がじゅまるの樹の下で。

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棚原グスクと按司の妻

2016年05月05日 | ・琉球歴史/文化風景

 

前記事に関連して、
西原町の棚原グスクを。

約1年半前(冬)に訪問した時の写真です。

 

 

言い伝えによると、
安慶名グスクの安慶名大川按司の弟が
棚原按司となってこのグスクを築いたのだとか。

 

 

棚原按司の妻は絶世の美人だったそうな。

夫人の美しさに目を付けたのが
幸地グスクの幸地按司。

幸地按司は棚原按司を殺し、
夫人を奪おうと計画。

夫人はグスクを逃げ出すが
幸地按司は執拗に追いかけ
ついに捕まってしまう。

夫人はこのまま手籠めにされてなるものかと
舌をかみ切って自害したそうだ…。

 

参/「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)

 

 

まーた幸地按司かよ。

前記事の熱田子とはもしかしたら
別の人の可能性もあるけど、
同一人物だとする伝えもあるそうです。

(ちなみに津記武多按司の妻も
熱田子に抵抗して自害しています)

幸地グスクの領主、
印象悪すぎ…(^^;)
とりあえず、西原の3つのグスクの中では
幸地按司が1番力持ってたっぽいね。

 

 

主郭には拝所。

「棚原城之殿」と呼ばれるこの拝所には
歴代の棚原按司の霊が祭られているそうです。

 

 

茂みの奥には崩れた石積みのようなものが見えました。

 

 


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