NHKのニュースで
小学校の先生が小2の男児の胸ぐらを掴んで壁に押し当てたことが「体罰」にあたるかどうかを最高裁が判断したニュースがあった。
ちょっとビックリしたんでいろいろ調べてみたら
この男児は、女子学童を蹴ってたところを、この先生に口頭で注意をされたんで
その腹いせに、この先生のお尻を2,3発蹴って逃げちゃったもんだからこうなっちゃったらしい。
う~ん・・・。
これで最高裁まで争わなくちゃいけないなんて学校の先生も大変だね。
しかも、一、二審では「体罰」と認定され慰謝料支払いを命じられてたとのこと。
まあ、確かにね、怪我を負わすようなことしたら、
しかも、どう考えてもパワーハラスメントな状況だったら、問題だと思うけど
この場合、この男児が悪さをしてその注意を口頭で受けたにもかかわらず、今度は注意した先生に悪さしてきたっていう状況なんだから
「体罰」っていうより「しつけ」のような気がするんだけど・・・。
たしかに、「暴力」はいけないと思うよ。
それが「言葉の暴力」であってもね。
でも、それはお互いキチンとルールを守ってることが前提じゃない?
たとえば、戦争はイケナイことだし、絶対やっちゃ駄目だけど
相手がいきなり攻めてきちゃったらやっぱ抵抗しなきゃまずいでしょう。
「話し合いで解決しよう」なんて言っても
話してわかるんなら最初から攻めてこないだろうし。
この男児の場合は「無抵抗の人を足蹴にするのは駄目」っていうきまりを口頭じゃ理解できなかったわけだし・・・ね。
たしかにこの男児が理解するまで口頭で何度も注意をするっていう手もあるんだろうけど、
そうなるまでずーっと誰かがこの男児に足蹴を食らい続けなくちゃいけなくなるわけだからねえ。
まずは「ルール」を守らせる必要があるんじゃないかなあって思うんだ。
その「ルールの意味」はそのあとでも遅くはないんじゃないかなあ。
今回の最高裁の判断は「体罰にあたらない」ってなったけど
もし、これが「ダメ」ってなったら
「大きな声で叱る」ってことも「言葉による暴力だ」ってことにもなっちゃいそうな気がするよ。
もし、子どもにやさしく語りかけるだけでわかってもらおうって思うんだったら
それはそれぞれの家庭でちっちゃな頃からしっかりと言って聞かせていくしかないんじゃないかな。
んで、小学校を上がる前までに「社会的なルール」を理解させておけばいいんじゃないのかなあ。
スポーツの世界では「ルール」が守れないとペナルティーがあったり、下手すりゃ退場になっちゃったりするけど
それと同じように「社会的なルール」が守れないと、その社会で暮らしていくには相当しんどいものがあると思うよ。
それを、誰が、どうやって子どもたちに教えていくのか・・・。
それは、その子どもに関わる人たちが全員で教えていくしかないんだもんね。
子どもにもいろんな個性があるから、伝え方もその個性にあわせたやり方がいろいろあってもいいと思うんだけどなあ。
ホント、難しい問題だよね・・・。