鬼鷲ー琉球王尚巴志伝―
2019年2月11日(月・祝)
沖縄市民会館大ホール
年に一度の鬼鷲の舞台。
昼公演を観劇しました。
今年は念願のホール(しかも大!)公演!
沖縄市民会館は駐車場の心配もないし、無料だし、
舞台設備も座席もばっちりだし(トイレ(個室)は狭いけど!w)
懸念材料はなし。
今回は、
福島県南会津のチーム息吹と
鹿児島県伊佐のチームちむどんからの
メンバー数名も加えての舞台でした。
(パンフレットにも配役などの記名がなかったので、
この2チームのメンバーははピックアップして紹介してほしかったなー。
どれがどこの誰だか分からない…皆アンサンブルだったのかな?)
それから初の小学生の「チーム」加入!
特別出演として1人だけっていうのはあったけど
小1~6年生まで、しめて9名!
今回のベスト鬼鷲賞はこの小学生チームにあげたい…
特に1番小さい、とにかく小さい、
たぶん小1の女の子。
ナニコレ、かわいい!
かーわーいーいー!!
大地(陸)の舞ではもう、悶えましたね。
アンサンブルとしての出演だったんだけど、
びっくりなことに
他のメンバーとなんら見落とししない動き!
たどたどしくも一生懸命でかわいい…
とかじゃなくて、
中高生メンバーともばっちり揃ってるし
よく動くしキレもあるし
あんなに小さくなければ、
小学生って気づかないくらい。
しかも1シーン(1曲)だけじゃなくて、
何シーンにも登場。
これはもう…おみそれしました
チビ尚巴志君も小学生だったのかな?
うーん、やっぱりパンフレットに配役表記欲しいなぁ…。
鬼鷲メンバーの演技演舞のレベルの高さは昔からですが、
まさか新・小学生チームまでもとは…
とにかく驚かされました
+
そして今回は特別ゲストとして
宮沢和史さん、イクマあきらさんが登場!
(大城クラウディアさんがこれまで通り
音楽チームの歌姫として)
宮沢さんは生ナレーション(これまでは録音)、
そして1幕のラストに「シンカヌチャー」を平田さんと共演!
う~ん、久々のシンカヌチャー。
懐かしい…
イクマあきらさんは2幕の幕開けに
アコースティックダイナミック琉球で会場の空気感を変え、
バンドピットでも演奏&歌を。
(でも最後のダイナミック琉球はクラウディアさんでした)
大御所の生歌、生出演はさすが迫力、見ごたえありますね!
贅沢な演出でした
(ところで宮沢さんが着てた服、もしかしてトップスはSOU・SOU傾衣の風靡?
席が後方だったので確信ではないですが…キーヤンの柄のやつ。キニナル…)
+
今回は新キャラが登場!
その名も「我聞」
おもろと一緒に登場する
アカインコの弟子(付き人?)という立ち位置。
目が不自由な女の子という設定で
その分「聴く」ことにすぐれているというか
聴くことで善悪を見極められる、
感性が豊かというような感じ。
舞台上でもちらっと「真さん」が触れてたけど、
えーと…これのことかな?
【我聞(がもん)】
〘名〙 (私、すなわち仏弟子阿難が親しく仏から教えを聞いたの意) 仏語。
仏の直説であることの証として経の巻頭に置く語。
(コトバンクより)
彼女によって、なんかこう…
物語にもうひとつ深い意味が…できたようでしたが…
もうちょっと見て、咀嚼しないと書けないや
今後もレギュラー化される登場人物なら要注目です★
演者さんは実際に少しハンディキャップを抱えている子のようでしたが、
思いきりのある、堂々たる演技でした
+
舞台は全体的に、
細かいところで色々と変わってました。
我聞の登場でアカインコ一行のやり取りは全体的に再構成
…だけではなく、
鮫VS尚巴志の前にアカインコ一行がもう一度経緯を説明するとか、
(なにかの繋ぎのためだったのかな…?)
シンカヌチャー→カチャーシーからの
ストップモーションでの赤犬子からの休憩アナウンスとか
(面白い面白い♪イクマさんも平田さんもストップ(笑))
乙樽が野望を燃やす攀安知を戒め?…というか心配してたり
与那覇が尚巴志寄りだったり
(本部VS尚巴志になったときに与那覇が間に入る)
冊封のシーンで「キミテズリ」の声があったり(→宮沢さん!)
という感じで、色々と。
全部は書けません…。
(マミドーマって鬼鷲でもやってたっけ?記憶が他舞台と混ざる…(@_@;))
北山組の殺陣のシーンは音楽のテンポにあっててかっこよかったなぁ。
(百十の賢雄の最期もこういう感じでできたらな……)
攀安知の自害の後の
肝高の阿麻和利オマージュシーン。
今回は尚巴志ときよらが舞台はしに登場。
多くの血を流した北山戦を振り返り、
血を流さずに国をまとめるものはできないものか、
攀安知よ、おまえの死は無駄にしないぞ、
とつぶやく尚巴志。
攀安知への決意表明っていうのはいいですね。
血を流さずに国をまとめるものはできないものか
というフレーズは、
そのままそのあとの尚真への布石にも。
続いて、反対側にいたきよらが琉歌を口ずさむ。
おお…
短い追加ではありましたが
北山戦の後にちゃんと軸を尚巴志に戻してくれたのは嬉しい。
(個人的には、以前のように
身内の戦死→尚巴志にも痛みを味合わせると
血を流さずに…というセリフが
もっとリアリティが出てくると思う。
よって、あのシーンの復活希望!
となると、作戦会議や本部とのクールなやり取りも
若干変えないといけなくなるとは思いますが…
前はそことの兼ね合いはどんなんだったっけ…)
蛇足ですが、
尚巴志が攀安知に約束する…
と言えば、この史跡を思い出しますねぇ♪
物語の〆はこれまでと変わらず、
やはりアカインコと尚真が全部持って行ってしまうのですが、
我聞の存在意義のシーンが入っていて
何かもう一つ模索…というか
これまでとは違う何かを作ろうとしている感じはしました。
(前述したようにまだ咀嚼しきれてないので、
漠然とした印象止まりで
それがなんなのかは(まだ)ここでは書けないのですが…)
『翔べ!尚巴志』から数えて、
初演年度(2008年度)から数えて10年になりましたが
まだまだ模索しているのを感じる尚巴志の物語。
今後どうなっていくのか、
まだまだ見守っていこうかと思います。