乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『妖怪草紙』 あやしきものたちの消息  小松和彦 VS 荒俣宏 

2008-02-13 | 変体仮名見むとするハいとをかし

(写真は大阪の石切神社の近く。石切天狗だということだ。意味わからなくとも、何か、めでたいではないか・・・。)

 

 

記録だけ  2008年度 11冊目   

 

 

  『妖怪草紙』 あやしきものたちの消息

  

                  

 小松 和彦 VS 荒俣 宏 対談

 対談テープ作成 江花美穂 杉本恵美子

 工作舎

 1987年11月10日 第1版

 1992年 9月20日 第4版  

 357ページ  2940円 版元品切

 

 

 最近、宮田登氏の影響を受け、民俗学や妖怪に興味あり。

 2月12日。この日も、『妖怪草紙』 あやしきものたちの消息を読む。

 天狗や河童、妖怪、雛人形、安倍清明、歌舞伎、能などの話がてんこ盛り。

 また、各ページの挿絵は北斎画あり、草紙挿絵あり、『画図百鬼夜行』挿絵ありで、画を見ているだけでもわくわくする。

 

 『妖怪草紙』は小松和彦氏と荒俣宏氏の対談。

 根拠あり、根拠無し?と言った具合で、噂話のように軽く対談しておられ、楽しく読む。

 

 宮田登氏、柳田國男氏、水木しげるさんの話にも触れられ、興味は一層増す。

 

 こと 安倍清明の噂話はお二人ともお好きなようで、すき放題と言った具合。

 

 雛人形の裏のいわれなどを、家族に食事中に話すと、半ば納得いかないといった風。

 いい加減な?と言いたげな面持ちで、

「そんな話はどこに書いてあったの?」

と、本を手に取り、興味深々。

 我が家においては 家族全員、話は尽きないと言った意味で、価値ある一冊だったと言えるかも知れない。

 

 

 

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『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 ジョニー・デップ

2008-02-10 | 映画

 

(写真はイランのペルセポリス。)

  

 

記録だけ 2008年 映画ー11 

 

 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

 

 

 満足度 ★★★★★ ★★★★★

 感動度 ★★★★★ ★★★☆☆

 音楽 ★★★★★ ★★★★★

 色彩美 ★★★★★ ★★★★★

 映像美 ★★★★★ ★★☆☆☆

 話の展開 ★★★★★ ★★★★☆

 

 

 監督 ティム・バートン

 脚本 ジョン・ローガン

 キャスト

    ジョニー・デップ    他

 

 

 二月十日。

 かねてから見たかった ジョニー・デップ出演映画、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』に行く。

 良かった。

 無理やり同行させられた息子は 大学の試験中だが、

「行ってよかったよ。

と、満足げな顔。

 映画館で見て、後悔させない映画だった。

 

 ジョニー・デップが理髪師の顔を持つ殺人鬼に! と言うから、もっと単純な怖いミュージカル映画かと思っていたが、舞台はイギリスらしく、丁寧に練られている。

 

 一部、オペラで度々取り上げられる、ストーリーと舞台構成に感心。

 合間やラストのオーケストラの調べは、作品を心地よく安定させる。

 一部、欧州の童話をふんだ展開。

 一部、イギリス特有の 詩の韻のふみ方、詩の朗読を踏まえた口調。

 詩はパイを仲立ちに、世の中をパロディ化して見据えた 歌声の掛け合いに。

 一部マザーグースも思い浮かべる。

 

 良質のミュージカル。

 心地の良い歌声。

 品の良い、色感。

 中国映画を粋にしたような、ここぞとばかりの赤の使い方にも感心。

 

 原作はそつがないと思いきや、ブロードウェイの巨匠スティーブン・ソンドハイムのトニー賞8部門に輝く傑作ミュージカルなのだとか・・・。

 

 キャストも見逃せない。

 ジョニー・デップの美しい悲しい歌声にうっとり。

 彼の厳しい表情に、釘付け。

 

 夫に『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』を見せてあげたかった・・・.

 でも ジョニー・デップ出演だなんて、やきもきされるかもね、な~~んて。

 おめでたい私・・・。

 

 

 

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明暗寺 (明暗尺八根本道場/京都・東福寺山内)

2008-02-09 | お出かけ

 

     明暗寺(明暗尺八根本道場・東福寺山内)

 

      

 

 

                   

 

 

     

 

 

 先月、京都の東福寺を訪れた際、山内にある 明暗寺に行く。

 明暗寺は 尺八道場の寺らしい。

 正式には、『明暗尺八根本道場』ともいうらしい。

 明暗寺の開祖が虚竹(寄竹)了円禅師とのことで、日本の普化宗の始祖と、公式HPに記されている。

 あみ笠をかぶり、尺八を吹いて諸国を遊行して歩く尺八禅の一派が、虚無僧として、日本各地を歩いたそうです。 

 

 尺八においては、全国各地に免許皆伝導主(明暗尺八分道場)の先生がいらっしゃるとのこと。 

 尺八といった知らない世界を垣間見たようで、とても印象深い寺でした。

 

 

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『観劇遇評』 三木竹二著(森鴎外・弟) 岩波文庫

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 去年十二月の京都、南座前。顔見世の看板。真ん中の絵は、仁左衛門丈が演じられた、『河内山』。花道での「ばぁかめぇっ!」の声色と表情が、今も心をくすぐる。おめでたい私・・・。)

 

 

記録だけ  2008年度 10冊目   

 

 

  『観劇遇評』

  

                  

 三木 竹二著

 渡部 保編

 岩波文庫 緑 173-1

 株 岩波出版社

 2004年6月16日 第1版  

 544(+解説)ページ 1050円

 

 

 先日から読んでいた『観劇遇評』を本日読了。

 結構時間がかかった。

 子どもが、

「普通、その本は読まないだろう・・・。」

と、にやり、笑う。

 

 この『観劇遇評』、知っている芝居はかなり面白い。

 著者は調子に乗って、台詞や仕草などを書き連ねているところが魅力的。

 多分、この作者はいい男(今で言うイケメン)だったに違いないと、勝手に決め込む。

 

 しかし見たことのないような芝居も多く書かれていて、案外難儀である。

 知らない芝居は歌舞伎事典で調べながら読んだものだから、時間がたいそうかかってしょうがない。

 事典に載ってない演目も多く、知らないまま、読み進めることにした。

 まぁ、愛嬌である。

 

 この本の特徴は中村座や寿座など今は無き芝居小屋や、現在する歌舞伎座などで見た歌舞伎の感想を、思いのままの書き連ねた、胸のすく思いのする一冊ということか。

 月並みだが、重厚な割には、炭酸のような本。

 少し古いが、スカッとさわやか、コカ・コーラ、てなものである。

 

 今で言えば、ブログなどに芝居感想などを書き連ねたような内容だが、著者は思うがまま、感じるがままの自然体で、悪びれることもなく、表現。

 

 相当の見巧者である著者は、かなり辛口である。

 反面、好きな役者にはべた褒めの嫌いもあり、私としては好きな本であった。

 金持ちの道楽と言った感も抜け切れないが、偏屈大いに結構!の作者。

 

 著者は森鴎外の弟で、医者とのこと。

 頭の良さも手伝って、職業柄、芝居を客観的にとらえる反面、自分本来の感じ方も的確にあらわすことのできる文才家といえる。

 

 今この本のように好き勝手に芝居感想を述べたならば、おそらく、今この時代においては、ブログでならつぶされるであろうやも知れぬ危険性を感じる。

 だが、それゆえに、すっきりする、そんな一冊なのだ。

 

 書きたい芝居内容と感想を、好き放題に作者独自の感性で書き上げた本書は、著者のように芝居は知らない私ではあるが、思うがままを代弁してくれる一冊。

 この本は私にとっては良書と言える。

 見事!

 

 

「あっぱれじゃぁ~~!」

 

 

 

 

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『エド・ウッド   Ed Wood 』 ジョニー・デップ

2008-02-08 | 映画

 

(写真はイランのペルセポリスでであった可愛らしい女の子。とても人なつっこく、素敵な瞳だったことを覚えている。)

 

 記録だけ 2008年 映画ー10

 

   エド・ウッド   Ed Wood

 

 

 満足度 ★★★★★ ★★★★☆

 感動度 ★★★★★ ★★★☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆

 1994年 アメリカ 

 

 監督 ティム・バートン

 原作 Rudolph Grey

 脚本 スコット・アレクサンダー

 

 キャスト

  ジョニー・デップ

  マーティン・ランドー

  サラ・ジェシカ・パーカー

  パトリシア・アークェット

  ジェフリー・ジョーンズ  他

 

 家族と、ジョニー・デップ主演の『エド・ウッド』を見た。

 パロディも多く、面白かった。

 家族が、

「これが、デップか?」

と、冷静を保って言うさまが面白かった。

 

 だはははは!

 

 

 

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シルクロード『華麗なる植物文様の世界』 古代オリエント博物館 編

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 『華麗なる植物文様の世界』の本の中にも出てきた、イランのペルセポリスの植物文様。

 ロゼット文様と連花文様、渦巻文様(スパイラル)が混じった浮き彫りにひかれ、上の写真を選ぶ。)

 

 

記録だけ  2008年度 9冊目   

 

  シルクロード

  『華麗なる植物文様の世界』

  

                  

 古代オリエント博物館 編

 発行者 野澤 伸平 

 株 山川出版社

 2006年9月25日 第1版  

 127ページ 1619円

 

 昨日、5冊の本を併読。

 最後まで読んだ二冊目は、古代オリエント博物館編の、シルクロード『華麗なる植物文様の世界』。

 この本もノートを散りながら、丁寧に覚えこむ勢いで楽しむことにした。

 イランや中国でよく見た文様も多く出てくる。

 ノートをとりながら読み進めたため、ここでは本の題名の記録だけにとどめておく。

 

 

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『中国名山古寺の旅』( PHOTO MANDARA )

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス。中国の写真を入れればいいのに、申し訳ないです。)

 

 

記録だけ  2008年度 8冊目   

 

  『中国名山古寺の旅』

  ( PHOTO MANDARA )

  

                  

 写真  福島 一喜

 文   福島 慶道

      松原 哲明 

 株 佼成出版社

 平成元年1月31日 第1版

 平成元年2月16日 第2版

 141ページ 1854円

 

 昨日、5冊の本を併読。

 内2冊 読了。

 『中国名山古寺の旅』は写真の合間に少し説明され、中国をテーマにした 素敵なプロの写真ブログを楽しむ感覚。

 最後に申し訳程度の説明がなされている。

 楽しい一冊だ。

 

 

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『グリーン・デスティニー (臥虎蔵龍 )』  中国・台湾・香港・アメリカ

2008-02-07 | 映画

 

写真は中国の桂林。 2007年12月撮影

 

 

 記録だけ 2008年 映画ー9

 

  グリーン・デスティニー 臥虎蔵龍

 

 

 満足度 ★★★★★ ★★★☆☆

 感動度 ★★★★★ ★☆☆☆☆

 映像美 ★★★★★ ★★☆☆☆

 

 2000年 120分  中国・台湾・香港・アメリカ

 

 監督 アン・リー

 脚本 ジェームズ・シェイ

     マスツァイ・クォジュン

     ワン・ホエリン

 キャスト 周潤發

       楊紫瓊

       章子怡  他

 音楽 タン・ドゥン

     ヨーヨー・マ

 

 昨夜、夫と酒を楽しみながら、テレビ映画を見た。

『グリーン・デスティニー臥虎蔵龍』、この映画も二度目。

 面白かった。

 若干『HIRO』を思わせるシーンも多い。

 先日見た『MUSA』といい、結構スカッとした。

 

 映画内容には直接関係はないが、中国の好きな人には、中国の古鎮の様子や服装、婚礼の様子なども必見。

 中国語の題名では 臥虎蔵龍とあるように、橋の手すりの両側には虎、屋根の上には龍といった文様が認められる。

 先日読んだ二冊の想像の生き物の文様にもあったが、中国でも虎(ライオン)や龍は特別の力を持った生き物とされている。

 それを考えると、人物像の配置や筋書きの練り方に、感心した。

 

 

 

 

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『江戸の笑い』 ( 国文学研究資料館共同研究報告 「日本文学の特質」 )

2008-02-06 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は大阪の今宮神社。写真を撮ったこの日は本戎だったが、看板と提灯がなんとも、日本らしい。)

 

 

記録だけ  2008年度 7冊目   

 

  『江戸の笑い』

  ( 国文学研究資料館共同研究報告

            「日本文学の特質」 )

  

                  

 編者 ハワード・S・ヒベット

     長谷川 強 

 株 明治書院

 平成元年3月24日 第1版

 338ページ 2884円

 

 先日から読んでいた 『江戸の笑い』(国文学研究資料館共同研究報告「日本文学の特質」)を本日読了。

 江戸の小粋な笑いを研究者の立場から紐解かれ、結構読み応えのある一冊。

 十人程の学者が発表した論文をまとめ上げた感が強い書物で、少々場違いな感じもしたが、芝居の関係で江戸に感心があるため、読み進めることにした。

 

 草紙などの紹介され、読みたくなるが、こればかりは手に入れることは不可能だろうと、あきらめる。

 今回初めて知った『竹斎』は狂歌的精神が流れ、読みたいと感じた。

 

 143ページからの「近世芸能の笑い」(鳥越文蔵書く)は、芝居に少し興味のある私には、大変興味深い。

 

 洒落本や滑稽本に続いて、最後には漱石などの「近代日本文学の笑い」でしめられていた。

 

 

 

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『龍とドラゴン-幻獣の図像学』 (イメージの博物誌 第13巻)F.ハックスリー著 中野美代子訳 

2008-02-05 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス。各国がペルシャ王国に貢物をしたという。壁の浮き彫りには、各国の贈り物や服装、持ち物などが、丁寧に描かれていた。)

 

 

記録だけ  2008年度 6冊目   

 

  『龍とドラゴン-幻獣の図像学』

  (イメージの博物誌 第13巻)

  

                  

 著者 F.ハックスリー

 訳者 中野美代子  

 株 平凡社

 イメージの博物誌

 監修 江上 波夫

  出版社 講談社

 1982年8月17日 第1版

 107ページ 1796円

 

 先日読んだ『聖獣伝説-夢万年』に続き、幻獣の図像学に関する絵写真と解説のなされた、『龍とドラゴン-幻獣の図像学』を ノートをとりながらを読む。

 中国では龍とドラゴンとは違うと言った論争が巻き起こったことを思い出しはするが、世界に広がる龍柄の文様の発祥などを考えると、興味深い。

 太古の昔から、人類の守護神として、広範囲、各国に生命を芽吹く。

 龍といった空想動物は、大きさも形も驚くほど変化に富んだ姿で出現するのは、面白い。

 幻獣の根本たる姿を、生活、神、天文、心理学、その他のいたる分野から紐解かれた、楽しめことのできる一冊。

 内容は充実しながらも、大人も絵本のような感覚で、文様や幻獣の興味を持たれる方ならば、気楽ながらも満足できよう。

 

 尚、訳者は『西遊記』でもおなじみの、中野美代子さん。

 

 

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『聖獣伝説-夢万年』  講談社

2008-02-03 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス。今回読んだ『聖獣伝説-夢万年』にも写真(ペルセポリスの浮き彫り)のライオンや鹿の話が出てきた。)

 

 

記録だけ  2008年度 5冊目   

 

  『聖獣伝説-夢万年』

  

                  

 著者  講談社(編)

     執筆者 複数

 監修 江上 波夫

  出版社 講談社

 昭和63年4月20日 第1版

 191ページ 5800円

 

 この二日間、ノートをとりながら、『聖獣伝説-夢万年』を読む。

  壮大で華麗な、シルクロード。

 東漸西進した空想動物たち。

 イランや中国の絵柄や文様のいでたちや意味などもわかり易く説明され、興味深い。

 麒麟、龍、鳳凰、獅子、ガルーダ、一角獣、シームルグ、ムシュフシュ、グリフィン、スフィンクス、天馬など、細やかな解説で、写真も多く、楽しめる。

 私の好きな 騎士獅子狩文様やグリフィンについても記され、充実した時間をすごすことが出来た。

 今はこの本は絶版となり、復刻版をのぞむ人も多いという。

 良い一冊と出会うことが出来、喜んでいる。

 

 

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『玲玲の電影日記』  中国

2008-02-03 | 映画

 

(写真は中国の仏山付近で見た景色。家の近くに、切り立つ 水墨画のような山が馴染む。)

 

 

 記録だけ 映画 2008-8

  玲玲の電影日記 (原題 電影往事(夢影童年) )

 

 2004年 中国 100分

 

 感動度 ★★★★★ ★★★★☆

 満足度 ★★★★★ ★★★★★

 この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★★

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★★

 色彩美 ★★★★★ ★★★★★

 風景美 ★★★★★ ★★★★★

 

 監督 シャオ・チアン

 脚本 シャオ・チアン

     チェン・チンソン

 

 キャスト 

  シア・ユイ  『太陽の少年』

          『我が家の犬は世界一』

  チアン・イーホン

  クアン・シャオトン

  リー・ハイビン『鬼が来た』   

  ワン・チャンジア

  チャン・イージン

  チー・チョンヤン  

 

 昨日BS日テレで放送された 『玲玲の電影日記』を見た。

 感動・・・。

 涙ながらに見ていると、娘も大泣きしていた。

 二人とも あまりにも涙を流していたので、お互いの顔を見合わせて、笑ってしまった。

 緊張の緩和・・・。

 そんな横で、夫は、映画を食い入るように見ていた。

 

 

 あらすじは 公式HPで・・・。 ↓

 http://www.albatros-film.com/movie/rinrin/

 

 

 

 

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放牧で生きる、フィールズ・アーバードの民家を訪ねる(イラン)

2008-02-02 | イラン2007~2010(6回)

 

 2007年 9月11日。

 イランの フィールズ・アーバードにある民家を訪ねた。

 写真のおじいさんは大歓迎で自分の若かりし頃の写真を得意げに見せてくださる。

 馬に乗り、凛々しいおじいさん。

 ペルシャ語で色々説明してくださるが、言葉が全くわからない。

 夫は遺跡の写真に夢中。

 まずは私とタクシー運転手と、民家に案内されたと言うわけだ。

 

     

 

 おじいさんが笛を取り出し、ペルシャの調べを聞かせて下さった。

 得意気に、何曲も披露。

 あまりの曲の素晴らしさにうっとりとする私。

 

 私がおじいさんの笛とおばあさんの笑顔を楽しんでいる最中、タクシーの運転手は、夫を連れてきて下さった。

 夫と共に笛の音色に聞き入り、しばし イランの古典音楽の美しい曲にリズムをとる。

 幸せそうな夫のそばで、私は これがイランかと、内心ほくそ笑む。

 

  

 

 これがおばあさん。

 とてもしっかりとした、端正な顔立ち。

 カラフルなワンピースがお洒落。

 孔雀の羽のような模様を見ると、イランでも孔雀は吉祥文様かも知れないと感じたが、確信は持てない。

 へジャブも、一般の形とは違う。

 頭上の丸いデザインは、何を意味するのだろう・・・。

 

 この近くの女性を何人か見たが、色の華やかなワンピースを着ている女性が非常に多い。

『地球の歩き方・イラン』によると、派手なスカートを身にまとった方たちは、少数民族の方も多いとか・・・。

 しかし フィールズ・アーバードのこの方たちはどうかは、全くわからない。

 

  

 

 おじいさんは何曲くらい、イランの曲を演奏して下さっただろう・・・。

 素朴で枯れたような味のある笛は、砂漠の地に似合う。

 山羊などの放牧中も、おじいさんは笛を吹き、風を感じながら、大地と一体化して、戯れているのだろうか。

 自然な笛の息づかいが、山羊や羊などの牧畜で生計をたてていおじいさんの息吹と重なるようだ。

 

  

 

 訪問中も民家の庭先の小山に山羊を放牧。

 なんとも、のどかな光景。

 山羊は屈託なく、草を探し、崖を駆け上る。

 まるで絵本を見ているよう。

 

  

 

 上の建物はなんだか、古代の遺跡のようにも思えるでしょう・・・。

 皆さんは、何だと思われますか?

 実は、手作りの 

         ト・イ・レ。

 見事なつくりに驚きを隠せません。

 中側も土壁が美しく、イランの方の器用さには頭が下がります。

 もちろん水洗式ではなく、ポットのようなものに水をくみ入れ、使用後は水で流すといった方法をとられています。

 

  

 

 訪問した民家もある フィールズ・アーバードの町並み。

 平屋ですが中は広く、上の写真にもあるように、カーペットがひかれています。

 家の中は靴を脱ぐ方法と、靴のまま入る家がありますが、去年訪れた二件の民家は、場所は離れた別のところでしたが、たまたま 両方とも靴を脱ぐ家でした。

 イランの家の内側は、掃除が行き届き、白壁と光線の強さも手伝って、とても清潔に感じます。

 

    

    

 上の写真は家の真前の庭。

 中央には神聖な水場があります。

 おそらくイランでは、宮殿などを考えても 建物の前に水や池がある場合が多いので、このような造りの庭にされたのではと、考えています。

 帰りには老夫婦お二人が、にこやかに送り出してくださいました。

 突然の訪問にもかかわらず、色々とご親切にしていただきありがとうございました。

 心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 
 

 尚 すぐ上の写真は、昨年、宮田登著 の『女の霊力と家の神』 の読書記録の際に載せた写真です。

 あわせて、ここに載せておきたいと思います。                                                         

 

 

 
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フィラーシュバンド近くのコンバット(イラン)と ひとりごと

2008-02-01 | イラン2007~2010(6回)

 

    

 

    

 

 昨日は 掃除、洗濯、食事の用意をした他は、何となく家でのんびりとしていた。

 歌舞伎チャンネルで『舌切り雀』(新歌舞伎)と『女殺油地獄』(染五郎丈、考太郎丈)を見て、かなりの時間を費やす、阿呆な私。

 

 イランの写真も整理できてないと、自分への理由付け。

 次から次に写真を眺め、楽しみ、思い出しては悩む・・・。

 挙句の果ては、仕事から帰宅した夫に助け舟を乞う。

 可愛そうな夫・・・と、客観的な私。

 

 写真は 去年の九月十日。

 フィラーシュバンド近くのコンバット。

 

 正式名は手引書にも載っていない。

 もちろん 地球の歩き方のイラン版にもこの地自体、記述はない。

 

 因みに フィラーシュバンドとは シーラーズから90キロのフィールザーバードの西にあたる。

 

 仕方がないので、上の男性に、地名と遺跡名を書いてもうように、頼む。

 発掘調査中の男性は、快く応じてくれる。

 心なしか発掘調査中の男性全員が、景色に溶け込み、まるで映画撮影を目の辺りにしているようで、うっとりとしてしまう。

 かっこいい・・・。

 

 男性は二重にはめたゴムの手袋を取りながら、

「英語はかけない・・・。」

とはにかむ。私が、

「イラニー、イラニー・・・。」

とカタコトのペルシャ語もどき?で話すと、にこやかに

「・・・・・・・・・。???」

といいながら、メモして下さった。

 そして書いて下さったのが、上にも記した、

 

 

    『フィラーシュバンド近くのコンバット』

 

 

という訳である。

 コンバットとはドームのことらしい。

 夫が教えてくれた。

 悲しきかな、遺跡名まではわからずじまい。

 

 書いていただいた文字はペルシャ語なので、私には模様のようにしか見えない。

 これも夫が日本語に訳してくれたことは言うまでもない。

 

 

 話は変わるが、今日ショックなことに気付いた。

 と言っても、HB(ホーム・ベーカリ)の話。

 

 朝食と、子どもの昼食用にと思い、パンを焼いている。

 ほぼ毎日、時には一日二回。

 もし家に小さな子がいれば、

「私んち、パンやちゃん~~♪」

と歌いだすかもしれない。

 冗談はさておき、そこまでは良かった。

 だが!!だがである・・・。

 最近HBの調子が良くない。

 がたがた・・・ときしむような、変な音がし始めたから いけない。

 暇だった昨日、丹念に釜を覗くと、中心部の金具と パンをこねる羽の部分に、かなりの隙間が出来、羽が110度ほど遊ぶのである。

 おそらく熱と回転による、磨耗或いは金属疲労が混合して、隙間があいたに違いない。

 この二年半というもの、毎日のように酷使して使い続けた結果だが、愛着もわき、非常にショックである。

 おそらく あと十回か二十回で、HBは寿命であろう。

 家族に言うと、

「新しく買えばいい。」

とたやすく言うが、そんな簡単な問題じゃない。

 毎日HBと対話してきた、そんな感情が芽生えているのである。

 おそらくこの二年半で、五百回以上はパンをこねたり焼いてきたのだから。

 羽だけ買うべきか・・・。

 人から見ればどうでもよいであろう細かなことだが、悩みは尽きない。

 

 

 

 

 

 

 

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