2023/03/23
「Wingのペタンク雨で行けぬなりしあわせの村行きたかったが[][]」
「がちゃぽんの短歌入力終わりたり節季の切れ目四月三日よ[][]」
「四月から短歌の叙情追求し名歌読みたしわたし的なる[][]」
「闇を脱ぐ闇姫を見に行くイタチおいで私はこんなに裸[高柳蕗子][]」
「『闇を脱ぐ闇姫』なるは謎である裸は多分白か透明[][]」
「ふせられた帽子の闇に蝶たちば互いの翅でぼろぼろになる[高柳蕗子][]」
「帽子にて蝶やトンボを捕りました帽子の闇は確かにあった[][]」
「出るたびにちがった男友だちを見せてははしゃぐ母の幽霊[高柳蕗子][]」
「自転車で『不幸』をさがしにゆく少年日は暮れてどの道もわが家へ[高柳蕗子][]」
「つけてくる運命の鰐に向きなおれ私を愛しはじめたあなた[高柳蕗子][]」
「海老のように蟹のように老婆たち四つ葉ばかりの野にたどりつく[高柳蕗子][]」
「高柳彼女の歌はおもしろいしかし核コアはあるかわからず[][]」
「腹ばひになりて朱の墨すりしころ七面鳥に泡雪はありし[斎藤茂吉][]」
「茂吉さん赤の鮮烈イメージが新鮮であるやっぱりうまい[][]」
「めん鶏ら砂あび居たれひつそりと剃刀研人は過ぎ行きにけり[斎藤茂吉][]」
「たたかひは上海に起こり居たりけり鳳仙花紅く散りゐたりけり[斎藤茂吉][]」
「鳳仙花白いと勝手に思いしが茂吉のそれは赤を描けり[][]」
「朱の硯洗はむとしてまなことづわが墓建てらるる日も雪か[斎藤茂吉][]」
「現身のわが血脈のやや細り墓地にしんしんと雪つもる見ゆ[斎藤茂吉][]」
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