実は我が家にはテレビが一台だけなので、チャンネル権は主人が握っていて、その後が義母なので 私は本当に見たい番組だけを交渉して見ています。 もちろんもう一台買えば済む話なのですが、あえて買わないでおこうと決めました。 意志が弱い私は、テレビがあればだらだらと見てしまうと思うからです。 でも 最近お休みの日中は BSの旅番組が大好きで、時間がある時はずっと見ています。 世界中を船や鉄道、バスで旅をするというものが多く、自宅にいながら海外を回っている感じが味わえます。 このお正月(3日)も「エル・ムンド」(スペイン語で世界という意味だそうです)を午後から見ました。 この日は反響のよかった内容の再放送で、丸一日をかけて11本放映していました。 途中からでしたが、チャンネルをつけてから思わず見入ってしまいました。 その中で私の心に残った言葉がありました。 コラムニスト 中村孝則氏の「地中海クルーズ ラグジュアリーを極める旅」です。 中村氏のことは今回始めて知りましたが コラムニストとしてセレブ系の雑誌にコラムを書いていますし、フランス・シャンパーニュ騎士団シュバリエ(騎士爵位)の称号、大日本茶道学会の茶道教授、剣道においては錬士七段の腕前と火の打ち所のない方です。 容姿も日本人離れした、「パーティー」「社交界」という言葉にふさわしい方で、一年の大半を海外へ旅行しているという華やかな方です。 その方が 豪華客船、ラグジュアリーとなるとあまりにもぴったり過ぎて 違う世界の話のような気がして庶民にはちょっと入り込めない感じしますよね? でも、彼の言葉が今回何本か見た中で一番心に残りました。 残念ながら途中から見たのですが、ちょうど船を下りてイタリアのトスカーナ地方の小さなワイナリーを訪れるところでした。 そこのオーナーは数年前に独立して父や弟とワイナリーを始めました。 彼の志は、トスカーナ地方の昔のワインは非常に飲みやすい赤ワインが多かった、最近はアメリカのジャーナリストが高い評価をする濃いワインが主流となっているし、皆がそんなワインを造ろうとしている。 彼は昔ながらのワインを再現したかった・・・ということでした。 トスカーナ地方は スーパータスカン(スーパー・トスカーナ)と言ってワインの格付けに沿った造り方ではなく、自分達の造りたいワインを造ろうという思いで造られたワインが有名です。 中にはワインジャーナリストが高得点をつけて一躍有名になるワインもあります。 そしてそんなシンデレラワインを目指す生産者が多いのも事実です。 そうすると必然的に濃い、インパクトの強いワインになってしまうのです。 中村氏は彼のワインを飲んでこう表現しました。 「非常にエレガントでどこかセクシーさを感じる」と。 オーナー曰く「そう、エレガントなワインを造りたかったのでうれしい」と。 しかしながら、このワイナリーはまもなく閉鎖されるそうです。 やはり時代の波に乗らないと残れないのでしょうか? それを聞いた中村氏が 「伝える側である僕達の責任でもある」というニュアンスのことを言いました。 これが私の心に響きました。 伝える側というのは私自身でもあるからです。 伝えるのが簡単なジャーナリストの得点や評価のみが先行してしまいます。 もっと本質的なことをきちんと伝えなくてはいけないと、それが生産者とお客様をつなげることだと、改めて思いました。 中村氏のその言葉を聞いた時に、華やかなイメージのなかに非常に誠実な思いを感じることができました。 そして、新たな視点を彼を見ることができました。 中村氏が最後に 「ラグジュアリーとは?」の問いかけに答えた言葉は、 きちんと覚えていないので本当に大雑把なニュアンスですが、 子供の頃に感じていた時間の流れや 景色に浸れる時間、そういったものを時間に追われている大人になった自分が取り戻せることじゃないかと。 そのためにはゆっくり時間が流れる船旅がいいと。 ラグジュアリーというと どこかセレブで豪華なイメージを抱いてしまう私に、この言葉も新鮮でしたね。 ゆったり流れる時間を楽しむこと・・・これって究極の贅沢なのかもしれませんね! 船旅はなかなか難しいですが、せめて旅番組みて海外に行った気になって楽しみたいです。 もちろん、その地方のワインを飲みながらね! |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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