史講座で、乞食(こつじき)さんにもいろいろランクがあると聞かせて頂いた。

 乞食さんのことを こもかぶりさん、おこもさん という場合がある。

 乞食さんがムシロ「こも」を被っていることが多かったためだそうだ。

 歴史の先生によれば、「こも」そのものにランクがあると言うのだ。

 一番上は「剣菱」の「こも」。これを使うふとはもと武士等だそうだ。

 今回見た平成23年5月・新橋演舞場の舞台では 戸はこもだれ、こもには剣菱のマークが押されていた。

 東間三郎右衛門が仮名手本五段目斧定九郎のように小屋の中から現れ、伊織のプライドを引き裂くように剣菱柄のこもを引き落とす。

 小屋頭が元武士の伊織に多少の敬意をはらい、剣菱のこもをそえたのかもしれないか………。 

 時間が経過して、伊織は東間三郎右衛門に殺され、剣菱こもの上に寝かされることとなる。


 こも一枚、されど こも

 芝居の美術関係車は時代や背景を徹底的に調べ上げて舞台を完成させて行かれるのだなぁと感じた。

 だから芝居って、何度同じ演目を見ても楽しめるんですね。きっと☆
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171: 『名作歌舞伎全集第三巻』から「ひらがな盛衰記」東京創元社 昭和44年

2012-11-29 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本



 171: 『名作歌舞伎全集第三巻』から「ひらがな盛衰記」


「ひらがな盛衰記」

 東京創元社

 昭和44年


 歌舞伎『ひらかな盛衰記~逆櫓』1988年 幸四郎 澤村藤十郎 芝雀 大谷友右衛門 二世又五郎 羽左衛門を何度見ても満足感がますばかり…。
 なので、書棚から『名作歌舞伎全集第三巻』「ひらがな盛衰記」を選んで抜き出す。
 通して読むとずいぶん長そうでおもしろそうな演目

 舞台も良いが、舞台を思い出しながら役者気取りで『名作歌舞伎全集第三巻』「ひらがな盛衰記」を一人演じるのも楽しいものだ^^
 こんな風にか一縷と、簡単そうにおもわれるでしょう?
 ところがすっとこどっこいほいささでして、抑揚や型や間や強弱やいろいろ悩むていを装うとそれが講じて神経衰弱になるのではないかといった不安が生じそう…な者であろうが…古のわたくしいたってオレンジ色の様に元気いっぱいやる気満々。
 なかなか上手くいかないのは、しょうがないからあきらめて、余韻を感じる舞台を思い浮かべる、

 それにしても役者さんたちって、すごく演じ方がうまいのね☆
 役者さんたちに尊敬の念を抱きながら、ちょっとはそれ風に「ひらがな盛衰記」を読むのは楽しいことだね!






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