【 全体を通して、写真がボケていてごめんなさい。】
龍田神社 風鎮祭 1 2010年度
7月第一日曜。
奈良の龍田神社で風鎮祭が行われました。
今年は奉納天筒花火だけに絞って楽しんでまいりました。
小一時間早き、鳥居をくぐると河内音頭が流れています。
拝殿左から見たようす。
河内音頭歌い手がお話されていました。
お神酒をついでまわっておられる男性。紅葉の法被姿が粋です。
このかたは昨年も同じように一升瓶を持って、知り合いの方に挨拶されていました。
こういったようすを見ると、電車に乗ってこられるような大々的に楽しめる祭とはいえ、やはり五穀豊穣を祈願しての土着神事。
拝殿の左部屋でも、右の地元民(或は信者か?)控え室でも、料理やお酒を楽しんでおられます。
私は、祭に参加させて頂いているといった感謝の気持ちを持って楽しんでいました。
去年も記録しました屏風を見に行きました。
縁側では奉納天筒花火の世話役の方が、赤い足袋をきりりと締め上げておられます。
河内音頭が聞こえる中、心なしは花火前の緊張感がここでは見られます。
去年初めて見た河内音頭、わたしにはあまりなじみがありません。
大阪から近いここ三郷町では河内音頭が盛んなようで、踊れる方も多いようです。
祇園囃子のリズムが染み付いているわたしには少し抵抗感があるのですが、躍動感を感じます。
何となく客観的に楽しんでいる私は、先月読んだ『踊り念仏』の意味合いと照らし合わせながら見ていました。
龍田大社拝殿のようす。
河内音頭もさることながら、拝殿の天井や後部の鳥居の配置は見事ですね。
龍田大社も素晴らしいなと感じます。
河内音頭というのはエレキギターなども使われていますが、その節回しは独特です。
私は最後の方の歌だけを聴いていましたが、内容はある程度まとまった話になっていました。
『紀伊国屋文左衛門』『果物』『江戸で儲けた金は江戸で使わちゃ、それが男というもんだ』
皆が知っている話を説教調浪花節調で歌い上げます。
声に色つやがあり、節回しはくるんくるんと歌い込んでいかれます。
昔はこういう歌で話を聞くのは楽しみの一つだったでしょうか。そんな気がします。
それにしても奈良は大阪文化に近く、京都とは随分違います。
たこ焼きもリズムも人も上に準じており、不思議で成りません。
奈良は発見の連続です。
奈良県生駒郡三郷町 龍田大社
2010年7月4日 風鎮祭の日に
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