博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『太王四神記』第1話

2007年12月04日 | 韓国歴史ドラマ
ヨン様主演の『太王四神記』第1話を鑑賞。

本編は4世紀末、朝鮮半島が高句麗・百済・新羅などに分かれていた頃の話ですが、今回は物語の中で語られる檀君誕生にまつわる神話がメイン。ヨン様は天の神の息子で檀君の父となる桓雄(ファヌン)を演じています。地上世界の混乱を収めるべく太伯山頂上の神壇樹のもとに降臨した桓雄が熊族の娘と結婚し、檀君が産まれたものの、桓雄を慕っていた虎族の巫女がそれに嫉妬し……という話でした。

朝鮮の神話では熊と虎が自分を人間にしてくれるよう桓雄に祈り、途中で祈りをあきらめた虎は人間になることができなかったが、最後まで祈り続けた熊、すなわち熊女は人間の女となることができ、更には桓雄を夫として檀君が産まれたということになっており、一応神話に基づいた設定になっている模様。

しかし神話の時代はともかく、4世紀末の世界までもがえらいファンタジックなのはどうしたもんでしょうか。ビジュアル的に『朱蒙』より後の時代にはとても見えません……(ちなみに『朱蒙』は紀元前2世紀か1世紀頃、漢の武帝の時代という設定になっていたはず。)

あと、ヨン様ファンのおば様方が果たしてこんな歴史物というか神話物を見るのかと心配する向きがあるかもしれませんが、そんな心配はまったくもって無用です。ヨン様がこのドラマに主演すると決まって以来女性週刊誌で何度となく特集記事が組まれ、しかも私がたまたま見た記事では「四神とは何か?」「ヨン様が演じる広開土王って?」「朝鮮の三国時代とは?」というような本格的な解説まで付いていたので、ファンの予習は万端のはずです。

で、ドラマの方ですが、第1回の印象では『朱蒙』より面白そうなので、こちらもしばらく見続けることにしますか。
コメント (5)
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