「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

ご挨拶

2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。

介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。

今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。

タティング

タティングは↓こちらに 写真をアップしていくことにしました。
お暇が出来たらのぞいてやって下さい。
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「認知症の介護のために知っておきたい大切なこと」

2006-09-09 | ●介護録(~2015.2月)
認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門

筒井書房

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図書館で借りました。これは翻訳本です。著者はイギリスの先生。

文体がとても優しい。これは翻訳者の個性なのでしょうか?
平易な文章でわかりやすく、あたたか~い感じ。

で、内容はどうなのか…
介護者の心理をとてもよく分かっている。
でも、視点は「被介護者を中心にしたケア」で、認知症者を一人の人間として受け入れようという姿勢。介護者としては「それはとてもよく分かるのたけど…」という側面も多々ある。
しかし、確かに、そのように対応していけば、問題行動の軽減もあるだろうと納得もする。(個人的なことをいうなら今は読めるけど、介護初期だったらより落ち込んだかも。)

そんな感じでした。

興味深い記述もあったので、これから何度かに分けて書いてみようかな~と思います。

「パーソンセンタードケア」というのは、「その人(認知症者本人)を中心とした介護」という意味。
各章に、時々「家族介護者へ」と「ケアワーカーヘ」という見出しがあり、二つの立場にわけて書かれているのも初めて見る形。

まず、前書きで家族介護者に向けて書かれた部分を引用します。
…なんでこんなに私の心が分かるの~?…と思う部分でした。


―<もしあなたが家族介護者なら、これまでの人生のなかで今がいちばん困難で動揺し、消耗する時期かもしれません。現実的な仕事、それも大いに忍耐と技を必要とする仕事をかかえているのですから。日々の日課をこなしながらも、変化していくことに対応し続けなければいけないのですから、今以上の支援を必要とする気持ちもわかりますし、おそらく自分が直面していることを理解してくれる人がいないと感じていることでしょう。あなたと、あなたが介護する人との関係は、今では以前とは違うものになりましたし、これからもまた変わっていくでしょう。もしかしたら、あなたは昔を振り返ってすべてが穏やかだった日々を懐かしみ、それでいてそんな日々はもう戻らないと気づいているかもしれません。こんなにも多くを与えているのにあまりにも見返りが少ないと感じる日々もあるでしょう。大事な意志決定をしなければいけないのに、ときには何が正しいのかわからないこともあるでしょう。これらのすべてに直面しながら、それでもあなたは最善をつくそうとしているのです。>―