感想:ファミコン探偵倶楽部 笑み男

2024-09-12 01:08:22 | ゲーム (Switch)





人生でいちばん好きなアドベンチャーゲームの35年ぶりの新作!!
生きてて良かった!!




地方の伝承にもとづいた1作目。
学園ホラーを題材にした2作目。

そこに続いて今回は「都市伝説」がテーマ!!




人気のないポンプ場で発見された少年の遺体。
首を絞められた跡とともに、その頭には奇妙な顔の描かれた紙袋が被せられていた。
泣いている女の子を殺して笑顔の紙袋を被せる謎の男『笑み男』。
その都市伝説が事件のカギだと推察し、捜査を開始する。






ゲームは昔ながらの「コマンド選択」タイプ。
レトロゲーマーとしては非常に馴染み深いゲーム性。

当時の容量の少なさを補うためにとにかくプレイヤーに考えさせる。
もしくはひたすらすべての選択肢をしらみつぶしさせる。
長い時間をかけてようやく先に進める「ストレスからの解放」が
アドベンチャーゲームの楽しさの肝だったのだが。

しかしそれはタイパが求められる今の時代には合致していなくて、
今作は実質的にはストレスなくストーリーを読ませることがメインのゲーム。
それでもコマンド選択タイプの操作感覚の気持ち良さと
正解を導いたときのリアクションの嬉しさもしっかり残せている。
このバランス感覚はリメイク版から変わらず。えらい。





ゲームは様々な人への聞き込みを繰り返すことで進行。
隠している事実に対するちょっとした違和感をプレイヤーに気付かせる演出と
わずかな聞き込みでも相手の人となりが見えてくる構成が実に上手い!





適当につけた名前が結構気に入ったので今後はこれでいこうと思うw





相変わらずクールでかっこいい空木先生と
相変わらずどこかで会ったことのあるカマダ警部w
最初から「これぞファミ探!!」というキャラをぶつけてくるのが嬉しいなぁ。







今回はあゆみちゃんを操作するパートもあって嬉しい。
メガネがあざとくて素敵!!







昭和っぽさを再現した美術も実にいい。
当時を舞台にする以上、ノスタルジーを描写しないと嘘になるもんな。





なんて思ってるところへ携帯電話!!
携帯はあらゆるミステリ作品の足を引っ張るアイテムだと思ってるけど、
現代の携帯ほど利便性が高くないのもポイント。






いい絵!!
ファミコン版の主人公は無色透明っぽい印象だったが
緒方恵美の主張強めな演技のおかげでキャラまで結構変わった気がするw






ミステリ好きからすると事件の真相は中盤くらいでなんとなく掴めたけれど、
クライマックスも前2作を踏襲しているかのような緊迫感で大変に満足できた。






声優もいいところを揃えてくれて嬉しい。
聞き込み捜査をするキャラはモブでも結構有名どころの声優だったりしてビビるw






「工事現場の人A」が銀河万丈って!!








……でも解決してない謎がたくさん残ってるよなあ?

なんて思っていたところからの追加シナリオ!!
もうここからはネタバレを避けるためにひとつも書けない!!


プロデューサーの坂本賀勇氏が発売前のインタビューで
「この作品の結末は賛否が分かれると思う」と述べていて、
制作側が賛否両論と言う場合はユーザー側からすると8割以上が「否」だよなーw
なんて思っていたのだが。

実際にここまでプレイして、ようやく言っていた意味が理解できた。
もはやこの段階までくると賛否などどうでもいいほど引き込まれて
翌日の仕事に影響が出るレベルで夜更かししてしまった。

全て終わったあと、「ああ、これは間違いなくファミコン探偵倶楽部だった!!」
と胸を張って言える作品。
ずっと望んでいたゲームにここまで完璧な形で立ち会える幸せ。



限定版の付属冊子を読むと、坂本さんはやはり相当大変な思いをして作った模様。

それでもここからさらなる続編に期待せざるをえない!!!
いけるいける!! いけますって!!






ちなみに先月の旅行で立ち寄った古本屋でファミ探のゲームブックを発見。
タイミング的に奇跡のような出会い!!




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