南城市にある知念グスク。
琉球七御嶽のひとつでもあり
(斎場御嶽とセット記述)
聖地巡礼である東御廻りのスポットでもあります。
そんな知念グスクですが、
実は大きく2つのエリア(郭)に分かれています。
現在整備されているミーグスク(新グスク)と、
更に1段高くなったところにある、藪に囲まれたクーグスク(古グスク)。
上の図で言うと、
黄色い部分がクーグスク。
(番号①がトップ写真の正門)
ミーグスクの内側から。
右側の藪部分がクーグスク。
そのクーグスクの内部散策記。
かろうじて道のようになっていて
進むことができました。
古い野面積みの石積み発見。
おそらく、
ミーグスクの正門横の石積みと
繋がっている石垣かと。
側には拝所がありました。
下から。
上部に野面積み。
図をみると、クーグスクエリアはもっと広く、
石積部分ももっとあるようです。
今回見たのは、
ミーグスク側に隣接したほんの一部分だけ。
(クーグスク内をぐるっと巡らせた道らしきも線も見えるけど…あるのか?)
切石積みのミーグスクに対して、
古い野面積みだったり
「古グスク」との名前の通り、
ここが知念グスクの元々のエリアなのか。
元々クーグスクがあって、
そこから拡張されてのちの時代にミーグスクができたということか?
とも思ったけど、
當間嗣一先生は『琉球グスク研究(P328)』で
城の縄張りとして見た時に、
縄張りとしての機能、新古が隣接する石垣の関係、石積みの塁線などから、
クーグスク・ミーグスクは創建当初からひとつのグスクと見た方が自然
という見解を述べています。
撮影/2019.1
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