がじゅまるの樹の下で。

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佐慶グスク、レベルD

2013年07月02日 | ・琉球歴史/文化風景

昨日のタイムス別冊「今も昔も宝島」に掲載された
難易度別グスクマップ、レベルDの佐慶グスク(糸満市)です。

ワタシがコレまで行ったグスクの中で
1番「埋もれた」感のあるグスクということでリストに上がりました。

※掲載された難易度別の色分けはあくまでも参考程度に。
厳密に言うと、レベル分けの境目は曖昧でDに近いCとかもあります。
Bでも時期によっては草が茂っててCに近かったりもします。

上里・山城グスクもホントは案内板が一切無いのでDなんですが
でもグスクの状況(状態)から見るとDではないので敢えてCに入れました。
(案内板がないのは自治体の問題もあるし。南城市だったら確実に案内板たってるはず)

まんず、入口が見つからずウロウロ…。

諦めて帰ろうとしたときに、発見しました。
ちょうどあたり一面が草に覆われていて隠れてました。

草を掻き分けいざ潜入!

っつても、こんな状態。

當眞嗣一氏の縄張り図を参考に全体像を把握しようにも
草木が覆いに覆っていて厳しい状態

結局それらしい石垣や仕切りも「これのことかなぁ?」という感じで
ぼんやりとしか把握できませんでした

『琉球グスク研究』(當眞嗣一著 P393)によると

城壁のほとんどが崩壊を免れ、当時の姿をよく留めていて保存状態がいい

馬面(※攻撃のための石垣の張り出し)、武者走りなど
小規模ながら戦城のための優れた構造になっている

らしいのですが。

佐慶グスクは領地支配をしている按司が住んでいたグスクというより、
関所的性格(出城)のものらしいです。

本城はおそらく300m隣に位置する上里グスク

メインの本城と、周辺に点在する小さな、だけど本格的な構造をもったグスク群。
それらがセットになってエリア支配のために機能してたのでは、
とのことでした。

うーむ、THE戦国時代、ですなぁ。

佐慶グスクに入る手前にあった、
古いお墓に至る道。

 

撮影/2013.2


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