乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

化物和本草 8 六丁表 「温飩(うどん)げの花(はな)」  山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

2020-08-09 | 山東京傳

 

 化物和本草 8 六丁表 「温飩(うどん)げの花(はな)」

 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

 

 

 化物和本草 3巻

 山東京伝作 1761-1816

 葛飾北斎画 1760-1849

 版元 山口屋忠右衛門

 寛政十 (1798)

 18cm

 黄表紙

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 

 

 

化物和本草 六丁表

「温飩(うどん)げの花(はな)」  

温飩(うどん)げのはなハ 三千ねんに

ひとたびはなひらくと

かの優曇華(うどんげ)のごとくいふ

せかいにまれなるもの

にハあらねど、あぢハひ

びなるハすくなし、この

はなもとひもかハの

ほとりに

せうじはハ

きりむぎの

ごとく はながつ

をのごときはな

さち こしやうに

ふにたるみをむすぶ

      といふ

うどんげの

はな、まちゑたると

そがきやうざいが

    せりふハ

   このはなの

    ことなり

 

めづらしいはなでござる、この

はちうゑをもつて、もよりよきところへ

       けんどんみせがだしたい

 

 

ひもかハ

 ひもかわ

 群馬県の名物、

 ひもかわ饂飩

 普通のうどんより平べったい麺

 

優曇華

 梵語を語源とし、「優曇華」または「憂曇華」とも書かれる。

 実在の植物を示す場合、伝説上の植物を指す場合、昆虫の卵を指す場合とがある。

優曇華  (世界大百科事典第二版)

 ウドゥンバラの花。〈優曇〉はサンスクリットのウドゥンバラudumbaraを音写した語〈優曇婆羅〉あるいは〈優曇鉢〉を省略したものである。ウドゥンバラは学名をFicus glomerata Roxb.といい,クワ科に属する植物でイチジクの1種であるが,花がくぼんだ花軸の中にあって,外からは見えない。このためインドの伝説では,3000年に1度しか花を開かない,あるいは,如来や転輪聖王(てんりんじようおう)が出現した時だけ花を開くといわれた。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 化物和本草 7 五丁裏(右頁... | トップ | 戯論  京都五山送り火の「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山東京傳」カテゴリの最新記事