乱鳥の書きなぐり

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恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 8「しらかなる あたまのはちに たつ煙 不動と人のみやハとかめぬ」 四丁裏

2020-06-06 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 

 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 8 四丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

8 五丁裏

四丁裏

◯をかし山伏あり、京や住ううかりけん、東のかたに行て

旦那もとむとて、かちにて行けれハ、汗もなかれ

けり、しらかなるあたまのはちに、いげのたちけれは、

  しらかなる あたまのはちに たつ煙

  不動と人のみやハとかめぬ

 

四丁裏

◯おかし山伏あり、京や 住まう うかりけん、東の方(かた)に行きて、

旦那 求むとて、徒歩(かち)にて行ければ、汗もなかれ

けり、白髪なる頭の鉢に、湯気(いげ)の立ちけれは、

  白髪なる 頭の鉢に 立つ煙

  不動と人の 見やは咎めぬ

 

湯気(いげ)

 ゆげに同じ

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  しらかなる あたまのはちに たつ煙

  不動と人のみやハとかめぬ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  信濃なる 浅間の嶽にたつ煙 をちこち人の 見やはやがめぬ

  

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