yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

詩集「春と修羅」の「序」。

2009年04月10日 | アートイラスト

Hitotu_no_aoi_syoumei 最近、息子がNHK教育で覚えた、宮沢賢治の

「雨ニモマケズ」の歌を歌っている。

聴いてると、またしても無性に宮沢賢治の詩を読みたくなり、

久々に詩集「春と修羅」のページをひろげた。

この詩集は、宮沢賢治が生前に、唯一刊行できた詩集で

「序」の部分からしてホント素晴らしい。

―――――

  わたくしといふ現象は
  仮定された有機交流電燈の
  ひとつの青い照明です
  (あらゆる透明な幽霊の複合体)
  風景やみんなといつしよに
  せはしくせはしく明滅しながら
  いかにもたしかにともりつづける
  因果交流電燈の
  ひとつの青い照明です
  (ひかりはたもち その電燈は失はれ)・・・・・

―――――

この「序」はまだまだ先に続くんだけど、そのなかで

彼は自分の詩の事を「詩」だと言わず「心象スケッチ」だと言っている。

「こころのひとつの風物」であることはまちがいなく、解釈はいろいろあるだろうけれど

実在したのは確かなんだってなことを主張してる。

まあ、とにかく

「自分の感覚は有機交流電燈の明滅なんだ」っていうのは面白い表現だよね。

んで、電燈自体はなくなっても、その光は残ったままだなんて

彼の自分の作品への自信のほどがうかがえるよね。

でも、

彼の独特の世界観や感じ方なんかはホンットに素晴らしい!

彼は童話だけじゃなく、詩も素晴らしいから

ぜひ、読んでない方、一度目を通してみてもいいかも。

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コメント (4)
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