だけど、
自分自身から逃げることなんて
できやしない
どんなに逃げたとしても
自分からは逃れられないんだ
何かいけないことでもやっちまったかい?
自分の居場所が見つけられないのは
そうやって逃げ回ってるからなんだぜ
自分の荷物が一番重いって?
それは誰もがそう感じてるよ
でも、
他の誰がそれをわかってくれる?
誰だって自分が一番つらいって感じてるんだ
それでも、キミは逃げる
逃げ続ける・・・
でも、わかってくれ
自分自身からは逃れることなんて
できやしないってことを
何かやらかしたんだろ?
何か・・・何か・・・、人に知られちゃ困ることを・・・
なぜ、居場所が見つけられないかって?
それは、逃げ回ってるからなんだ・・・
・・・いや、やめてくれ
オレは逃げちゃいない
そんなこと言わないでくれ
オレは逃げてなんかないよ
自分の身を守ってるだけなんだ
争いに巻き込まれたくないだけなんだ
混乱に満ちた家で過ごすより
一人でのんびりと過ごしたほうがよっぽどましさ
そう・・・
だから、オレは決めたんだ
キミから離れることを・・・
・・・そして今になって、キミは言い出した
オレは逃げてるって
でも、それは真実なんかじゃない
オレは逃げてなんかないんだ・・・
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::::::::〈追記〉::::::::
この曲は、ボブマーレーの「カヤ」というアルバムに収録されてる。
最後の方は、ほとんどつぶやくように歌ってて
歌詞の内容とあいまって、いろいろ感じさせてくれる曲だね。
一緒に活動してる人たちと仲たがいでもあったのかな?とか、
奥さんと別れる決心をした曲かな?とか。
でも、どんな状況でもこの曲の「自分自身からは逃れられないんだよ」というテーマには普遍性があるよね。
ボブ自身も「逃げてない」って言ってるけど、
きっと、「逃げてる」という自覚はあったんじゃないかって想像させる曲。
だって、最後の方の歌い方はなんか自信なさそうなんだもん。(笑)
言い訳してんのカナ?っていう感じ。(笑)
ま、
どんなヒトだって、「後ろめたい気持ち」は持ってるだろうからね。
それは、ボブ・マーレーもおんなじ、ということなんだろうね。
このアルバムは他のアルバムと違って、
「レゲエの神様ボブ」じゃなくて、「人間ボブ・マーレー」の気持ちがすごく表されてるアルバムだから、
それはそれでとても楽しめるよ。