2015/12/15
「行く秋にしがみつきたる木の葉哉(子規)」
「ありますねぇこの光景の表現はさすが子規なりくる冬思う()」
「冬近し今年は髭を蓄えし(子規)」
「成り行きで髭蓄えて時が来て防寒思う子規の姿か()」
「いや違う秋のうちから髭はやし準備終えたり冬来る前に()」
「渋柿や古寺多き奈良の町(子規)」
「渋柿を甘い柿にと変えたなら侘しさがなく一句は変わる()」
「山野辺や柿食いながら歩きたり()」
「蛇足だが古都の奈良には柿多し名物なるか吊るした柿は()」「()」
「取りに来る鐘つき料や暮れの秋(子規)」
「今ならば表示はありし鐘つきの見て撞かないと思う旅行者()」
「詠嘆が鐘つき料にあることは子規もあきれて暮れを思えり()」
「秋の雨荷物ぬらすな風引くな()」
「なんかこう流行り言葉のごとくありコピーライターさせたし子規に()」
「秋雨はただ寒いだけ濡れるのに何もいいことないと言うのか()」
「松茸はにくし茶茸は可愛らし(子規)」
「松茸をにくしと言える本心はどこにあるのか子規に聞きたし()」
「いろいろな茸はあれど茶茸とはわれは知らずも今もあるのか()」
「ツクツクボーシツクツクボーシバカリナリ()」
「都々逸の韻踏みたるかツクツクはよほどうるさく鳴く歳なるか
(今年は蝉も虫も鳴くのが弱かった)」
2015/12/15
「渋柿は馬鹿の薬になるまいか(子規)」
「昔から馬鹿の薬はないと言う渋柿ならば効くかも知れず()」
「弟子である露月をからかう句であるが彼は渋柿食わされたのか()」
「桃太郎は桃金太郎は何からぞ(子規)」
「定型にはずれし句なり名句とは言えなくリズム少し悪けり()」
「正解は飴だと言わせる子規なのかあれこれ思うおかしさありき()」
「知っとるけ金太郎さんは誰の子か何で熊とは友達なのか()」
「琵琶聴くや芋をくうたる顔もせず(子規)」
「何食えば琵琶を聞くには似合える渋茶を飲んで聞くのがいいか()」
「何食えば琵琶演奏会に似合えるか()」