2023/03/24
「ペタンクは五人でやるも大石さん気分すぐれず途中で抜ける[先週の金曜に大腸ポリープ切除][]」
「荒木さん送ったあとで北町に行ってテグスを購入したり[眼鏡のチェーンの補修][]」
「君を愛したふかさがふっと消えるとき路上に美しきバスが近付く[田中雅子][]」
「こだわりが消えてふっと楽になる近づくバスで旅したい気持ちに[][]」
「君愛す募りにつのる片恋の思いがふっと消えるとき雲雀がたかく囀ずりあがる[][]」
「私より後に生まれて先に行くこの人のバスは猫バスのよう[二十年の年の片想い][]」
「揃えたる靴底に溜まるさびしさを告げたき人は月ほど遠い[田中雅子][]」
「ぼんやりと歩いて悩むときわが淋しさは揃えた靴の爪先にある[淋しさが靴の先に溜まる][]」
「半分は死にながら聞いた声低き葉群が夜半にそよぐ[田中雅子][]」
「花の下を歩いたときのなぞなぞの答えを君は今も言わない[竹内亮][]」
「キッチンで知らない歌を口ずさみ君は螺旋のパスタを茹でる[竹内亮][]」
「中央線隣のきみはかばんから小さい牛乳パック出し飲む[竹内亮][]」
「川べりに花火が消えてゆくときに君がつぶやく星座の名前[竹内亮][]」
「この道はわずか匂うこと君に言われて初めて知った[竹内亮][]」
「穂村さん君・道・私を読みとける竹内亮の謎の世界を[竹内亮][]」
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