「夕焼け小焼けの赤トンボ~♪」 なんて童謡が似合う季節になって来ましたね。
歌のもの悲しい雰囲気からすると、この赤トンボってアキアカネなんでしょうか?
そのあたりは作詞をした三木露風先生に聞いてみないと解りませんが、そもそも赤トンボとはどんなトンボを言うのでしょう?
成熟すると赤くなるトンボのこと…、と思っている人が多いと思いますが、実はちょっと違うんです。
赤トンボ、いわゆるアカネ族の中には成熟しても赤くならないトンボもいますし(ナニワトンボ等)、逆に真っ赤になるのにアカネ族ではないものもいます。
後者の代表が、世界最小のハッチョウトンボや、雄の成熟個体が全身真っ赤になるショウジョウトンボ等が上げられます。
まずはアキアカネの雌から
雌は成熟しても腹部上面が赤くならない個体もいます。 EOS7D + EF70-300mm F4-5.6L ISO200 1/400 F6.3
ナツアカネの雌と比べてみてください。
殆ど同じですね。(^^;)
曼珠沙華にとまってくれたので、アキアカネのほうが雰囲気だったのに…。(なんて贅沢言っちゃいけませんね。)
違いは胸部の黒い線の形なんですが、解りやすいホバリングの写真を見てください。
三本線の真ん中、上部が平らになっているのがこちらナツアカネで、一枚目のアキアカネは尖っています。 ISO400 1/1000 F5.6
雄の成熟個体のほうは、もっと解りやすいと思います。
アキアカネの雄は成熟しても、ほとんど腹部しか赤くなりません。
それに対してナツアカネの雄は頭部までハッキリと赤くなります。
(アカネ族に含まれるトンボは18種類と言われていますが、そのうち3種類は赤くなりません。)
今回群馬で撮ったアカネ族はこれ以外に3種類でした。
東京でもこの季節によく見る小型のマユタテアカネです。
丁度ハート型になって交尾中でした。(^^)
ネキトンボです。
おそらく翅の付け根が黄色いので、この名前が付いたんでしょうね。
翅端の褐色斑が特徴のリスアカネ(雄)です。
この翅端に褐色斑を持つトンボは、他にもノシメトンボ、コノシメトンボ、(前の写真の)マユタテアカネの雌(褐色斑の無い個体もいますが)、全部で4種類です。
今回の撮影にマクロ用としてEF24-70mm F4L を持っていったので、このリスアカネで複眼撮影のテストをしてみました。
ところが2枚程テストでシャッターを切った後、私のミスで逃げられてしまい、目一杯接近した絵は撮れませんでした。(-_-;)
とりあえず大きめにトリミングして誤魔化します。(^^;)
EOS7D + EF24-70mm F4L + スピードライト270EXⅡ ISO400 1/250 F8
群馬シリーズは後2回分残っていますが、次回はお休みして別ネタになるかも知れません。