がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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知念グスクのクーグスク

2019年09月20日 | ・琉球歴史/文化風景

 

南城市にある知念グスク

琉球七御嶽のひとつでもあり
(斎場御嶽とセット記述)
聖地巡礼である東御廻りのスポットでもあります。

 

 

そんな知念グスクですが、

実は大きく2つのエリア(郭)に分かれています。

現在整備されているミーグスク(新グスク)と、

更に1段高くなったところにある、藪に囲まれたクーグスク(古グスク)。

上の図で言うと、
黄色い部分がクーグスク。

(番号①がトップ写真の正門)

 

 

ミーグスクの内側から。

右側の藪部分がクーグスク。

 

そのクーグスクの内部散策記。

 

 

かろうじて道のようになっていて
進むことができました。

 

 

古い野面積みの石積み発見。

おそらく、
ミーグスクの正門横の石積みと
繋がっている石垣かと。

 

 

側には拝所がありました。

 

 

下から。

上部に野面積み。

図をみると、クーグスクエリアはもっと広く、
石積部分ももっとあるようです。

今回見たのは、
ミーグスク側に隣接したほんの一部分だけ。

クーグスク内をぐるっと巡らせた道らしきも線も見えるけど…あるのか?)

 

 

切石積みのミーグスクに対して、
古い野面積みだったり
「古グスク」との名前の通り、
ここが知念グスクの元々のエリアなのか。

元々クーグスクがあって、
そこから拡張されてのちの時代にミーグスクができたということか?

とも思ったけど、

當間嗣一先生は『琉球グスク研究(P328)』で
城の縄張りとして見た時に、
縄張りとしての機能、新古が隣接する石垣の関係、石積みの塁線などから、
クーグスク・ミーグスクは創建当初からひとつのグスクと見た方が自然
という見解を述べています。

 

撮影/2019.1



 


 

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