がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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リテイク版、懐機

2021年08月28日 | ・琉球史散策/グスク時代

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
懐機(かいき)。

 

久米村の華人(出身地・生没年不明)。
尚巴志の参謀的な存在として政治・外交を担い、
尚巴志の死後も第一尚氏王統を支えた人物。
王茂の跡を継ぎ、琉球のナンバー2とも言える国相(王相)の地位に就く。

琉球の諸葛亮、でおなじみの懐機です。
まだ久米村でもまだ駆け出しの、
若き尚巴志とタッグを組み始めた頃のイメージです。

彼の生涯を見ると業績がすごすぎて、
なのにその人物は謎すぎて、
さらに彼の息子か!?と思える人物(※)はいたりして、
とにかくミステリアスで興味の尽きない人物の一人です。

彼が主人公にした小説があってもいいくらい。

基本、感情の起伏を表に出さない人
(かといって無表情というわけではない)
というようなイメージがあります。

 

キラキラ版でもそうでした→

 

アイテムは朱漆加工のクバ扇。

 

 

(※)
彼の息子かと思われる「懐徳」は
『琉球戦国キャラクター図鑑』の
予約特典用にキャラ化しました。


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リテイク版・尚徳

2021年08月21日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
尚徳(しょうとく)/1441~1469年

第一尚氏王統最後の王(第7代)。
尚泰久の三男で、百十踏揚の異母きょうだい。
若干21歳で王となる。

喜界島遠征に自ら出陣するなど血気盛んだった。
積極的な外交など人並外れた才能があったが、
ワンマンであったが故に重臣の金丸と対立。

29歳で謎の急死。
直後にクーデターが勃発する。

 

 

尚徳です。

イメージは当初から一貫して、正装で好戦的。

前回と同じように袖結(紐)で描いていましたが
蟒匏を改めて調べてみたら
広袖ではなかったので、袖結は無理だろうと没に。

袖を直接結ぶのはできたかもしれないけど
蟒匏の1番の特徴である刺繍が隠れてしまうので
袖結無しのそのままで弓を構えさせました。

 

 

蟒匏、柄描くの頑張りました!

「蟒(うわばみ)」とは大蛇のこと。

どう見ても龍なんですが、
明確に言えば龍ではないんですねー。

ただ、蟒と龍の、デザイン上の違いが明確にあるのかは…不明。

少なくとも、「蟒匏」の刺繍では
角も腕も髭もあったので、
龍と全く同じにしか見えませんでした(^^;)

 

 

正史では暴君と名高い尚徳ですが、
単なる暴君ではなく、
才能と教養は高かった(故にオレサマワンマンにもなったか)
ということは抑えておきたい。

詳しくはキラキラゆんたくマンガでどうぞ→  


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リテイク版・渓隠

2021年08月16日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
渓隠(けいいん)。

禅僧。
当時琉球最大の寺院だった天界寺の初代住職。
尚泰久王は仏教に帰依し多くの梵鐘をかけたが、それらの多くを手掛けた。
最も有名なものが万国津梁の鐘。
尚泰久王の心の師であった。

 

渓隠や天界寺については
以前まとめているのでどうぞ→   


ツイッターで先にUPしたとき、
「この顔、あの人に似てない?」
って言われないか心配してましたが
言われなかったのでよかったです(笑)
(いや、ひそかに思ってた人はいるかもしれないけど…)


鋭い感じの顔つきは
リテイク版では芥隠に譲ったので、
渓隠は敢えてニュートラルに。

それ以外は大きな変更は特にありません。


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リテイク版・大城賢雄

2021年08月08日 | ・琉球史散策/第一尚氏


琉球戦国列伝リテイクシリーズ
時代をすこし過去に戻して、
大城賢雄(うふぐしくけんゆう)/1400年代~1469?

 

尚泰久の王子時代からの部下。

その優れた体格と武勇から「鬼大城」と呼ばれた武将。

百十踏揚が勝連の阿麻和利に嫁いだ際に
ボディーガードとして付き従う。
阿麻和利の首里攻めに気づいた賢雄は
百十踏揚をつれ勝連を脱出。

尚泰久王から阿麻和利討伐の王府軍大将に命じられ、
阿麻和利を討つ。

その後、百十踏揚を娶り越来グスクの按司となるが、
1469年の第二尚氏クーデターの際、
新王府軍に攻められ自害したと伝わる。

 

はい。

私が1番好きな人です。
LOVEです。

↑経歴をざっと紹介しましたが
これだけでは収まり切れないくらい
数々の裏話・逸話があって興味の尽きない男です。

琉球史でこれほどキャラの立っているやつは
他にはなかなかいないと思っています。

 

私にとっての賢雄ビジュアルは
デカイ、髭濃い、目大きい、寡黙、生真面目。

最初の出会いだった『肝高の阿麻和利』が
当時は割とそんな感じだったのです。
(その時々によって、クールな美青年キャラだったりもする)

決してがさつではないけど、
「THE漢」みたいなね。

 

イラストは基本そのままで、大きな変化はなし。

カタカシラ(おだんごは向こう側なので見えないけど)
袖結(紐)
腹巻(鎧)
着物2段裾上げ
はだし。

阿麻和利討伐総大将よりも前の
身軽な装備。

前回メイン武器だった長刀は、兼光(日本刀)へ。


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リテイク版・赤犬子

2021年07月31日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
赤犬子(あかいんこ)。

 

尚真王代(1477~1527)に活躍。

オモロ(神歌)の歌い手で、歌三線の始祖ともいわれる。

沖縄各地をはじめ、
1501年に完成した王陵・玉陵や、
1522年に仲宗根豊見親が尚真王に献上した治金丸についても
謳っており、
「おもろさうし(一巻)」にまとめられている。

また、不思議な力(霊力)を使っている伝承もあり、
謎の多い人物である。

 

 

私とアカインコの出会いは、
たぶん現代版組踊「翔べ!尚巴志」(現:現代版組踊「鬼鷲」)の初演。

ストーリーテーラーとして登場した彼の印象は
素朴で親しみのある好青年。

その舞台の影響や、
「吟遊詩人」や「旅芸人」と説明されることもあって、
当初からキラキラしたイメージがありました。
みつあみとかね。
ジプシーとか、FFⅣのギルバートとか、そういう感じ(笑)

 

なのでこれまで割とそういうキラキラキャラ寄りで
ずっと描いてきたわけですが、
(髭キャラで描いたことない)

アカインコを調べれば調べるほど、

悪く言えばうさんくさい
良く言えばミステリアス

だなぁ…と…。

タンチャー(短気)だし、
呪いもするし。

 

とりあえず、
ただのきれいな優等生キャラではないだろうな
とはずっと思っていたので、

リテイク版では

得体の知れないおじさん風

に。

 

ざんばら髪にくたびれた野良着のまま、
装飾品も一切排除です。

 

 

本人も見た目は一切気にしないタイプ。
性格の癖も強いんだけど
「芸・技」は唯一無二の本物。

祝いの席や王の前にでるときは、
周りの人が身支度を整えてあげる。

そうすると…
おっとびっくり、別人のように大変身!?

的な裏設定です(笑)



 

なお、
野良着の感じと、腰に掛けてる水筒は
宮古島市総合博物館で見た写真を参考に
させてもらいました。


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リテイク版・仲宗根豊見親

2021年07月25日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
仲宗根豊見親(なかそねとぅゆみや)。

 

宮古島の首長。
1500年、首里王府軍と共に石垣島のオヤケアカハチを倒した後、
与那国島も攻める(その際は女傑サンアイイソバの反撃で失敗)。
22年後、2度目の遠征で与那国の新首長・鬼虎を滅ぼし、
先島の天下を握る。
同年、に自分の刀(治金丸)を尚真王に献上。
尚家の宝刀の1つとして現在に残る。

 

多良間の八月踊りに仲宗根豊見親の演目があるので
その衣装で描かれることが多い彼ですが、
リテイク版は芸能仕様である組踊衣装は採用しない方針なので
(阿麻和利もそうするつもり)
八圧踊り感はゼロ。
敢えて言うなら、髭のみ…かな。
(でも晩年設定なのでグレイヘア~に)


前作のように本島よりも南島なので
涼しげに白の単衣で描いていましたが
李朝実録の目撃証言記録では

(”衣服は多良間島と同じで”)苧布を用いて藍で染め…

とあるのに後から気づいて、
藍色にチェンジ。

柄は宮古上布の主な図柄の中から
「ティーイディ・ツカ・ジュームンズ(手の出た 舛 十文字)」
を選びました。

 

手にするのは治金丸。
尚真王に献上する前設定なので
簪は普通の蓮形しています。
(治金丸献上後に、鳳凰の金簪が与えられるので)

 

先島の髪型は首里とは違うようですが、
仲宗根は首里との結びつきを強めたので
敢えて首里のスタイルで。
(耳横カタカシラでもよかったかもしれない)

 

でももう少し宮古島感を出したいな~と思ったので
鳥さんと共演してもらいました。

鳥は現在は絶滅しているという
ミヤコショウビン。

カラフルな羽が亜熱帯を感じさせます。

でも、仲宗根が刀に手をかけてるので
この直後に斬られそうな
ミヤコショウビンになってしまいました😨


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リテイク版・オヤケアカハチ

2021年07月17日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
オヤケアカハチ。

 

石垣島の首長(波照間島出身)。

首里王府に従うことを拒み、首里への貢ぎ物を停止。
反対意見の島内の勢力を制圧し、
八重山の完全独立や、宮古島への勢力拡大も目指した。

危機感を感じた宮古島の仲宗根豊見親の求めに応じ、
尚真王は王府軍を派遣。

1500年、
アカハチは奮闘するも、ついに力尽きて滅びた。

 

 

前回は石垣島に建っているアカハチ象(銅像)に
寄せたビジュアルにしていたのですが、
いくら離島とはいえ王府軍を迎え撃つ大将が野良着っていうのはどうよ…
とずっと気になっていたので、
リテイク版では鎧着用に。

しかし、
沖縄本島(王府軍)と差を出すために
「韋包(かわつづみ)」という鎧にしました。

いろんな鎧の小札(パーツ)をつなぎ合わせて修理したのを、
ちぐはぐ感を隠すために上から皮を張った鎧です。

つまり、リサイクル品(B級品)。

 

確か石垣島では鎧の遺物は見つかってないのですが、
アカハチが独自ルートで手に入れたという
仮の設定です。

 

素肌に直接着ているのはちょっと痛そうですが…
実際にそういう着方をしてる室町時代の絵図なんかもあるので
そちらを採用。
(上だけでなく下も履いてない例もあったんだけど、
さすがにそれは…ね…(^^;))


THEワイルド★アカハチです。

 

 

髪型や装飾については
当時の目撃証言録『朝鮮王朝実録』より。

 

朝鮮の漂流者が保護され、
首里に向かうために先島の島々を移動し、
各島の様子が書かれているの貴重な記録。

とはいえ、「石垣島」については書かれていないのですが、
アカハチの出身地「波照間島」の記述があり(→”大概与那国と同じ”)
そちらの一部を参考に。

すなわち、

耳には青い玉(ビーズ)のピアス(垂らす系)。
髪は苧縄でしばって、まげて、たたんで、髻をうなじのあたりに作る。
玉をつなげた首飾りを3、4巡りさせて1尺ばかり垂らしている

実際にどのようなデザインなのかは
この情報だけでは想像するしかないのですが
ザンバラ髪やポニーテールやカタカシラではなく、
このような髪型にしてみました。

首飾りは実際に石垣島から出土しているビーズと
サメの歯を参考にしました。

 

顔だちは
眉と目の間を詰めて、掘り深めに。

手足の毛もマストです。
(胸毛、脇毛は自主規制♡)


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リテイク版・尚真

2021年07月11日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
尚真(しょうしん)。

 

第二尚氏第3代の王。
父は尚円(金丸)、母はオギヤカ。

父・尚円の死後、母の画策によって(とする見方が強い)、
叔父の尚宣威(第二代王)から王位を譲られて
12歳で王位に就く。

在位は歴代最長の50年。
様々な政策で王国の基盤を固め、
琉球の黄金時代を築いた。

 

 

やはり尚真は少年時代で描きたくなります。

今回は、朝鮮王朝実録にある「オギヤカの行列」目撃談にある
尚真の描写をビジュアル化しました。

 

・年十余歳

・貌甚だ美なり

・髪は後ろに垂らし、あまず

・紅あやぎぬの衣を着て

・帯を束ぬ

 

ちらっと出会っただけの朝鮮人に
「甚だ美なり」と言わせるほどのお顔とは
気になりますね♪

生粋のモテ男金丸と、
その金丸を最終的に射止めたオギヤカの血を引いているのですから
それはそれはイケメンだったことでしょう。

実際、御後絵を見ても整った感じですものね。
(金丸よりも…)

 

紅衣の詳細は分からないのですが
皮弁服ではないので
尚家継承の「紺地龍丸模様緞子唐御衣裳」と
「黄組物御紐」を(近世)を
参照しました。

赤地にして、
模様は古琉球なので龍ではなく鳳凰に。

紐はそのままです。


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リテイク版・金丸

2021年07月03日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
金丸(かなまる)。

 

どういう人かまとめると…

 

伊是名島の農民

島を脱出して沖縄本島を放浪

王子(尚泰久)に見いだされ仕える

王子が国王になる

王府の役人としてどんどん出世

役人を引退

クーデター

周りから国王に推挙

王位に就く(第二尚氏)

 

という人です。

 

非凡さを表すために
私の金丸は左利き設定♡

 

女性遍歴も多きモテモテの美青年
というのは今回はあまり前面に出さずに、
役人時代の金丸を。

 

服飾作画については
実はこれが今までで1番苦労しました

 

今に見ることができる琉装の着物とは違う、
古琉球らしいゆったりとした着物感を出すために
襟の開き具合とか、
袖の長さとか、
帯とのバランスとか、
全体のシルエットとか、
描いたり消したりの繰り返しで…

 

1回完成させて、もう一度まるまる描き直したり。
よし今度こそ完成!となってから、大きな路線変更があったり。
(なので金丸は完成しているデータがほかに2体あります)

今回ひとまず「完成」にしてアップしましたが、
もしかしたら1か月後、2か月後に見たら
また直したくなってたりして…(^^;)

 

ハチマチは、現在見ることができるような箱型被り物ではなく
当時は1枚の布をぐるぐる巻きつけたターバン形式。

ここでは琉球に漂流した朝鮮人の目撃記録の、

 

「男女頂辺に椎髻し、帛(きぬ)を以て之をつつむ
…(中略)…その守令、
班染の繪を用て髻をつつみ白細苧布の衣を着し、
紅染の帛を帯ぶ」

 

から取って、カタカシラは耳横ではなく、
ハチマチの中(頂辺)ということにしています。

…アングル的に見えないけどね。

 

そしてターバンは織ではなく染。
その色や模様は不明だけど
高官である黄冠をベースに。

 

そして衣は白に赤い帯。

 

オーソドックスな王府役人の黒朝衣を
白(きなり系)にするだけで
印象がガラリとかわりました。

これまで下っ端役人に白系を着させるのは
ドラマ『テンペスト』『尚巴志』をなどにあったのですが、
守令(=朝鮮王朝の地方官のこと)という
そこそこ高い地位の役人に着させているビジュアルは
無かった…はず!(部屋着・寝間着・下着・葬儀とかは別として)

 

いかがでしょうか?

 

 

 

<オマケ>

 

ところで、この証言記述の「男女」っていうの
気になりません?

男子はいいとして、
女子もターバンをしていた…!?

もしかして、この女子というのはノロさんで、
「帛(きぬ)を以て之をつつむ」というのは

ノロさんがしている白ハチマキなのかもしれません。

この一文の後ろの記述には
「婦人…皆白苧布の衫、白苧布の裳を着る。或いは白苧布の長衣を期す…」
とあり、白装束なのがわかります。

朝鮮の証言者らは
ノロさんたちの拝み巡礼を目撃したのかもしれませんね。


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リテイク版・オギヤカ

2021年06月26日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
オギヤカ。

第二尚氏の始祖である尚円(金丸)の妻であり、
尚真王の母。

尚円王の死後、幼い我が子(尚真)を王位につけるために画策。
尚真が王位についた後はその背後にあって「女王」の如く権力を振るった
…とみられている女性。
 
キツめの表情の「悪女」として描かれることが多いオギヤカですが、
稀代のモテ男・金丸を射止めた女性なので
意思の強いかっこいい美人という感じで。
 
 
 
今回は琉球の身分の高い女性が外出の際にしていたという
「被衣」を採用。
 
着物を頭からかぶるあれです。
 
この風習は18世紀頃にはすたれますが、
婚礼衣装にその名残が見られます。
 
 
それからウシンチー。
琉球の女性は「帯」を締めません(ひもはあり)。
歩くとき、裾を引きずらない・汚さないように
表着の身丈をたぐって、下着の腰ひもに押し入れます。
この着方がウシンチー。
これは今でも琉装に見られますね。
 
 
本来は表衣を被衣に使う…のかもしれないけど
今回は『琉球服飾史(嘉数津子著/1960)』内の
復元写真(国際婦人クラブファッションショー)を参考に、
ウシンチー+被衣にしてみました。
 
 
表衣の柄は「現存する最古の紅型」とも言われている
「菊花繋文絹地型付胴衣裂地」を参照。
ちょうど尚円王の時代のものだと言われています。
 
「最古の紅型」と言われていますが。
紅型の最大の特徴である(と私は思っている)隈取は見当たらず。
なので、あえて隈取を入れず、
「紅型スタイルが確立される前」の感じにこだわってみました♪
 
 
草履は身分に応じて素材や厚みが違いました。
上級MAXは三重の竹皮草履。
 
絵では1ランク落として二重草履で。
 
 
簪は王族の金ではなく、士族ランクの銀。
 
 
そう、この絵は王妃になる前のオギヤカの想定です。
だって、王妃になってから、ましてや「女王」になってからは
外出は徒歩ではなく輿こしですから。→
(被衣なんていらないよね~^^;)

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