2018/09/08
「配役は前・後のシテがいてアイとワキとがいる阿漕(前シテ老漁師、後シテ阿漕の霊、アイ浦人ワキ旅人)」
「西行の歌にあるとふ阿漕だが人間の業・罪深さ舞う()」
「伊勢の海阿漕か浦に引く網も度重なれば顕れにけり(西行)」
「旅人が阿漕が浦にさしかかり魚をとれる漁師に会える()」
「旅人の漁師に謂れ尋ねれば奉納のため禁漁区だと()」
「阿漕なる漁師が毎夜魚とりばれて捕まり殺されたると()」
「なにいわん実はわたしがその阿漕明かして夜の海に消えたり()」
「浦人は阿漕のことを旅人にはなし勧める彼への回向()」
「回向せば阿漕の霊が現れて密漁のこと執着を舞う()」
「そのために地獄で責め苦受けおりて救いを求め消え失せにけり()」
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