『三番叟』 天神祭 船能 (帝国ホテル前)
『華麗なる一族』全12回 4,7★/5
『華麗なる一族』全12回をみた。
話も役者も面白く、一気に見ることができた。
それにしても、それぞれ、ここまでぴったりの役者をよく見つけ出したものだ。
ここの役者に拍手を送りたい。
特に演じ方として良い意味で面白く感じた役者の言動を少しだけ記録しておきたい。
中井貴一
表情と言動。
ここ一番という時に、一つの単語だけの見事な関西弁。一単語の後は、標準語で、とウッドリトしての見事な演じ方であった。
向井理
間の取り方
内田有紀
堂々たる才女及び悪女ぶりな言い回し。
ダンスの、アクセント。
最後での、本当は愛情深い女の匂わし方。
麻生祐未
透き通るような品の良さ
「鉄平は、あなたの子です!!!」という言葉の芯の強さ
石坂浩二
下心見えたりの、ウヒャヒャ、ウヒョヒョ、ウキャキャ、ウキョキョ、、、(言葉は違うかもしれない)
萬田久子
まったりとした、玄人の今日女になっておられた。
六角精児
表情といい言い回しといい、大バーゼスチャーで、ドラマ版歌舞伎のようで楽しかった。
こういった面白い演じ方をする方をアクセントに出されると、ドラマや映画が楽しく感じる。
甲本雅裕
「チッッ、チッツ、チィ」
が印象深い。
温水洋一
味があるなぁ〜
小倉久寛
味があるなぁ〜
上に書かなかった役者の方々も、それぞれによかった。
話の展開といい、役者群といい、非常に満足のいくドラマであった。
万俵大介中井貴一
阪神銀行頭取であり、万俵コンツェルンの総帥。金融業界でこれから始まる再編成・合併の話を聞きつけ、万俵家の生き残りをかけて、壮絶な戦いを繰り広げていく。
万俵鉄平向井理
大介の長男であり、阪神特殊製鋼・専務。社員たちに慕われており、寧子や銀平、妹たちから愛されている万俵家の良心。死んだ万俵財閥の創設者である祖父・敬介に容姿が似ている。
高須相子内田有紀
万俵家の家庭教師兼女執事。万俵家の縁談を司る、閨閥作りを担い、そして、大介の愛人でもある。その政治力はさることながら、抜群の美貌の持ち主で、大介を手懐けている。
万俵銀平藤ヶ谷太輔
大介の次男で阪神銀行貸付二課課長。一分の隙も無い瀟洒な身なりで、周囲の雰囲気や慌ただしい人の出入りとかかわりないような姿勢で仕事を運び、常に冷静な判断ができる切れ者。
万俵寧子麻生祐未
大介の妻。相子により、妻妾同居という奇異な生活を強いられるようになるが、平静を保ち続けてきた。悪夢のような毎日だが、息子、娘たちの幸せを第一に願っている。
安田万樹子吉岡里帆
関西財界の重鎮・大阪重工の安田太左衛門の娘。銀平が閨閥のために見合いをすることになる相手。ある時、万俵家の秘密を垣間見ることになり、一家の闇を知る。
万俵二子松本穂香
万俵家の次女。二子もまた、大介、相子により閨閥結婚を強引に進められる。だが、顔見知りだった一之瀬四々彦と阪神特殊製鋼で再会し、情熱的な彼の性格に次第に惹かれていく。
美馬中要潤
大蔵省主計局次長。大介の長女・一子の夫。国家予算を司る主計局に在りながら、銀行行政を司る銀行局の動向をつかんでいる。
美馬一子美村里江
万俵家の長女。三人姉妹の中ではいちばん母・寧子に似ており、清楚で控えめな性格をしている。
美馬中と強引に結婚させられた閨閥の犠牲者。
万俵早苗笹本玲奈
かつて通産大臣と国務大臣を歴任した大川一郎の娘で鉄平の妻。閨閥の犠牲者であり、相子の存在を快く思っていない。夫の良き理解者。
万俵三子福本莉子
万俵家の三女。好奇心旺盛な学生。楽観的な性格で、相子を深刻な存在とはとらえておらず、自分たちの良縁探し役というからりとした割り切り方をしている。
永田格石坂浩二
日本の経済行政全てを握る大蔵大臣。銀行を再編成(合併)して大型化させようとする金融再編成の考えに、預金高下位の都市銀行が恐れている。
芥川秀之高嶋政伸
阪神銀行常務で東京事務所長。手際がよく、機敏に立ち回る大介の右腕。芥川を筆頭に東京事務所に所属する者は忍者部隊と呼ばれ、芥川は部隊長である。
三雲祥一石黒賢
阪神特殊製鋼のサブバンクでもある大同銀行の頭取。鉄平がアメリカの大学に留学していた時に日銀の現地の駐在参事をしていたことでお互い懇意にしている。
芙佐子田中麗奈
東京麻布の「つる乃家」を取り仕切る若女将。鉄平の亡き祖父・敬介とつる子にまつわる、鉄平には言えない秘密を知っていた。
一之瀬潔加藤雅也
阪神特殊製鋼の工場長。四々彦の父。鉄平と同じく高炉建設を常々夢に思ってる一人。
一之瀬四々彦工藤阿須加
阪神特殊製鋼社員。一之瀬工場長の息子。鉄平に似て、好きな鉄のことに熱心に取り組む精悍な若者。
つる子萬田久子
芸妓との遊興や飲食をする待合「つる乃家」の大女将。芙佐子の養母。普段は大阪新町の店にいる。万俵家とは先代の敬介からの付き合いがあった。
小森章子新川優愛
銀平の元恋人で画家の卵。鉄平がシカゴに出張に行った際に、個展を開く予定の章子と邂逅し、銀平の今を章子に告げる。
細川一也宮田俊哉
佐橋総理婦人の甥。東大法学部卒、業界大手の帝国製鉄秘書課勤務のエリート社員。外務官僚の小泉夫人の遠縁で、美馬と相子によって二子と見合いをすることになる。
綿貫千太郎六角精児
大同銀行専務。叩き上げの専務らしい野暮ったさがあり、三雲とは正反対の存在。三雲が鉄平率いる阪神特殊製鋼に肩入れしていることを快く思っていない。
銭高孫六甲本雅裕
阪神特殊製鋼常務。元阪神銀行本店の融資部長で、大介の意を受けて、阪神特殊製鋼の経理担当役員として送り込まれた。
田中松夫温水洋一
大蔵省銀行局の官僚。金融検閲を予告なしに検査し、徹底的に内容を洗い出す金融検査官。
渋野堀部圭亮
阪神銀行常務、融資担当。阪神銀行の体質改善を図るためという名分で、能力厳選主義で選び抜かれ、抜擢されたエキスパート。
大亀井上肇
阪神銀行専務、経理担当。大介が人間的な弱さを安心して露呈できる存在。
速水英二細田善彦
阪神銀行頭取(大介)の秘書。銀平と同い年、同じ大学で経済を学び、同期で阪神銀行に入社。
大川一郎永島敏行
早苗の父/元通産省大臣
春田飯田基祐
大蔵省銀行局長
石川正治長谷川初範
阪神特殊製鋼・社長
安田太佐衛門中村育二
安田重工・社長/万樹子の父
大垣市太小倉久寛
老狩猟
田淵円三小野寺昭
大蔵省幹事長
角田相島一之
阪神銀行池田支店・支店長
佐橋伊武雅刀
総理大臣
兵藤モロ師岡
帝国製鉄副社長
法華マギー
大蔵省次席検査官
曽我音尾琢真
阪神銀行顧問弁護士