博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『怒れるドラゴン 不死身の四天王』

2006年05月27日 | 映画
『怒れるドラゴン 不死身の四天王』(原題:四大天王、王羽(ジミー・ウォング)監督・出演、1973年、台湾)

5/23の深夜に読売系列で放映されていた映画で、例によって録画鑑賞です。

鏢局のリーダーであるサムは、顧客から預かった宝石箱を盗賊団に奪い取られ、部下を殺されたうえ、自らも重傷を負ったところを、金持ちの若旦那であるフンに助けられる。盗賊団の黒幕が街のボス・スーであることを突き止めた彼らは、サムの兄弟子でフンの親友のウー、ひょんなことから事件に関わった流れ者のシャオとともにスーに戦いを挑もうとする。一方、スーの方も用心棒として日本からチンを呼び寄せていた……

いつもの作品だとジミー・ウォングは冷静沈着な若旦那・フンの役を演じてそうなもんですが、この作品では三枚目の流れ者・シャオを演じております。このシャオ、腕は確かなんですが、戦闘の時に「おい、金が落ちてるぜ」と叫んで敵の目をそらしたスキに砂を投げつけて攻撃をしかけたり、敵の背後から籠をかぶせてボコしばきにしたり、街のボスのスーに「悪事をバラされたくなかったら金をよこしな!」と脅しをかけて金をせびろうとしたりと、やることがいちいち姑息で、「あんた、ホントにそんな役柄でいいのかよ」とツッコみたくなります(^^;)

用心棒のチンというのも変なキャラで、戦いの前に必ず「武」の一字が入った黒扇子を破り、戦いが終わったら懐から同じデザインの扇子を取り出すというパフォーマンスをやります。(このチンを鹿村泰祥という日本人が演じているとのことです)しかも彼はいつも虚無僧がしているような深編笠をかぶった四人の使い手を従えているのですが、この深編笠の四人組、川に潜る時も笠をかぶったまんまなんであります(笑)

このように色々と妙な所が目につく作品ですが、フン、シャオら四人組がスー、チンらに決戦を挑むラストバトルはなかなかの見物でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする