2014/08/01
「遥かなる君の恋ひしも大海の闇の奥より遠鳴すれば(『踏絵』-1/10)」
「【訳】手の届かないようなあなたを恋していてもついていけません。大海の闇の奥の方から遠鳴りが聞こえるから()」
「櫂さんの『四季』で白蓮とりあげて十首を今日から見ていくらしい()」
「連ドラで仲間由紀恵の蓮子さん興味持たれて話題になれる
(蓮子さんは、柳原白蓮がモデル。『白蓮れんれん』が放送前の16万部から、51万部のベストセラーになっている)」
「白蓮は例えば今日は新聞の三つの箇所に名前出でくる(テレビで特集、読売新聞のトピック欄、四季の歌)」
「『踏絵』にて行き場のない情念をほとばせたるも歌風は変わる(後半生の歌がよいとのこと)」
「誰か似る鳴けようたへとあやさるる緋房の籠の美しき鳥(1)」
「踏絵もてためさるる日の来しごとも歌反古いだき立てる火の前(2)」
「持ちいでし一つの包それひとつその家すべての財にてありき(3)」
「英霊の生きてかへるがありといふ子の骨壺よ振れば音する(4)」
「そこひなき闇にかがやく星のごとわれの命をわがうちに見つ(5)」
「わたつ海の沖に火ももゆる火の国にわれあり誰そや思はれ人は(6)」
「君ゆけばゆきし淋しさ君あればある淋しさに追はるるこころ(7)」
「思いきや月も流転のかげぞかしわがこしかたに何をなげかむ(8)」
「傍らに吾子といふもの眠らせて女子の幸を知りそめぬわれ(9)」