博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『神雕侠侶』その5

2006年05月21日 | 武侠ドラマ
(前回:その4

日本語版DVD版の発売日が決まったり、中国でサントラCDが発売になったりと色々と動きが出ているようですね。当初、中文版のVCDと日本語版DVD両方を買うつもりでいましたが、段々日本語版のDVDなんて買う金があったら他の作品の購入に回すか、それこそ『中日大辞典』搭載の電子辞書でも買った方がいいんじゃないかという気になってきました(^^;) 

要するに中文版VCDなんて手を出さずに半年後の日本語版DVDリリースまで待てば良かったわけですが、その半年が待てなかったんですよね。すんません……

で、VCD版第33~39話まで見ました。

全真教の本拠・重陽宮に乗り込んで夫婦の誓いを交わした楊過と小龍女。しかし楊過の体は情花の毒に蝕まれ、小龍女も郭芙の心ない行動により毒が体中にめぐり、明日をもしれない状態となる。そして舞台は再び絶情谷へ……

甄志丙(尹志平)の死に様が少し原作と違ってますね。原作では金輪法王の不意打ちから小龍女を身を挺して守り、更に小龍女の剣に刺されて瀕死の状態となり、その後、全真教の諸賢の目の前で小龍女の口から過去の悪行が暴露され、道士が構えていた長剣の山に身を躍らせて自害したというような描写になっていますが、ドラマの方では金輪法王の不意打ちと小龍女の剣によってそのまま死んでしまい、過去の悪行の暴露や自害のくだりが省略されてしまってます。この場面が甄志丙の最後の見せ場となるはずだったのに、すっ飛ばされてしまうとは哀れ……

ところで、今まで金庸小説中で一番のタチの悪い女は『天龍八部』の阿紫だと思ってましたが、郭芙が冰魄銀針を誤って小龍女に刺すシーンを見て考えが変わりました。自分のタチの悪さを自覚していない分、郭芙の方が数倍悪質です(^^;)

二度目の絶情谷では公孫止と裘千尺夫婦による激戦が繰り広げられます。夫は妻が自分の浮気相手を死に追いやったとなじり、妻はひたすら夫を攻撃するという地獄絵図が展開されますが、この辺りの因縁合戦はボーッと見てるだけでもお腹一杯になってきます。

次のパートではいよいよ成長した郭襄が登場し、襄陽大戦が繰り広げられるわけですが、どんなキャラクターになっているのか、あるいはどんな仕上がりになっているのか楽しみであります。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする