そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

柳原白蓮-3

2014年08月11日 | 日めくり帖

2014/08/11


「草むらの虫に等しき恋すやとわが世の人のくちさがなさよ(6/10)」

「サロンにて遊戯恋愛する人の歌を人々非難をせしに()」

「非難とは露骨なもので『犬猫に劣る』というを虫に置き換え()」

「冷ややかに枯木の如き偽りを人の道としいふべしやなほ(7/10)」

「いかなるか枯木の如き偽りは生木の如き真はありか()」

「幾億の生命の末に生まれたる二つの心そと並びけり(8/10)」

「当事者を大きな目を持ち眺めるは白蓮割に冷ややかなりし()」

「月に吸はれ潮に満干の思ひとやかのわたつみのひさしかる恋(9/10)」

「月と潮恋するゆえに満ち欠けるなんと大きな発想なるか()」

「苔むせる墓の一つは幾世へしわがそのかみのわれにてありき(10/10)」

「その墓標だいぶ古くも生れる前のわたしの墓と白蓮はいう()」

「白蓮はすてたき己の運命に別れを言える歌でありしか()」

「華族とか令嬢とかの呪縛から解放されし宮崎により()」



 

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