乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

2011年 團菊祭五月大歌舞伎の演目  松竹座

2011-03-10 | 舞台・音楽 雑感メモ



 2011年 

 團菊祭五月大歌舞伎の演目

 あらあら

 出演者が興味深い(^^)V

 おほほ

 好きな役者さんがいっぱいだ



 やったね

 面白そうな演目がいっぱい

 時蔵さんの巴御前 

 うひゃひゃ やったね☆



 藤十郎丈、舞踊だけじゃん><

 でも、翫雀さんと一緒^^(嬉×3)



 團十郎さんの幡随院長兵衛

 幡随院長兵衛って言うと吉右衛門さんのイメージが私には強いんだけど、團十郎さんも面白そうだ。  



 夜の部の蘭平物狂と弁天娘女男白浪は両演目とも花道の傍で見上げて見たいなぁ。

 或は二階席右側から見下ろそうかな(笑)

 両演目とも花道をぜひみたい芝居だな。



 チケ発売は四月四日

 これはチケットをとるのも、ドキドキ緊張するね!

 







大阪松竹座

團菊祭五月大歌舞伎

平成23年5月2日(月)~26日(木)


昼の部


一、女暫(おんなしばらく)

             巴御前  時 蔵
            女鯰若菜  菊之助
            轟坊震斎  松 緑


二、汐汲(しおくみ)

            蜑女苅藻  藤十郎
             此兵衛  翫 雀


三、極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)

  「公平法問諍」(きんぴらほうもんあらそい)

          幡随院長兵衛  團十郎
            女房お時  時 蔵
           出尻清兵衛  翫 雀
           唐犬権兵衛  左團次
         水野十郎左衛門  菊五郎



夜の部


一、倭仮名在原系図

  蘭平物狂(らんぺいものぐるい)

        奴蘭平実は伴義雄  松 緑
    女房おりく実は音人妻明石  菊之助
            在原行平  翫 雀


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

  浜松屋見世先の場
  稲瀬川勢揃いの場

         弁天小僧菊之助  菊五郎
            南郷力丸  左團次
            忠信利平  権十郎
           赤星十三郎  時 蔵
          日本駄右衛門  團十郎


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

       小姓弥生/獅子の精  菊之助


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古今和歌集8 巻第十二  恋歌より紀貫之 (全13首) 587、588,589、597、598、599,604、605

2011-03-10 | 紀貫之





「古今和歌集」 巻第十二  恋歌より紀貫之(587、588,589、597、598、599,604、605)

           (引き続き 日本古典文学大系8をうつし書きます)
             
              日本古典文学大系8
              新日本古典文学大系5










 「古今和歌集」 巻第十二  恋歌 紀貫之は十三首ありました。

           572、573、574、579、583、

           587、588,589、597、598、

           599,604、605










    (くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ


                    部分的季節的に業平さんの歌を思い浮かべます。
                    心に染み渡ります。この歌、好きです。

                    このあと

    白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり

                    に続きます。




 



  


 
 古今和歌集 巻第十二  恋歌587
                               つらゆき

      まこもかるよどさのさは水 雨ふればつねよりことにまさるわがこひ
                  まこもかる=枕詞


 古今和歌集 巻第十二  恋歌588
                               

        やまとに侍りける人につかはしける

      こえぬまはよしのの山のさくら花 人づてにのみきゝわたる哉
               


 古今和歌集 巻第十二  恋歌589
                               

        やよひ計(ばかり)に、もののたびける人のもとに、また人
        まかりつゝせうそこすときゝて、よみてつかはしける
      
      つゆならぬ心を花にを(お)きそめて 風ふくごとに物おもひぞつく


 古今和歌集 巻第十二  恋歌597
                               つらゆき

      わがこひはしらぬ山ぢにあらなくに 迷不心ぞわびしかりける


 古今和歌集 巻第十二  恋歌598
                               

      紅(くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ
             ふりいで=枕詞(涙 就職語)

 古今和歌集 巻第十二  恋歌599
                       

      白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌604
                               つらゆき

      つのくにのなにはのあしの めもはるにしげき我恋 人しるらめや


 古今和歌集 巻第十二  恋歌605
                               

      てもふれで月日へにける白まゆみ おきふしよるはいこそねらぬ




  



  



 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。

 このうた、あめつちの、ひらけはじめける時より、いできにけり。あまのうきはしのしたにて、めがみをがみとなるたまへることをいへるうたなり。しかあれど、世にツタ晴子とは、久方の雨にしては、仕立てる姫にはじまり、したてるひめとは、めはかみこのめなり。あせうとの神野かたち、ををかたににうつりて、かゞやくをよめるえびすうたなるべし。これらは文字のかずもも定まらず、歌ののようにもあらぬ事どもなり。(日本古典文学大系8 P,93まで)










 古今和歌集 巻第十一  恋歌471
                              紀つらゆき

      よしのがはいはなみたかく行く水のはやくぞ人を思ひそめてし


 古今和歌集 巻第十一  恋歌475

      世中はかくこそありけれ 吹くかぜのめにみぬ人もほひしかりけり


 古今和歌集 巻第十一  恋歌478
                               つらゆき

        ひとの花つみしける所にまかりて、そこなりけるひとのもとに、のちによみてつかはしける

      山ざくら霞のまより ほのかにもみてし人こそこひしかりけれ


 古今和歌集 巻第十一  恋歌482
                               つらゆき

      あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな









 古今和歌集 巻第十二  恋歌572
                               きのつらゆき

      君こふる涙しなくは から衣っむねのあたりは色もえなまし


 古今和歌集 巻第十二  恋歌573
                               

        題しらず

      世とともに流れてぞゆく涙河 冬もこほらぬみなわなりけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌574
                               

      夢ぢにも露やをくらん 夜もすがらかよへる袖のひぢてかは(わ)かぬ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌579
                               つらゆき

      さ月山こずゑをたかみ ほとゝぎすなくねそらなる恋のする哉


 古今和歌集 巻第十二  恋歌583
        題知らず                       つらゆき

      あきののにみだれてさける花の色の ちぐさに物をおもふころかな

 
 古今和歌集 巻第十二  恋歌587
                               つらゆき

      まこもかるよどさのさは水 雨ふればつねよりことにまさるわがこひ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌588
                               

        やまとに侍りける人につかはしける

      こえぬまはよしのの山のさくら花 人づてにのみきゝわたる哉
               


 古今和歌集 巻第十二  恋歌589
                               

        やよひ計(ばかり)に、もののたびける人のもとに、また人
        まかりつゝせうそこすときゝて、よみてつかはしける
      
      つゆならぬ心を花にを(お)きそめて 風ふくごとに物おもひぞつく


 古今和歌集 巻第十二  恋歌597
                               つらゆき

      わがこひはしらぬ山ぢにあらなくに 迷不心ぞわびしかりける


 古今和歌集 巻第十二  恋歌598
                               

      紅(くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌599
                       

      白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌604
                               つらゆき

      つのくにのなにはのあしの めもはるにしげき我恋 人しるらめや


 古今和歌集 巻第十二  恋歌605
                               

      てもふれで月日へにける白まゆみ おきふしよるはいこそねらぬ








 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 
 紀貫之の歌は 

     巻第十二 恋歌 四首

     巻第十二 恋歌 十三首

               ありました。




 お気づきの…などがございましたら、教えていただければうれしいです。

 よろしくお願いします(*^.^*)

 これからもよろしくお願い致します。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桃山文化を感じ取れる 御香宮神社 (京都伏見にて)  (4景)

2011-03-09 | お出かけ




          絢爛豪華な桃山文化

           
           御香宮神社拝殿






  御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ、ごこうぐうじんじゃ)




 御香宮神社拝殿


  極彩色唐破風彫刻  ウィキペディアより▼

   破風(はふ)は、切妻や入母屋などにできる、妻側の三角形部分の造形。
   妻壁や破風板などを含む。寺院や城郭建築などで発展が見られた。


   唐破風(からはふ)
   唐破風は、日本特有の形式で、切妻のむくり屋根の先に曲線を連ねた形状の破風板が付けられる。古いものは勾配が緩やかで、新しいものは勾配が急になる。
   平安時代には既に同様のものがあったと考えられており、現存する最古のものと考えられているものでは、
   石上神宮(奈良県)の摂社出雲建雄神社の拝殿(鎌倉時代)のものなどがある。
   城郭建築や、近世の寺院などで多く見られ、装飾性がある。
   邸宅や役所の玄関としてつけられることもあり、首里城正殿の通称「からふぁーふ」は正面玄関に唐破風が付けられていることから由来している。

   唐破風には向唐破風と軒唐破風の2つの形式がある。
   向唐破風(むこうからはふ)は、出窓のように独立して葺き下ろしの屋根の上に千鳥破風のようにして造られる。
   出窓として造られるものもあるが全くの飾りとして造られることもある。

   軒唐破風(のきからはふ)は、軒の一部にむくりをつけるか、むくりをつけた切妻に付けて造られる。
   城郭建築、寺社建築などで見ることができる。





   絢爛豪華な桃山文化













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古今和歌集8 巻第十二  恋歌より紀貫之 572、573、574、579、583 

2011-03-09 | 紀貫之





「古今和歌集」 巻第十二  恋歌より紀貫之(572、573、574、579、583)

           (引き続き 日本古典文学大系8をうつし書きます)
             
              日本古典文学大系8
              新日本古典文学大系5


  


 
 古今和歌集 巻第十一二  恋歌572
                               きのつらゆき

      君こふる涙しなくは から衣っむねのあたりは色もえなまし


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌573
                               

        題しらず

      世とともに流れてぞゆく涙河 冬もこほらぬみなわなりけり
               みなわ= 水泡(みずのあわ)


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌574
                               

      夢ぢにも露やをくらん 夜もすがらかよへる袖のひぢてかは(わ)かぬ


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌579
                               つらゆき

      さ月山こずゑをたかみ ほとゝぎすなくねそらなる恋のする哉
                なくねそらなる…そらなる恋


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌583
        題知らず                       つらゆき

      あきののにみだれてさける花の色の ちぐさに物をおもふころかな




  



  



 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。

 このうた、あめつちの、ひらけはじめける時より、いできにけり。あまのうきはしのしたにて、めがみをがみとなるたまへることをいへるうたなり。しかあれど、世にツタ晴子とは、久方の雨にしては、仕立てる姫にはじまり、したてるひめとは、めはかみこのめなり。あせうとの神野かたち、ををかたににうつりて、かゞやくをよめるえびすうたなるべし。これらは文字のかずもも定まらず、歌ののようにもあらぬ事どもなり。(日本古典文学大系8 P,93まで)



 

 古今和歌集 巻第十一  恋歌471
                              紀つらゆき

      よしのがはいはなみたかく行く水のはやくぞ人を思ひそめてし


 古今和歌集 巻第十一  恋歌475

      世中はかくこそありけれ 吹くかぜのめにみぬ人もほひしかりけり


 古今和歌集 巻第十一  恋歌478
                               つらゆき

        ひとの花つみしける所にまかりて、そこなりけるひとのもとに、のちによみてつかはしける

      山ざくら霞のまより ほのかにもみてし人こそこひしかりけれ


 古今和歌集 巻第十一  恋歌482
                               つらゆき

      あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな




 古今和歌集 巻第十一二  恋歌572
                               きのつらゆき

      君こふる涙しなくは から衣っむねのあたりは色もえなまし


 古今和歌集 巻第十二  恋歌573
                               

        題しらず

      世とともに流れてぞゆく涙河 冬もこほらぬみなわなりけり


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌574
                               

      夢ぢにも露やをくらん 夜もすがらかよへる袖のひぢてかは(わ)かぬ


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌579
                               つらゆき

      さ月山こずゑをたかみ ほとゝぎすなくねそらなる恋のする哉


 古今和歌集 巻第十一二  恋歌583
        題知らず                       つらゆき

      あきののにみだれてさける花の色の ちぐさに物をおもふころかな






 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 巻第十二 恋歌では、紀貫之の歌は多いようです。



 お気づきの…などがございましたら、教えていただければうれしいです。

 よろしくお願いします(*^.^*)

 これからもよろしくお願い致します。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011-03-09 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 三月

 二年分もためた事務処理のため徹夜

 今日はねむいナ…

 手続きも済まし、ああ!やっと終了

 肩の荷がおりた

 これで予定の家事をこなせば自由時間

 (*^D^*)

 今日も楽しい日☆




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011映画3; 『ゼロの焦点』 松本清張原作 犬童一心監督 2009年

2011-03-08 | 映画




        『ゼロの焦点』 2009年



 先日映画『ゼロの焦点』を見たよ。
 
 昨年DVDを借り手見たので広末涼子さんの『ゼロの焦点』は二度目だったんだけど

 もう一度見たいと思った映画だったよ。



 おもしろかった☆

 広末涼子さん、中谷美紀さん、木村多江さん

 きれいだった!



 中谷美紀さんのご主人役の鹿賀丈史さんが妻の錯乱を取り押さえるシーン

んめんだ うんめいなん 全てが、運命!なん!」

の言葉が今も心に響いているよ。

 なんだか悲しい切ない気持ちが今も残っているな。

 みることができて良かった^^



 教えて下さいましたPさま、

 楽しい時間をありがとうございました(*^D^*)

 お礼申し上げます。

 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビドラマ「美しい隣人」

2011-03-08 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 寒いな

 去年も三月の雪が降ったけれど。

 今年はもっと寒いのかな

 

 最近 ドラマを見ているよ

「美しい隣人」

 少し展開がおそいけれど、

 無表情な 仲間由紀恵さんの顔が自然だな 

 怖いな
 
 日本の怪談の光と影が多用され、少しくどいけれど

 怖いものは怖い


 
 年に一本程度、初めから最後まで通してドラマを見ているよ。

 そして「美しい隣人」も飽きずに見られそうだ。



 だいたい超漫画仕立てのドラマが好きだし、

 三浦理恵子さんと檀れいさん以外

 とりたてて好みの女優さんや俳優さんが出ている訳じゃないんけど

 今回は珍しいな。



 三浦理恵子さんと檀れいさんはきれいだな

 どっちの奥さん目指すのも、いいな

 うん そんな気がする。

 あはは あはは ムリか……

 




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食パンの 値上げビックリ @@;

2011-03-08 | 乱鳥徒然 Rancho's room.






 食パンの値段が上がっていた。

 わたしはパンは自分で焼くが、

           食パンの 値上げビックリ ネをあげる




 スーパー火曜市では毎週99円だった食パンが128円に。

 この値上げ率は大きい。

 気がついたのは今朝は食パンだけだったが、今後は徐々に油や小麦粉や他の食品も上がるのだろう。

 今回の値上げ率に驚いているわたしだが、序の口かもしれない。

 ややもすると今回の1、3倍は 1、5倍 2倍…といった事もあり得るかもと、恐怖さえ感じる。

 100円のお金は50円から70円というならかわいいが、将来のための貯蓄予定位に単位をあげると 現実味を帯びてくるのではないだろうか……。

 近々ガソリンや電気やガスも値上げといわれている。

 こうなれば主婦のわたしは今までより一層お金を使わないといった方向に考えるべきだと感じる。

 わたしは基本的にがっちしありさんタイプなので、これまで以上に切り詰めて、節約に励む!…が、身の丈に合わせて 趣味も続けたい……



   


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逸翁美術館 (いつおうびじゅつかん) 「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」 (3枚)

2011-03-08 | 和歌、短歌



         逸翁美術館 (いつおうびじゅつかん)

                 「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」





 逸翁美術館で「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」を楽しむ。

 好きなものが多くある。

 歌や言葉に合わせて紙や運筆や墨色が表現され、油のように派手さはないが、心に染み渡るような艶やかさと美しさを感じ、優雅な気分。

 大和文華館の開館50周年記念名品展1 日本絵画でもこういった作品が多く展示されていたが。今回は◯◯切に分けて詳しく説明・展示されていたことと、紙の説明で 有意義な時間を過ごすことができた。

 


 好きな作品が多い。

 わたしが楽しんだ後期の、落葉切(伝西行 鎌倉)があり、筆の勢いがよい。

 しかし図録解説によると、字型が整わず、巧妙でないので西行らしくないと書かれている。

 書道の鑑賞はむずかしいものだ。



 下は落葉切(伝西行 鎌倉)

  こけふかきふもとのてらをきてみれば このはにひゞくいりあいのかね

     寺落葉

 




 後期展示の中の美しいと感じた物の一部


       関戸本古今集切  伝藤原行成 平安

       古今切      伝後鳥羽院 平安

       越後切      伏見天皇  鎌倉

       基俊集切     伝藤原定家 鎌倉

       広沢切      伝伏見天皇 鎌倉

       手鑑「筆林」


 通期展示の中の美しいと感じた物の一部

       古今和歌集 上・下伝藤原為家 鎌倉

       落葉切      伝西行   鎌倉







 通期では 古今和歌集 上・下(伝 藤原為家 鎌倉)があり、しっかりとした綴じで、表紙には濃いめの柿渋でぬられ強化。

 購入した図録には惜しいことに古今和歌集 上・下(伝 藤原為家 鎌倉)は載せらてない。

 柿渋は手鑑「筆林」箆表紙にもかなり薄く塗られていた。

 











「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」展示作品の言葉を説明と照らし合わせながら、読むのは時間はかかるが楽しいものだ。

 初めは読みにくい仮名も、次場ラクすると速度が進み、形を覚えてしまうと案外わかりよい。

 住みで描かれた仮名もなかなかいいものだと、満足。

 

 色々な意味で味わい深く、またためになった「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」

 東京国立博物館蔵、京都国立博物館蔵、大阪市立美術館蔵他なども展示。

 これからはこういった常設展などで、作品にも気をつけたい。








 拙い記録ブログに最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。(*^D^*)

 また、この展覧会を教えてくださいましやY様に心より御礼申し上げたいと思います。

 ありがとうございました。(*^V^*)




                               乱鳥合掌








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古今和歌集8 巻第十一  恋歌より紀貫之 478、482 (巻第十一 恋歌 紀貫之 四首)

2011-03-08 | 紀貫之






「古今和歌集」も春歌に続け 秋歌、雑歌、恋歌にしようかと悩んでいたが、昨日読んだ竹西寛子 著 同時代ライブラリー298 『古今和歌集』でのなかに、行為歌はやはり真ん中にあった…と書かれており、これで良かったかなとほくそ笑む。

 竹西寛子さんは実力者だが、女性として素晴らしくかわいい方だなと感じた。

 気になってお顔写真を探してみる。

 しっかりとした賢そうな方で、口もとの引き締まった品の良い美人だ。

 流石、竹西寛子さん…あこがれるなぁ☆





 恋歌482の
    あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな

は、わたくしが読んだ歌の感じでは、日本古典文学大系8の頭注よりも、新日本古典文学大系5の客注の方に近かった。

「なるかみ」と聞くと反射的に「鳴神」(歌舞伎十八番のうち内)を思い浮かべる。

 困ったもので 狂言の「神鳴」という文字をみても 頭の中で、「鳴神」と変換される。あほ☆


 自分で内容を読もうとしたあと 頭注や客注や校注を読み、又本文や歌を読むといった方法。

 もっと違った方法があれば教えて下さればうれしいです。



  



 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。

 このうた、あめつちの、ひらけはじめける時より、いできにけり。あまのうきはしのしたにて、めがみをがみとなるたまへることをいへるうたなり。しかあれど、世にツタ晴子とは、久方の雨にしては、仕立てる姫にはじまり、したてるひめとは、めはかみこのめなり。あせうとの神野かたち、ををかたににうつりて、かゞやくをよめるえびすうたなるべし。これらは文字のかずもも定まらず、歌ののようにもあらぬ事どもなり。(日本古典文学大系8 P,93まで)



  



「古今和歌集」 巻第十一

           恋歌(一)から紀貫之

           (引き続き 日本古典文学大系8をうつし書きます)
             
              日本古典文学大系8
              新日本古典文学大系5


  


 
 古今和歌集 巻第十一  恋歌478
                               つらゆき

        ひとの花つみしける所にまかりて、そこなりけるひとのもとに、のちによみてつかはしける

      山ざくら霞のまより ほのかにもみてし人こそこひしかりけれ


 古今和歌集 巻第十一  恋歌482
                               つらゆき

      あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな






  







 

 古今和歌集 巻第十一  恋歌471
                              紀つらゆき

      よしのがはいはなみたかく行く水のはやくぞ人を思ひそめてし


 古今和歌集 巻第十一  恋歌475

      世中はかくこそありけれ 吹くかぜのめにみぬ人もほひしかりけり


 古今和歌集 巻第十一  恋歌478
                               つらゆき

        ひとの花つみしける所にまかりて、そこなりけるひとのもとに、のちによみてつかはしける

      山ざくら霞のまより ほのかにもみてし人こそこひしかりけれ


 古今和歌集 巻第十一  恋歌482
                               つらゆき

      あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな






 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 巻第十一 恋歌一では、よみびとしらずが多かったようです。

 次は巻第十二 恋歌二 の貫之を読みたいと思います。

 お気づきの…などがございましたら、教えていただければうれしいです。

 よろしくお願いします(*^.^*)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小林一三記念館   逸翁美術館の旧館(小林一三旧邸)  国登録有形文化財【館、塀、門、茶室 他】(20景)

2011-03-08 | 美術・文様・展示物



       小林一三記念館

       逸翁美術館の旧館(小林一三旧邸)  国登録有形文化財








 今回は写真のみで失礼いたします。







 



 



 

 国登録有形文化財



 



 

塀外側             塀内側(小)

 国登録有形文化財



   











 茶室「即庵」 国登録有形文化財



 



 茶室「人我亭」





               2011年3月 大阪池田

               逸翁美術館の旧館(小林一三旧邸)にて





 見て下さいましてありがとうございました。

 こころより感謝しています。



            

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30; 同時代ライブラリー298 『古今和歌集』竹西寛子 著  岩波書店 1997年 

2011-03-07 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は奈良の竜田川のさくら 業平道の近く)




 同時代ライブラリー298 『古今和歌集』 

                            

    


 古今和歌集 (同時代ライブラリー―古典を読む

 竹西 寛子 著

 岩波書店

 1997年3月14日第1版

 197ページ 900円+税





 ただいま 竹西 寛子著の 同時代ライブラリー298 『古今和歌集』を読了。

 竹西 寛子さんはかなりわかりやすい。

 中国に凝っていた時には井波律子さんに憧れていたが、今回は まだ一冊読んだだけだが、竹西 寛子さんに魅力を感じる。

 竹西 寛子さんは1929年生。

『愛国百人一首』たるものの中に竹西 寛子さんが歌を読むきっかけとなった次の歌が入っており、首を傾げたと書かれている。

      久方の光のどけき春の日にしず心なく花の散るらん(紀友則)





 興味深いところや知らないことが多く書かれていたが、ほんの一部だけ抜き出し、メモしたい。





 夢とうつつの歌をあげておられたが、興味深い。(38ー)

      世の中は夢かうつつか うつつとも夢とも知らずありてなければ(古今集942)

 竹西 寛子さんは

      世の中は夢かうつつか うつつとも夢とも知らずありてなければ

がお好きなようで、本書には三ヶ所、書かれていた。

 



「あはれ」「あな憂」「憂し」「わぶ」(88-95)

    「詠み分け」と「読み分け」

    (作者の意図であったとは言えない)

     入試に出た小説を著者が読んで、『ああ、こんな解釈があったのか』と思い知らされたという内容を読んだことがあるなぁ…

「あはれ」「あな憂」「憂し」「わぶ」

 あえて次々に差し出す選者は、常套語がいかなる詠み分けによって個性ウぃ得ているか、他のどういう種類の語として生彩を得るか、それを読み分けて欲しいと願っていたのかもしれない

 (わたしにとっては興味深い内容がつづく………)

   と、ある。





『排蘆 小船』(あしわけおぶね)  本居宣長 (152ー)

  「歌のよしあしは多くは詞にありて情にあらず」

  「この故に詞をととのふるが第一といふなり」

 


 
 なごり(177ー)

  名残り 余波

 ……四季歌に関して、配列を忘れさせる程の一首一首の喚起力の強さは、古今集よりもむしろ新古今集の方にあって、……雪解けの水の玉のような輝きを詠んでいるのも新古今集である。

 新古今集の自然に対して、古今集の自然が、この世にひとつの目で……大づかみに、梅というもの、桜というもの……という状態で詠まれているのは興味深い。……古今集の四季歌を、一方的に繊細と決めつけない方がいいのではないか。


 


 同時代ライブラリーはこれで二、三冊目くらいだと思うが、以前読んだ『柳田國男と折口信夫』も今回の『古今和歌集』もわたしにとっては満足箆行く内容だったので、申し越し子のシリーズは注目したい。





 おつきあい下さいまして、感謝しています。

 ありがとうございます。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メモ  竹西 寛子

2011-03-07 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

(写真は奈良の竜田川 業平道の近く 三室山のさくら)




   竹西 寛子







竹西 寛子(たけにし ひろこ、1929年4月11日 - )は、日本の小説家、日本芸術院会員。





来歴・人物

広島市皆実町(現・同市南区内)に生まれる。家は醸造業だった。第二次世界大戦中の1942年、県立広島女子専門学校(現広島県立広島皆実高等学校の前身校)に入学、戦争末期には学徒動員により軍需工場などでの勤労奉仕に従事した。1945年8月6日の原爆投下の際は、たまたま体調を崩して爆心地から2.5kmの自宅に在宅していたために大きな被害を免れることができたが、多くの級友が被爆死し、この体験が後の文学活動の根本になっている。1952年早稲田大学国文科を卒業した後、1957年に筑摩書房に入社し、文学全集等の編集に携わった。その傍らで評論を書き続け、1962年に退社し、執筆活動に専念。主な代表作に評論『往還の記 - 日本の古典に思う』、自身の被爆体験をテーマとする小説『管絃祭』、小説『贈答のうた』などがあり、主要著作をまとめた『竹西寛子著作集』(全5巻・新潮社)や『竹西寛子随想集』(全3巻・岩波書店)がある。1994年芸術院会員。




受賞歴

1964年に『往還の記 - 日本の古典に思う』で田村俊子賞
1964年に『儀式』で女流文学賞候補
1973年に『式子内親王・永福門院』で平林たい子賞
1976年に『鶴』で芸術選奨新人賞
1978年に『管絃祭』で女流文学賞
1981年に「兵隊宿」で川端康成文学賞
1986年に『山川登美子』で毎日芸術賞
1994年に日本芸術院賞
2003年に『贈答のうた』で野間文芸賞
著書 [編集]

往還の記 日本の古典に思う 筑摩書房 1964 のち中公文庫、岩波同時代ライブラリー 
源氏物語論 筑摩書房 1967
儀式 新潮社 1969 のち中公文庫  
道づれのない旅 新潮社 1970
人と軌跡 9人の女性に聴く 中央公論社 1970 のち文庫  
式子内親王・永福門院 筑摩書房 1972 (日本詩人選) のち講談社文芸文庫 
紀貫之 土佐日記 日本の旅人 淡交社 1974
ものに逢える日 新潮社 1974
古典日記 中央公論社 1975 のち文庫  
鶴 新潮社 1975 のち中公文庫  
現代の文章 筑摩書房 1976
青葉の時へ 新潮社 1977
管絃祭 新潮社 1978 のち中公文庫、講談社文芸文庫 
月次抄 青土社 1978
歌の王朝 読売新聞社 1979 (読売選書)
愛するという言葉 新潮社 1980
空に立つ波 古今和歌集 平凡社 1980 (平凡社名作文庫) 「古今集の世界へ」朝日選書  
古語に聞く 講談社 1981 のちちくま文庫
落伍者の行方 青土社 1981
春 新潮社 1982 「春・花の下」講談社文芸文庫  
兵隊宿 講談社 1982 のち文芸文庫  
私の平安文学 福武書店 1982
ひとつとや 正続 毎日新聞社 1983-84 のち福武文庫  
音のパレット 青土社 1984
時のかたみ 新潮社 1984
読書の歳月 筑摩書房 1985
ものに逢える日 彩古書房 1985
山川登美子 「明星」の歌人 講談社 1985 のち文芸文庫
道づれのない旅 彩古書房 1985
句歌春秋 新潮社 1987
庭園(編)淡交社 1987 (古美術読本) のち光文社知恵の森文庫 
竹西寛子の松尾芭蕉集・与謝蕪村集 集英社 1987 (わたしの古典) のち文庫 
日本の恋歌 岩波新書 1987
王朝文学とつき合う 新潮選書 1988 のちちくま文庫  
俳句によまれた花 潮出版社 1988
比叡の雪 青土社 1989
湖 自選短篇集 学芸書林 1989
日本の女歌 日本放送出版協会 1989 (NHK市民大学)
百人一首 講談社 1990 (古典の旅) 「百人一首を旅しよう」文庫 
丘の上の煙 青土社 1990
朝の公園 読売新聞社 1991
水の断章 淡交社 1991
挨拶 福武書店 1992
太宰府の秋 青土社 1993
古今和歌集 岩波書店 1993 (古典を読む) のち同時代ライブラリー
詞華断章 朝日新聞社 1994 のち文庫  
長城の風 新潮社 1994
国語の時間 読売新聞社 1994 のち河出文庫  
日本の文学論 講談社 1995 のち文芸文庫  
竹西寛子著作集 全5巻 新潮社 1996
庭の恵み 古人とともに 河出書房新社 1997
海からの風 青土社 1997




日本の女歌 日本放送出版協会 1998 (NHKライブラリー)
山河との日々 新潮社 1998
竹西寛子・倉橋由美子・高橋たか子 角川書店 1998 (女性作家シリーズ)
文学私記 青土社 2000
哀愁の音色 青土社 2001
蜻蛉日記 藤原道綱母(訳)週刊日本の古典を見る 世界文化社 2002
贈答のうた 講談社 2002 のち文芸文庫  
自選竹西寛子随想集 全3巻 岩波書店 2002-03
虚空の妙音 青土社 2003
陸は海より悲しきものを 歌の与謝野晶子 筑摩書房 2004
蘭 自選短篇集 集英社文庫 2005
京の寺奈良の寺 自選随想集 淡交社 2006
「いとおしい」という言葉 青土社 2006
言葉を恃む 岩波書店 2008
望郷 青土社、2009







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「籠の釣瓶はぁ、ぁよく 斬れるなぁあ、、」

2011-03-07 | TVで 歌舞伎・能楽




 テレビで

     舞踊 『玉菊灯籠』 中村福助

     小唄 『秋風誘ふ』

        『逢うて別れて』

     歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒 』(例として)中村福助 (八つ橋)

を見たよ。

 ほんの一部、『籠釣瓶花街酔醒 』の吉原道中部分等があったのね。


 くちょ!


 もとみたいのねん。

 できれば次郎左衛門は吉右衛門丈か幸四郎丈で…

「籠の釣瓶はぁ、ぁよく 斬れるなぁあ、、」(陰気に にやり)

の場が、好きなのねんのね…ん。 







【memoのおじかん】
   ▼


玉菊(ウィキペディアより)

玉菊(たまぎく、1702年 - 享保11年3月29日(1726年))は、江戸時代、江戸新吉原の遊女、太夫。
角町中万字屋勘兵衛のかかえで、茶の湯、生け花、俳諧、琴曲など諸芸に通じ、才色兼備、殊に河東節の三味線と拳の妙手であった。 仲の町をあるくときは床几のこしかけるごとに、禿にもたせた100匹、200匹という目録を置いていった。大酒のために若くして世を去った。
享保11年7月、盂蘭盆に吉原の茶屋は軒ごとに燈籠をかかげて玉菊の精霊をまつった。これが玉菊燈籠で、吉原三景容のひとつとなった。享保13年7月、三回忌に十寸見蘭洲が「水調子」という河東節をかたって、玉菊の追善供養をしたが、中万字でこの曲をひくと玉菊の霊があらわれるとつたえられた。



たまぎく-どうろう 5 【玉菊灯▼籠】
新吉原の年中行事の一。盂蘭盆(うらぼん)に灯籠を軒先にともすもの。若くして死んだ玉菊という遊女の霊をとむらうため、新盆につけたといわれる。


芥川龍之介 槍ヶ嶽紀行(玉菊燈籠の用例)
 芥川龍之介 槍ヶ嶽紀行 (青空文庫)
 …を浴衣に着換へた私は、 括 ( くく ) り枕を出して貰つて、長長と仰向けに寝ころんだ儘、昨日東京を立つ時に買つた講談 玉菊燈籠 ( たまぎくどうろう ) を少し読んだ。読みながら、浴衣の糊の臭ひが、始終...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

29; 『假名草子集 』から「恨の介」上・下  日本古典文学大系 90  岩波書店 昭和40年

2011-03-06 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等




 2011年度 29



        『假名草子集 』から「恨の介」上・下
                



『假名草子集 』から「恨の介」上・下

 日本古典文学大系 90

 P、49~P、68  上

 P、69~P、88 下

 岩波書店

 昭和40年 1000円(P,533)




 本日 「恨の介」上・下を読了。

 上で色深き男五人の名が連なり、思わず白波五人男を思い浮かべたが、話は実話に基づいたもので作者未詳。

 五人の名は

   葛の恨の助

   夢の浮き世の介
 
   松の緑の介

   君を思の介

   中空恋の介

 葛の恨の助は『芦屋道満大内鑑』の「うらみくずのは」なんだね、

 きゃはは ははは

 夢の浮き世の介は助六、 松の緑の介は松緑を思い浮かべる。

 中空恋の介は難尚かとネットで検索すると、能楽「恋重荷(こいのおもに)」 の「恋よ恋 我が中空になすな恋…」からとられているらしい。

 では 君を思の介はなんなのか?

 ああ、君を思の介なのかと何のひねりもなく、妙に納得

 この中に好みの男性はいそうにないが、葛の恨の助は 松平若狭守次と禁中女房との密通 事件を恋物語をモデルに書かれたとある。

「恨の介」下はその話に謡曲や和歌出ふくらみを持たせてあり、読み物としてかなり面白い。

「恨の介」下最後の方で年押しにもう一度 『芦屋道満大内鑑』を匂わす。

 はかなさ、せつなさは「恨の介」の文字数に加え倍増する。

 仮名草子や古典には物語の中に謡曲や芝居や浄瑠璃や語りや和歌や元話のパロッディーを用い、内容を膨らまし、奥行きを広げる傾向にある。

 今の作家もそうなのだろうが、昔は教養がないと物語は書くことができなかったのだと、読む度に痛感する。

 

「恨の介」のあらすじそのものはこれから読む方の楽しみのためにここでは控えるが、面白かったことを記録しておきたい。



 ところで先日から「伊勢物語」と「仁勢物語」を比較して読んだのは去年(2010年)だと書き込んでいたが、一昨年(2009年)だったようだ。

 かなり好きだった「竹斎」は昨年読んでいたことに気づく。

 年月がたつのは早い。

 なんとか今年は去年以上に充実の年にしたい。





 おつきあい下さいまして、ありがとうございました。

 感謝しています。

 これからもよろしく御外申し上げます。




 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする